情熱の薔薇

天幕旅団主宰:渡辺望が傾ける様々な情熱。

!最新興行情報!(固定)

2013-08-27 00:00:00 | お知らせ
久しぶりに外の劇団に客演しますよ。

LiveUpCapsules 「空を飛ぶ」

@SPACE雑遊
前売り2,500円 / 当日2,800円
8月22日(木)19:30
8月23日(金)19:30
8月24日(土)15:00/19:00
8月25日(日)15:00
8月26日(月)19:00
ご予約は、こちらから↓
http://ticket.corich.jp/apply/47199/003/

天幕旅団♯7
「天幕版 ピノキオ」(仮)

<作・演出> 渡辺望
<出演> 加藤晃子 佐々木豊 渡辺実希 渡辺望
@SPACE雑遊
2013/12/5(木)~8(日)

「あの夏を思う、この夏」の情熱

2013-08-16 02:23:28 | 稽古場から・劇場から


天幕の夏興行が終わって一ヶ月。
次の作品がもうすぐ本番を迎える。

ものすごく久しぶりに、役者として外の劇団の作品に参加している。
天幕の芝居でも出演するけど、脚本書いて演出もやってっていうのとは
やっぱり肌触りが全然違う。
みんなで一つの作品を作っているというのは変わらないのだけど。

今回の芝居は、零戦のエンジンを作った設計士たちのお話。
革新的なエンジンを作ろうと奮闘し苦悩した男達の姿。
彼らが囲むのは研究室の中にある机で、
立ち向かうのは、資料や数字や、設計図だ。

けれどそこには、戦争という大きな影が横たわっている。

僕自身は、太平洋戦争を扱った作品に関わるのは初めてだ。
当時の空気や、人々の心の中は、想像するしかない。
今の僕では理解が追いつかないほどに、
ぐちゃぐちゃして狂気に溢れた時代だったのだと思う。

少しでも深く考えたくて、靖国神社に行って来た。
その入り口にあったのは、大きな零戦。
プロペラの付け根に、稽古場で何度も想像した、エンジンがついていた。

そしてその奥、資料館にあったのは、戦争の事実。
死んでいった人々の存在していた証、そして願い。
生きたいと願う、気持ち。

それはもう、想像するしかないのだけれど。
確かに起こった過去。日本に起こった過去。
きっと、その8月も暑かったのだと思うのだ。
昭和88年の8月の今日と同じように、日本は暑かったと思うのだ。

こんな風に考える機会を与えてもらったことを感謝することしきりである。
残りの稽古を、大事に噛みしめていこうと思うのだ。

暑い夏の、熱いお芝居です。
どうぞ、見に来てください。


LiveUpCapsules 「空を飛ぶ」

@SPACE雑遊
前売り2,500円 / 当日2,800円

8月22日(木)19:30
8月23日(金)19:30
8月24日(土)15:00/19:00
8月25日(日)15:00
8月26日(月)19:00

ご予約は、こちらから↓
http://ticket.corich.jp/apply/47199/003/

「ずいぶんと遅い終演のご挨拶」の情熱

2013-08-02 04:10:17 | つれづれに


気がつけば、八月。
天幕の興行が終わってすぐ、次の作品の稽古が始まっております。

もう、だいぶ日が経ってしまいましたが、
天幕旅団♯6「波よせて、果てなき僕らの宝島」全日程無事終了いたしました。
ご来場頂いた全てのお客様、
来れなかったけど気にかけてくださった方、
関わって頂いたキャスト・スタッフの皆様、
本当にありがとうございました。

前身の笑劇ヤマト魂時代の作品の改定再演だったわけですが、
初演はもう9年も前のこと。
なんていうか、全く違う姿に生まれ変わりました。

初演のキャッチコピーは、
「ドキドキは海に浮かんでる。僕の心は羅針盤、ぐるっと回って未来をさす。」
海はキラキラしていて、冒険はワクワクするものでした。

再演のキャッチコピーは、
「海の向こうになにがある?」
その海は真っ暗で、向こう側には何があるかわからなくて。
でも、それを見ている自分の心は、ざわざわするのです。

多分それが、時を経るということ。
今の僕の、気持ちなのだと思うのです。

終わってすぐに、横浜に行く用事がありまして。
ちょっと時間が空いたので、山下公園に行ったんです。
折角だから、海が見たいなと思って。
そしたら、たまたまなんですけど急に雲行きが怪しくなってきて。
海は、こんな色をしていました。


海は、真っ黒で。
真っ青でキラキラして優しくなんかないんだなと、思ったのです。
ざわざわしました。
こんなに怖い海の向こうを目指すことこそ、冒険なのだと。
やってやるぞ、と思ったのでした。

[Champagne]というバンドの、「Forever Young」という曲があるのですが、
稽古しながらずっとそれを聞いていて。
歌詞に、とても勇気付けられました。

久しぶりに、大人数の芝居を作りました。
こういうエンタメな作品も久々。
昔はこういう冒険活劇ばっかりやっていたなあ、と懐かしく思いつつ。
この手の芝居は、やってて楽しいモノなのですけれど、
やり納めかなあ、と思っていまして。
暫くまた、少人数で密なスペースで作る作品が続くのではないかと思っています。

天幕旅団、次回は12月。
新宿のSPACE雑遊で、「ピノキオ」をやります。
メンバー4人で紡ぐ、ダークファンタジー。
「嘘」と「願い」のお話です。

僕個人としては、ホントに久しぶりに外部に客演します。
役者だけをやるのは2年ぶりぐらい。
零戦のエンジンを作った、設計士のお話です。
そちらもよろしければ是非。
http://ticket.corich.jp/apply/47199/003/

夏興行の思い出など、またゆっくりとここに綴っていければなあと思いつつ。
今後とも天幕旅団をよろしくお願いいたします。