情熱の薔薇

天幕旅団主宰:渡辺望が傾ける様々な情熱。

「太陽」の情熱

2009-04-29 22:10:45 | Weblog
炎天下で肉を焼く。
BBQ。

何故、BQではなくBBQなのかとても疑問だが、とにかくBBQだ。

多摩川の川原でBBQ。
そんなアウトドア企画、恐らく人生初だ。


気が付けば、普段、昼は室内でパソコンを叩き、夜は稽古場でもそもそ動き。
移動の時間も朝と夜。
屋外で太陽の光を浴びている時間はホントに少ない。

大学時代には、テント建てという行事があった。
炎天下、鉄パイプを担いで運び、天幕を張った。
思えば、あの時以来だなと。


太陽の下に長時間いるのは、思いの外体力を要する。
終わってみればぐったりしている。

でも、太陽の光を浴びるのは、必要な事だなと改めて思う。

もっと、陽の下に出て行かねば、と思ったりする。

「っぽさ」の情熱

2009-04-27 23:40:52 | Weblog
知り合いの芝居を見に行くと、

・殺陣がたくさんあって
・出演者の人数が多くて
・ネタが時々入って
・メタル系の音楽を流して

という芝居を最近すごくよく見るようになった。

ホント、ここ最近で立て続けに見ている。

少し前は、周りに殺陣やったり時代劇だったりするような劇団は皆無だったので、そういう方面の知人が増えたということだろう。


で、そういう芝居を見ていると、なんかどれも、「新感線が好きです、みたいな芝居を見たなあ」という感想しか出て来ない。

面白かったとかつまらなかったとか、なんかもう、そういうことではない感じなのだ。


それらはあくまで、「新感線が好きな人が作る芝居」であって、「新感線のような芝居」ではない。

だから見ていておなかいっぱいになってしまうのだ。


さて、ここからは自らに対しての戒め。

自分も、殺陣があったり時代劇だったりする芝居を作っていて。

「新感線が好きな人が作る芝居」に見えていないか。

客観的に自らの作る芝居を把握していなければ、と思うのだ。

エンタメ芝居の在り方は、ひとつではないと思うのだ。

「弱点」の情熱

2009-04-25 12:05:10 | Weblog
床屋が苦手だ。


知人の多くは、僕が長髪が好きなのだと思っていることだろう。

それは当たり前の事で。
年間、ほとんどの期間を長髪で過ごしているわけだから。


がしかし。

ファッションというジャンルを苦手分野とする自分には、そこに全くこだわりはない。

というかむしろ、短い方が楽だし。


単に、床屋が苦手なだけだ。


数年前に亡くなった祖母が、床屋さんだった。

そんなわけで、幼い頃から僕の髪を切ってくれるのは、いつも祖母の役目だった。

イスに座ったら、何も言わずともいい感じにカットしてくれた祖母。

そんな環境で育った為か、祖母以外の人が髪を切ってくれる状況に置かれると、ものすごく緊張するのだ。

「どんな感じにカットしますか?」と聞かれても、「なんかうまいことやって下さい」って言いたくなるのだ。

ファッションに頓着ないし、希望の髪型もないし。。。


さて、そろそろ髪が伸び放題でうっとおしくなって来た。

床屋行かねば、と思いつつ、後込みする昨今。

「ブーム」の情熱

2009-04-23 23:21:57 | Weblog
ラーメンがすごく好きだ。

昔から好きだった記憶はない。
ここ数年だ。
なんだかわからないけどラーメンブームが到来している。

元来、極度の味音痴なので、おいしいとかまずいとか、難しい事はわからない。

ただ、これだけ巷に溢れるラーメン屋、どの店も一度は味わってみたいと思うのだ。
自分の中でブームだから。

コンビニで、「ラーメンの本」なる雑誌まで購入してしまった。

本番中に出番を待つ楽屋で、ずっと読んでいた。
いくら眺めても飽きない。
完全にブームだ。


その雑誌を手に、新宿のゴールデン街にあるラーメン屋に行ってみる。

ひっそりと店を構える、隠れ家みたいな店だ。

煮干しの風味がガツンと来る、個性的なラーメン。


雑誌を片手にゴールデン街をうろつく自分にちょっと笑う。
おのぼりさんだ。

ブームだ。

「みっつめ終わり」の情熱

2009-04-21 23:50:34 | Weblog
みっつめ終わりまして。

長いことかかった気がした稽古と本番も、やっと終わり。


何故だか、すごくもやもやとした感覚の中に居ます。そのもやもやの正体がなんなのか、自分でもよくわからないのだけど。

とにかく、とても、もやもやとしているのです。


僕らは、「面白い芝居を作る事」が使命なわけで。
それは、「見に来たお客さんから『面白かったよ』と言ってもらうこと」とは違うのです。
その判定はかなり難しいところだけど。
でも、二者には確実な違いがあると思うのです。


舞台興行を総括する上で、「成功」という言葉で評価することに、違和感を感じているのは事実で。
何を持って「成功」と位置付けるのか?
ホントに「成功」だったのか?って事なのです。


演技に対しても、芝居に対する考え方に対しても、とても頑固な人の多い座組であったように思います。
皆、自信がある。
出自が似ているからかな?と思ったり。

もうすこし柔軟であれば、色んな事がうまく行くのにな、と思ってみたり。


と、まあそんなことを徒然と。


公演から一日明けて今日、久し振りに自分の仕切りで稽古をやって、なんだかちょっと落ち着きました。

さて、いよいよ七月興行に向けて、本格始動。

「偉大ナリ」の情熱

2009-04-19 10:15:37 | Weblog
劇場の隣にモスバーガークラシックがあったので行く。

手で持ってかぶりつけないぐらい分厚いハンバーガー。

どうやら、他の場所にはなく、ここだけらしい。

そう思うとありがたみが増す。





あと、劇場の近くにあった「袖摺坂」。

細い路地なだけなのだけど。

名前がつくと、なんかありがたみが増す。



名前とは偉大ナリ。

「残念な」の情熱

2009-04-17 23:39:27 | Weblog
初日・二日目と終わりまして。


稽古場で出来なかった事は、もちろん本番でも出来ないわけで。

確かに稽古場でもこんな感じの仕上がりではあったのだけれど。

それは重々わかっているのだけれど、それにしてもなあ、と思いつつ3ステージ過ごす。


本番前の、このなんともしまりのない感じが嫌だなあ。

「僕ら革命の同志」の情熱

2009-04-15 09:28:46 | Weblog
昨日から小屋入りしてまして。

僕は初めて使う劇場。
なんか、雰囲気のある場所です。

楽屋が独特。
劇場の隣に建ってる一軒家。
なんともまったりしてしまいます。

埃と乾燥から喉を守るため、全員がマスクしております。

どこのセクトだ?みたいな光景です。

「完成形」の情熱

2009-04-13 23:55:24 | Weblog
稽古が終わり、明日から小屋入り。

集団が違えば作り方も当然違う。

小屋入り前の、テンパってる感のなさはすごく新鮮。

もう特に稽古しときたいとこはないけど、大丈夫だよね?みたいな状態ってすごいなあと思う。

芝居を、どこで完成と思うかってことなのかもしれない。

そもそも完成なんてあるのかどうかわからないけれど。

とにかく、もうすぐ本番なわけで。

「呪縛」の情熱

2009-04-11 10:04:19 | Weblog
場所が人に与える影響ってものすごく大きいと思う。

広いとか狭いとか、暑いとか寒いとか、壁の色だとか。

意識しようがしまいが、それは確実にその場を包み込んで捕え、放さない。

僕ら、専用の稽古場を持た(て?)ない小劇場の劇団は、毎日稽古場を移動するジプシー稽古だ。

だから、毎日違う空気を感じながら芝居を作る。

それはいい方に作用する事もあるし、悪い方に作用する事もあるし。


ホントは、本番をやる劇場、まさにその場所で、そこの空気を感じながら、一番合う芝居を作っていくのが一番いいんだけど。

そんな機会はほとんどない。