情熱の薔薇

天幕旅団主宰:渡辺望が傾ける様々な情熱。

「新語登録」の情熱

2010-04-15 18:40:20 | Weblog
『前ラーメン』


読み:まえらあめん


意味:用事があってどこかへ行く際、時間より前に現地に着いて、その近くでラーメンを食べる行為。


語源:「前乗りしてラーメンを食べる」が省略された、とする説が有力。


用例:「王子で前ラーメンなう。」


派生語:「後ラーメン」→用事が終わった後、近くでラーメンを食べて帰ること。


※前ラーメン・用事・後ラーメン、となると、「ダブルヘッダー」と呼ぶ。
もはや、用事があったのか、ラーメンを食べに行ったのかわからない。

「三分の一」の情熱

2010-04-14 17:54:06 | Weblog
新国立劇場にて「夢の裂け目」観劇。

先週くらいに、「あ、そういえば始まるなあ。いつ見に行こうかな」とぼんやり思ってた矢先の井上ひさし氏の急逝。

酷く驚いてしまった。

なんというか、常に新作を書き続けている人、というか、現役というイメージが強かったので。

(今、携帯で「井上ひさし」と初めて打ったが、「井上」と入れたら予測変換で真っ先に出てきた。二番目は、井上真央だった。流石に大御所だ。)


井上演劇との接点はだいぶ浅くて、生ではほとんど見てない。
「天保十二年のシェイクスピア」ぐらいぢゃなかろうか。

なので、あまり多くは語れないのだけれど、強烈に覚えてることがひとつだけ。
僕の井上体験は、中学生の時に見たテレビドラマにまで遡る。

国語の授業の中で、先生が録画したビデオを鑑賞する、というのがあった。

井上ひさし氏の作品をテレビドラマ化したもので、タイトルは「国語元年」。

様々な地方の方言で話す人々が、一つ屋根の下で暮らすというコメディなのだが、すごく印象に残っている。
細かい内容とかは思い出せないのだけれど、「面白かったなあ」というイメージだけ、いまでも留まっている。


「夢の裂け目」を見て、井上ひさしってやっぱり面白いなあと改めて。

キャラクターが、どの人もみんな生き生きして魅力的だから、引き込まれてしまうんだろう。

笑って泣けて、ためになる。
すごい作家。

言葉を扱うという事の意味を、ちゃんと考えてる人なんだなあと。

井上ひさし作品を見る事が、国語の授業になるぐらいだからね。

「月は相変わらず寡黙だった。」の情熱

2010-04-10 18:10:29 | Weblog
「Book3」の発売を心待ちにする昨今。
思い出しておこうと思って、「1Q84」を読み返す。

春樹ワールドに浸る。

買ってきてすぐ読んだ時は、これで完結、でいいような気がしていたので、このあとの展開がどうなるのかが楽しみ。
蛇足、みたいなことにはならなければいいなあと思う。


にしても、村上春樹の小説は、携帯電話の普及によって危機に瀕しているのではないか。
何故ならば、基本的に「電話がかかってくるのを待って家でうだうだする」小説だから。
その、のんびりと流れる時間の使い方に、面白みがあるような気がするのだ。
それだけの理由で、時代を1984年に設定したわけではないのはもちろんだけど、「200Q」では、色合いがかなり変わってしまうのだろうと思うから。


そうでなくても、主人公達が、ちょっと行動的すぎるなあと思ってみたり。もう少し、消極的に不思議なワールドに流されていくと「羊~」とか「ねじまき鳥」とかみたいなのになあと。

二人が積極的に行動する分、つじつま合わせの必要があって、説明過多になっているような気がするのだ。
謎は謎のまま、不思議な手触りだけ残してくれたら素敵なのに。

と、あくまで好みの話だけど。


とは言え、「Book3」がホント楽しみ。

饒舌過ぎずに物語を語ってくれればいいなあ。


『月は相変わらず寡黙だった。
しかしもう、孤独ではない。』

素敵。

「実験中」の情熱

2010-04-08 11:56:09 | Weblog
稽古が楽しい。

公演と公演の間の時期なので、週一で、鍛練の為に集まるだけなのだけど、なんだかすごく贅沢な時間を過ごす。

「夏の夜の夢」のテキストを使って、読みの実験をしたりとかも。
実際に声を聞くと、また色んなアイデアが浮かんで来る。

やっぱり、稽古って楽しいなあとホントに思う。

本番がなくて、稽古だけだったらもっと素敵なのになあ、と不謹慎なことさえ思ったり。