情熱の薔薇

天幕旅団主宰:渡辺望が傾ける様々な情熱。

「小旅行」の情熱

2009-02-27 22:31:16 | Weblog
土地に対する偏見がとても多い。

都会か田舎か、というような話だ。

とにかく、めちゃめちゃ偏見がある。

完全に、自分の行動範囲かどうか、家から近いかどうか、行きやすいかどうか、というだけの話なのだが。


山手線の向こう側半分、つまりは池袋より東は、ホントに行きづらくていやだなあと思う。

ホントに、単なる偏見だ。

北区・足立区・荒川区。。。
用がなければ全く近付かないエリアだ。


と思ってたら、三月の芝居の稽古は荒川区。

「尾久」だ。

初めて降りたが、これはまた。。。

いや、言うまいて。


毎日、ちょっとした旅行気分です。

「桜ではなく、梅」の情熱

2009-02-25 22:56:40 | Weblog
朝、家を出て駅までの道を行く。

幼稚園ぐらいの小さな男の子が、父親に話し掛けているのが聞こえる。

「あ。
おとーさん、梅が咲いてるよ。」

つられて見れば、確かにその子の言う通り、紅い梅が咲いていた。

なんだか、妙にはっとさせられる。


花の名前を知っている人って、それだけですごいなあと思うのだけど、それ以上に、花が咲いている事に気付ける人を、僕は羨ましく思う。

アンテナを常にはっておきたいなと思うのだ。


「桜が咲いてる」って気付く人は多いけど、「梅が咲いてる」って気付けるように、なりたいなあ。

そんな風に、日々道を歩きたいなあと思うのだ。

「ひとつめ終わり」の情熱

2009-02-23 12:24:22 | Weblog
客演終了いたしまして。
長いことかかった稽古もやっとこさ終わり。

出演者が二十人以上も居る大所帯も初めてだけど、そのほとんどが年下。
随所に若さが溢れ、それが良い事もあり悪い事もあり。


親心、と思って感じた事を色々言ってしまったが、飲みの席で説教するなんておっさんだわ、と思い自省する。


稽古中、自分ならお客としてこの芝居を見たらこう感じるだろうなあと思っていた感覚と、実際に本番中のお客さんの反応や表情が、あまりズレがなくて安心する。

常々思うが、お客さんが楽しんでいるかどうか、というのは、劇場の中の本番中の「空気」でしか量れない。

アンケートにも、終演後に直接言われる感想にも、その答えは書いてない。

感じるしかないのだ。

その「空気」が感じられるかどうかだ。



さて、ひとつ本番終わってみれば、次の本番まで三週間。

気合入れてかからねば。

「食」の情熱

2009-02-21 23:32:25 | Weblog
公演中日。

自分のところの公演だと余裕が全然ないけれど、客演の今回はなんだか終始リラックス。

マチネとソワレの間に、劇場の周辺を散歩したりする。

普段の行動範囲には全く入っていないこの町。
なんにもないなあと思いながら歩く。


結局見つけたのはラーメン屋。
「麻布そば」。
でも、ラーメン屋。


ものすごく濃い味のとんこつ。
味覚が、濃い味を求めていたこともあり、わりかし美味しく食す。


後、ナチュラルローソンもあった。
「おくらスティック」と「くりほうじ茶」を見つける。


とても好み。
いいなあ、NL。
もっとたくさんできればいいのに。


で、ソワレ終わって帰り道にもラーメン屋。
「満豚記」の六本木店。
野菜たっぷりタンメンを。
がっつり食べる。


そんな食の一日。

「気持ちのいい言葉」の情熱

2009-02-19 10:00:05 | Weblog
朝の小田急線。

ラッシュの時間に比べたら、そこまでぎゅうぎゅうではないけれど。
列の順番を守らないおばちゃんとか居て、ちょっと気持ちがトゲトゲする。


が、新宿に着く手前。
車掌さんのアナウンス。

「まもなく、終点新宿です。
今日も、いいお天気になりました。
皆様にとって、今日もいい一日でありますように。
お気をつけていってらっしゃいませ。」

だって。


なんか、そんなこと言われたら、こちらも、
「いえいえ、こちらこそ、こんな遠くまで乗せていただいてありがとうございました。」
っていう気になるよなあ。

天気もいいし、一日頑張ろうって、素直に思う。


。。。今日は終日場当たりで、地下三階の劇場にずーっと居るのだけど。

「灰汁美」の情熱

2009-02-17 23:24:57 | Weblog
稽古帰りにラーメン食べる。

毎日、東武練馬の稽古場に通っていて、ものすごく気になってたラーメン屋。


稽古最終日についに行く。

「灰汁美」
(あくびと読む)。

つけ麺をオーダー。

魚ダシで、これは上手い。
量も多くて値段も手頃。いや、むしろ、ちょっと多過ぎるぐらい。
満腹になる。

しかも、おやっさんがいい人で、チャーシューをサービスしてくれた。

喜ぶ。


東武練馬。
稽古最終日にしてちょっとだけいい印象になる。

「ドキドキ」の情熱

2009-02-15 23:41:57 | Weblog
元来、クリスマスとか正月とか、世間のイベントごとであまり盛り上がる気持ちがないので、そういうイベントごとに世間とのズレを感じるのだけど。

いつにも増して、ズレてるなあと感じるのが、バレンタインだ。

ドキドキしつつ本命チョコを渡す、みたいのはなんだかドラマがあっていいと思うけど、義理はもう、この際なしでよいのでは?と思う。

なんかもう、あげる方ももらう方も、儀式みたいな感じになってるし。
消化試合みたいな。


と思ってたけれど、この時期に稽古していると、稽古場はチョコレート祭りになる。
女の子が多いとなおさらだ。

ほとんどみんな、手作り。
すごいなあと思う。
僕、チョコレートケーキ嫌いだけど、食べれちゃうもんなあ。





ここに書くのは若干恥ずかしいが、相方からはグミの詰め合わせをもらう。

素直に喜ぶ。
とてもテンションが上がる。

バレンタイン、いいぢゃない。と思ってしまったりする。




んで、翌日のコンビニでは、これが安売り。



思わず購入。
意外と、いいぢゃない。
バレンタイン、いいぢゃない。

「最新鋭」の情熱

2009-02-13 14:05:38 | Weblog
劇団の稽古をやっているので、桜上水によく行くのだけど、駅舎工事のため、以前に比べて結構変わった。

以前の形に慣れてしまっているので、未だになんだか出口とか違和感なのだけど。


それにも増して違和感なのが、この手摺。

桜上水以外では見た事ない。

デザイン性の追求か、こういう形の方が安全なのか。

とにかく、見る度に違和感だ。

「育成中」の情熱

2009-02-11 13:45:09 | Weblog
本番まで一週間ほど。

なんだか唐突に、髭を伸ばしてみてはどうかと思い立つ。

役柄的には、口髭とかあると合いそうなんぢゃないか、と思い。

しかしまあ、僕自身に、髭が合うかどうかはまた別の話。

そういえば今まで、髭なんか伸ばした事もないし。
本番までにうまいこと伸びるかどうかもわかんないし。

というわけで、ドキドキしつつ。
ただ今、髭、育成中。

「カフカ」の情熱

2009-02-09 10:46:00 | Weblog
古本屋にふらっと入ったら、たまたま目について購入してしまった「海辺のカフカ」。

発売当時、書店の店頭に並ぶやいなやすぐ買って、貪るように読んだ記憶が。
その後、何度も読み返したのだが、その度に、下巻が見つからず、物語が途中で終わっていて不完全燃焼になる事がしばしば。

んで、この際だから、と思い購入。
ハードカバーで下巻だけ買うより、文庫で上下巻セットを買った方が安かった。


んで、やっぱり貪るように読む。


好きな作家は?という質問があれば、迷わず「村上春樹」と答える。
僕が文章を書く上でも、頭のどこかで、村上春樹的でありたい、と常に思っている。

なので、あまり批判的ではありたくないのだけれど、でもやっぱり、物語の収束のさせ方が、うーん?と思う事が多い。

魅力的な登場人物や、わくわくするような世界観が展開していき、村上ワールドにどっぷりとはまっていくのだけど、その、広げた風呂敷の畳み方が、なんかいつも不完全燃焼な気がするのだ。

だから、村上春樹の長編小説は、いつも、上巻の最後が面白い。
で、下巻は、なんだか息切れしてしまうのだ。


だけど、それにも増して、文章がとても素敵だと思う。だから読んでしまうんだなあ。
特に、物語の冒頭部分。
それだけで、村上ワールドに引きずりこまれる。
「海辺のカフカ」もそうだったし、「スプートニクの恋人」なんかもゾクッとした。
「ねじまき鳥クロニクル」なんて一瞬で物語に巻き込まれて、すげーと思った。(その後、全三巻にわたる風呂敷の畳み方には納得がいかないのだけど。)


ちなみに、今度の夏にやる「Heavens」という芝居は、そんな村上ワールドにあこがれて書いた作品です。