(大輪の菊 S0号)
偶然と必然を蒸し返すわけではありませんが、ひとつの美しい偶然が必然に変わったお話をしたいと思います。
9月3日、4日の二日間、ガットネロでの小品展。
一日目は、テーブルが足らないほどのにぎわいで終えました。ありがたいことです。
そして二日目、9月4日の早朝、恒例の草引きに精を出し、朝日が昇り始めたときでした。真向かいに関空が南北に横たわり、私は東に背を向けてかがんでいた腰を伸ばしました。
何かがしみこんでくるように風景が白っぽく感じられ、関空の南端から海が奥へおぼろとなり、和歌山方面の山影がぼんやり見えておりました。
まわりには散歩する人影もなく、なんとなくいつもと違う雰囲気を肌に感じたのです。
そこに朝日が私の背中からやってきました。
そして見事な虹が西の空いっぱいに描かれたのです。しかも二重のアーチ。
関空の南端から内陸に向って大きなアーチが描かれ、その半円の架け橋が海面に投影されて円となっているのです。
顔を出したばかりの陽光が、私の影をその巨大な円の虹の中心に向かって引き伸ばして行きました。
それは数分のドラマでした。
観客は私一人。贅沢な舞台装置に息をのんで立ち尽くしておりました。
いいことが起こるに違いない。
個展二日目にして最終日の朝のことです。
予感を胸に、扉を開いたガットネロのカウンター。誰も来ません。
前日のにぎわいが嘘のように、閑古鳥の鳴く喫茶室。
そこに一人の男性がやって来てくれました。
彼は東方(奈良)から、五次元に興味を持ってやって来てくれた若者でした。
当ブログの記事を読んでくれていて、他に客のいないテーブルで、私たちは話し合いました。
朝の虹の話をして、きっとそれはこの対話の前触れだったと伝えると、
若者は笑顔でありがとうございますと言ってくれた。
そして彼は、的確に私の核心の絵を選んでくれたし、私本「のしてんてん系宇宙」を手にしてくれました。
それからわずか週間ですが、私は彼からたくさんの学びを得ることになったのです。
私たちは毎日通信をはじめ、彼の知識の広さに驚くばかりでした。
そして、私が待ち望んでいた空間の研究への橋渡しをしてくれたのです。
感性からの提言である五次元が、科学と触れる機会を与えてくれたわけです。
ヌーソロジーという空間を科学する研究が始まっていたのです。しかも日本人が提唱している、生まれたばかりの科学。
私はまだ、その門を見ただけですし、五次元と交わるところがあるのかどうかも分かりませんが、少なくとも空間に注目する科学があると分かったことが喜ばしいのです。
それを届けてくれた若者に感謝するばかりです。
朝の虹体験
会場の閑古鳥
五次元に興味を持った若者
この偶然が必然になったとき、空間の科学に繋がったのです。今日はFの友達申請にOKを頂いた日になりました。
ありがとうございました。
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