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のりまき家のHAPPY LIFE DIARY

どこまで続く?子育て時々自己主張!!

仏像漬け6時間

2007年11月11日 21時21分40秒 | 仏像・歴史
NHK-hiで「にっぽん心の仏像100選」やってますねぇ。
みなさん見てますか~?当然見てますよね~?
見てない人は今すぐチェックだ!まだ間に合う!絶対チェックだ!おもしろいゾ!

この番組、昨日の前編3時間に引き続き今日も後編3時間。
二日連続の濃厚濃密なゴールデンタイムを過ごしております。

しかし仏像はいいねえ。
見知った仏像が出てくると「ああまた会えた」と心が温まる気持ちがするし、まだ見たことのない仏像が出てくるといつかお会いできる日を想って心が躍る。
満喫しまくりですよオイラは。

今日は特に地蔵菩薩の朝田寺が印象的だったね。
それから、その直後に放送された船形山神社の百済渡来の菩薩像の場面では、知ってる人が出てきて「うわ~っ!」と大声を出してしまったよ。
さらに徳一と会津の諸寺、なかなかの通チョイスですよ。

ところで、番組内で緒川たまきが円空さんのことを紹介していました。
円空については以前書いたことがあります→コレ
最近「歓喜する円空」(梅原猛著)を読破したのりさんにとって今最もアツイのが円空仏。興味深く見させていただきました。
実は来月三重県の友人の結婚式に行く際、円空仏を見てくる予定。
なんとわざわざお寺に直接電話を入れて見せてもらうことになりました。もうすげ~楽しみ♪

ま、そんなこんなで、100体の仏像たちに癒され、満ち足りた気分になった日曜の夜です。(のり)

復活メンズお出かけシリーズ~山元&角田編~

2007年10月14日 22時50分57秒 | 仏像・歴史
毎度おなじみ、週末のりまき家メンズお出掛けシリーズが、コウセイの体調とともに復活です。
まだまだ体調が戻らないだろうと高をくくっていたら、あっという間に以前のコウセイに戻っていた。
てかむしろ食欲もボキャブラリーも前よりパワーアップしてる気がする。
サイヤ人かよ。恐るべしだよ。

で、今週は県南の方へ。
目的は2つ。
ひとつめは山元町歴史民俗資料館で開催されている「ミニ企画展 障がいのある方の作品展」を見に行くこと。
ふたつめは角田市にある高蔵寺阿弥陀堂で特別開帳されている阿弥陀如来像を見に行くこと。ここは前に来たことがあります。

予定としては昼には帰宅する半日コース。
朝8:50頃家を立つ。
福島県境の山元町まで結構時間がかかるので、ちょっとリッチに高速を使ってみたら、超快適!高速は使うに限るね。
約1時間で山元町歴史民俗資料館に到着。
コウセイは寝ているところを起こされちょっと不機嫌。

ここでやっている企画展の目玉は、斉藤きよみさんという障害者の絵・言葉。
あたたかみのある絵と味わい深い言葉がとても素晴らしい。
機会があればウチの町でも展示会が出来ないかな~と勝手に頭の中で考えていて、ま、せっかくの機会だから下見がてら直接見に行ってみようと思ったわけ。
帰り際、本人が通所していた作業所の所長さんとお話をすることができて、オレの思いを伝えることができ、かつそれはぜひよろしくという快いお返事をいただけたことはまさにラッキー。グッジョブオレ!
今回わざわざ来たかいがあったってもんです。

ところで、実はこの日、コウセイがパワーアップしていたせいでまきが朝から機嫌が悪く、オレもあんまり関わりたくなかったからバタバタと家を後にしたんだけど、なんととんでもないことに地図を忘れてきてしまった。
山元町は役場の敷地内だからまあすぐわかる。
角田はあまり知らない場所だけど、山元町から西の方に山を一つ越えれば入れるはず、くらいの知識はあったので、ヤバイとは思ったけど、まあなんとかなるだろうとも思ったりして、とにかく勘と方向感覚を頼りに走っていた。
ピンチは一度。
「角田市」という標識があったからそれに従って走っていたら道はどんどん細くなってとんでもない山道(しかも未舗装!)に入ってしまった。
すぐ間近でキジがバサバサと飛んでかなり驚くオレら。コウセイも心配な気持ちになったに違いない。
こりゃだめだと思って引き返して地元のおんちゃんに道を聞いてみると、この道でも行けっけどあぶねーな、あっちの道さ行け、と教えられ、なんとか角田に進入成功。
その後も勘と方向感覚を頼りに走っていたら見たことのある橋を発見、そこからは記憶をたどりながら高蔵寺に無事到着。
地図なしでここまで来れるとはと我ながら感心。誰かに褒めてもらいたいくらいだよ。

ま、そんなことはどうでもいいけど、高蔵寺阿弥陀堂の阿弥陀如来坐像には感動しました。
こんな近くにこんな素晴らしい仏像があったなんて!見られて幸せです。

仏像の色が800年もの長い年月のせいで漆黒になっていて、それがお堂の素朴さとマッチしていて素晴らしい。
それから均整の取れた体と顔、像と蓮華座や光背のバランスもいい。平安時代の奥州藤原氏の像造技術の確かさの表れだね、これは。
少しお堂自体が小さいような気もするけど、この圧迫感から醸しだされるのはまさしく極楽浄土の雰囲気だ。

ま、そんなわけでオレは一人この阿弥陀如来像との対面を満喫したのだけれど、無理矢理連れて来られたコウセイ氏はお堂の中ではずっとイヤイヤ、コワイコワイでした。
そらそうだわ、ひんやりと薄暗いお堂の中になんだか大きな人型の黒い人形みたいなものがボワ~っと座ってるんだから気味悪いよな。

高蔵寺を出たのは12時過ぎ。
せんべいとかあげまんとかを食べさせたりしながらごまかしごまかしなんとか1時過ぎに帰宅。
(オレ的には)大満足な県南ドライブでした。

現在次にどこに行くか計画中。
基本的にはオレが楽しめて、できればコウセイも楽しめるとこに次は行こうと思います。
とりあえず、来週はベガルタか?(のり)

円仁さんのお導き

2007年06月28日 22時57分58秒 | 仏像・歴史
今日、東北歴史博物館の特別展「慈覚大師円仁とその名宝」を見てきました。

円仁は平安時代、遣唐僧として入唐し、最新の密教や法華経、阿弥陀信仰などを持ち帰り、最澄が開いた天台宗をさらに広め、天皇から日本最初の大師号である「慈覚大師」を贈られた名僧。
円仁ゆかりの寺社が数多く残る東北地方は、特に円仁への思いが強く残る地域なんだそうで、山形県の立石寺には、「円仁さん」という名物お菓子もあったりする。
そんな円仁に関連する天台密教や阿弥陀信仰の仏教美術の名宝の数々を堪能してきました。


唐突だけど告白します。
前からうすうす気づいてたんだけど、今日はっきりわかったことがあります。


オレ、十一面観音が好き(←久々の絵文字)


なんかね、プロポーションっていうのかな~、全体のバランスがいいんだよね。
十一面観音っていうのは、頭上に11の顔を持つ菩薩なだけに造像が難しそうなんだけど、不思議と頭でっかちじゃないし、体をくねっと少しよじってる姿形がまたなんとも言えず見事で、それはまさに造形美なわけなんですよ。

で、今回の特別展に出品されている美術品の中で、ぜひ見たいと思っていた十一面観音があった。
それは、山形県の宝積院の十一面観音菩薩立像。
以前宝積院を訪れたことがあったけど、ご開帳は年1回とのことで見れずじまいだったわけで、その頃からの念願の観音様なんです。
ご対面したらやっぱりほれぼれしちゃうような美しさでした。
この仏像はなぜ山形にあるのだろう?奈良・平安の仏像に負けず劣らぬ素晴らしさだ!と感動したのりさんなのでした。

ちなみに他に印象的だったのは、平等院「雲中供養菩薩」の二体と延暦寺横川中堂「聖観音菩薩立像」。
「雲中~」のようなメジャーな仏像が来ると否応無しにテンション上がるね。
「聖観音~」は慈愛に満ちた表情の等身木造の仏像で、そのお顔を眺めていたら穏やかな気持ちになった。


実は、ここんとこ仕事の方がちょっと息が詰まる感じだったので、夕方2時間年休をもらって閉館直前の博物館に滑り込んだ。
円仁さんのお導きのおかげでちょっとリフレッシュ。
時にはこんな午後もいいよね?(のり)

阿弥陀堂めぐり

2007年01月26日 23時42分48秒 | 仏像・歴史
仕事で県南に行く機会があって、角田市で偶然高蔵寺阿弥陀堂の近くを通ったのでちょっと立ち寄ってみました。

(本当は偶然通りかかったというよりはオレがあえてそっちにナビったという方が正しいが、それについては内緒だシュンパパ殿。)

高蔵寺阿弥陀堂は平泉の藤原秀衛の妻によって建立された平安時代の建築物で、宮城県では最古の木造建築物なのだそう。
当時流行したいわゆる浄土信仰による建物で、西方にある極楽浄土を表すため正面が東向きになっている。
こういうのは宇治の平等院鳳凰堂とか浄瑠璃寺(九体寺)なんかと同じね。
京都の文化に負けず劣らず奥州平泉の仏教文化が東北一円に花開いていたのかと思うと興味深い。
ちなみに東北の平安時代の阿弥陀堂は三ヶ所現存してて、ひとつは言わずもがなの中尊寺金色堂。もうひとつは福島のいわきにある白水阿弥陀堂。そしてこの高蔵寺阿弥陀堂が三つ目。
とりあえずこの日の参拝でオレは三ヶ所制覇したことになって、ちょっと嬉しい。

で、高蔵寺阿弥陀堂について。
率直に言って、このお堂はとてもイイ!
境内の杉林、渓流のせせらぎ、ごつごつした石畳、茅葺の屋根。
茅葺屋根がどっしりしているんだけれど、周囲の木立もどっしりしてるからお堂を含めた周辺の景色が重厚、荘厳という印象を受けた。

阿弥陀如来がいるはずと思ってお堂の中を覗き込んでみると真っ暗で何も見えない。
しばらくじっと凝視してたら徐々に目が慣れてくる。
暗闇の中に丈六の阿弥陀仏がぼんやり見えた。
光背がえらく大きい。なんとなく木の質感はわかった。
う~ん、でもやっぱり暗すぎてよく見えない。非常に残念。
今度もっと明るいときにまた来たいと思った。

そんなわけでちょっとした古寺巡礼を平日仕事中にしてしまった仏像マニアのりです。
所要時間は10分程度。これくらいなら上司も仏様も許してくれるだろう。(のり)

なんと大きな平城京!!!

2007年01月15日 22時09分43秒 | 仏像・歴史
奈良への想いが雪のように積もる今日この頃(浜省風)。

東大寺のお水取りを見てみたいな~。
新薬師寺、談山神社、飛鳥寺なんかにはもう一度行きたいな。
岩船寺とか般若寺とか大神神社にも行ってみたい。
もちろん法隆寺は絶対外せないよな~。
行くとしたら飛行機かな?フェリーも楽しいんだよな。
でもお金がないから夜行バスかな?
・・・と妄想が止まらない。

そんな奈良に関して今日オレはすごい情報を得てしまった。

なんと、来る西暦2010年は平城遷都1300年の記念の年!!!

超すっげ~~~~!!!
あの“なんと(710)大きな平城京”でおなじみの西暦710年から1300年も経つのか~。

よし決めた。
オレは絶対2010年に奈良に行くぞ!
この節目の年を逃してなるものか~。
今から旅行資金を貯めるぞ~。うお~頑張るぞ~!!

*******************

ところで、そんな決意をヨメとコウセイに言って聞かせた今夜の晩餐にて。
一応調べようと思って梅原猛の「塔」の巻末の年表をめくっていたら衝撃の事実が。

「西暦607年 法隆寺完成」


法隆寺は今年ジャスト創建1400年?
いや~行くなら今年だろ~。(のり@ムリです)

梅原猛を究める

2007年01月14日 01時30分07秒 | 仏像・歴史
飲み会帰りののりです、こんばんは。

唐突ですが今ハマっているのは梅原日本学。
先日古本屋で何気なく買った一冊から知的好奇心がメラメラ、ここんとこ四六時中聖徳太子の仏教思想とか藤原不比等の策謀のこととか、古代の大和に思いを馳せています(変人)。

梅原猛は宮城県生まれ愛知県育ちの哲学者で、仏教や神道を精力的に研究、大胆な仮説により梅原日本学といわれる独特の歴史研究を行っている。
詳しくはこちら
日本人の起源とか精神性とか古代史とか仏教・神道とか、小難しそうな話題の割には著作は決して難解ではなくサクサク読めちゃうんだよね。まあ好きな人ならだけどね。
そんで考え方とかも共感できて素直に納得できる論理の明快さもまた良し。

で、今読んでいるのは「塔」という上下巻の長編エッセイ。
これがまた面白い。
この本は梅原が古代学に最初に踏み込むきっかけを作った記念すべきエッセイで、塔という非実用的な建造物を通して古代日本の政治と文化と精神性を捉えようとする、みたいな内容。
でも梅原は書き進むにつれて古代史への興味が塔ではおさまりきらなくなり、塔を完全に飛び越えて進んでいく。
しかも古代史について考えがまだ深まっていない時期に書かれたものであるため学問的に厳密ではない部分があったり認識が甘かったりして、次の章で前章を否定したり大幅な補足をしたりする。
「このエッセイは一つの思惟の冒険である。冒険は成功することもあるし、失敗することもある。失敗を恐れて冒険をしないのは思惟の怠慢であり、学問の退廃である。退廃しながら、退廃と気づかぬ学者が多い。」と断じて自らの間違いを訂正しつつこれまでの歴史認識に問題を提起していく過程は痛快この上ないね。
そんなリアルな息遣いというか生き生きとした感じというか読後感にオレは知的興奮を引き起こされまくっているわけなんですよ。

梅原の著作は、前に法隆寺のことを少し書いたけれど、今のところ、「仏像ー心とかたち」、「隠された十字架 法隆寺論」、「君は弥生人か縄文人か」という対談と「塔(上巻)」を読んだ。
お気に入りの古本屋の梅原猛のコーナーを全部買占めて読破するのが今年の目標。
これからバンバン読んでいくとするかな。(のり)

古本屋の醍醐味

2006年12月17日 21時26分09秒 | 仏像・歴史
コウセイは今夜も風呂で入眠。

風呂上りも引き続き爆睡。いいかげん服着なよ。


(さてここから本題)
週末のオレは、金曜の夜に歯医者、土曜は一日仕事、そして夜に飲み会と、家庭を全く省みないスケジュール。

そんな状態だったんでヨメとコウセイは金曜から山形の実家に2泊3日の里帰りをすることに。
ここんとこお父さんのこともあったしちょうどいいといえばちょうどいいタイミング。

そういうわけで、今週末はプチ一人暮らしでした。
で、せっかく育児から離れることができたんだから時間を好きに使おうと思って行ったのが近所の大きな古本屋。
ここは万代書店や宝島書店といったジャンキーな感じではなく、マンガや文庫から雑誌、古書、全集といった類まで揃っていてしかもものすごく品揃えが豊富。何時間でも古本探索が楽しめちゃう結構本格的な古本屋なんです。
ちなみに以前こんな本を買ったり、これからこんな本を買おうと計画しているのは全てここの本屋から。
(ところで入江泰吉の「東大寺」はホントいつ買えるのかな?全くメドが立たないよ。)

1時間半くらいぶらぶら物色。
買ったのはコレ↓

やっぱり仏像関連(^^ゞ

でもね、安いのよマジで。
小学館で出してた「週刊古寺をゆく」なんて定価560円が100円!
その昔大学の時、週刊で出ているこのシリーズを金銭的な理由で買い控えたことを思い出したりして、思わず欲張って5冊も買ってしまった。
他の文庫本も半額だったから、さんざん買って1000円以内。ホクホクして帰ってきました。

古本屋の醍醐味は“出会い”だよね。
古本屋探検はやめられませんな~。(のり)

いまさらながら松島巡礼

2006年08月18日 22時46分59秒 | 仏像・歴史
と、言うわけで、今日は朝から松島に行ってきました。

目的は二つ。
33年に一度の特別開扉、五太堂と三聖堂と日吉山王神社の参拝。あわよくば過去一度も入ったことのなかった瑞巌寺にも寄ってみようかと。
もうひとつの目的は、多賀城の東北歴史博物館で開催中の特別展「熊野信仰と東北」を見てくること。

家を出たのは7時15分。いつもの出勤時間よりも早い。
しかも時間がもったいないから朝飯はパンを買って車中食。仏像のこととなると何でもできちゃうオレ。
松島に着いたのは8時半過ぎ、太鼓の音が響いていて開会のセレモニーをやっていたらしい。
五太堂には一時間半並んだ末、やっと目的の五大明王にお目にかかれた。

でも対面時間はわずか3分ほど。
まあそんなもんでしょう。とにかく見たってことに意味がある。

次は三聖堂。ここも並ぶ。

聖観音菩薩像、菅原道真公、達磨大師を見る。
わずか6畳くらいのお堂に人が殺到するもんだからじっくりなんて見てられない。ハチャメチャモミクチャの参拝となる。
33年に一度だから受け入れる側も慣れてないだろうからまあ仕方ない。
それにしても霧が濃い。人が密集してるから傘もさせないし蒸し暑い。不快指数が高くてひどかった。

それから小高いところにある日吉山王神社。汗ダラダラ階段を登る。

ここに至ってはもう何を見たんだかわからないという印象。
それこそどこにでもありそうなひなびた神社って感じですごく小さい。その社の中に人がドヤドヤ入っていく。拝殿があって渡り廊下があって本殿があってそこでお参りしたのだけれど、ぎゅうぎゅうに人が詰まっていてあまりにゴチャゴチャしすぎて何に手を合わせたんだかわからなかった。

てな感じで汗だくになりながらも予定の三ヶ所をこなしたところで時計を見ると11時前。時間があったので瑞巌寺も回ってみた。
正直瑞巌寺ってのは近くにありながら興味がわかなかったんだよね。でも今日行ってみて心変わり。いや~良かったッス。ゴメン政宗。今までは“見ず嫌い”だったけど入ってみるとなかなかだね。
境内は涼しげだし本堂に足を踏み入れればまさに絢爛豪華。

今日一番だったね。

別に最初の三ヶ所が悪かったわけではないんだよね。ただ人が多すぎたし不快指数が高すぎだった。たぶん見るのを諦めて帰った人も中にはいただろうなと思った。

駐車場に戻ると大渋滞。道路も大渋滞。みなさん今からだと五太堂は3時間待ちだそうですよ~。早起きは三文の徳だねへへへと、ほくそ笑むオレ。つぶ貝の串焼き(100円)をほおばりながら、さんざん大変な思いをしたこともすっかり忘れてちょっとした優越感に浸りながら帰りました。

で、次の目的地は多賀城にある東北歴史博物館。「熊野信仰と東北」という特別展を見てきた。空いてて良かった。
熊野三山は東北においては出羽三山信仰と密接に絡みつつ影響しあって信仰を集めたんだって。へえ~。
熊野へはいつか行ってみたいものです。


なんか文章がぐだぐだになってきたのでこのへんで。
松島は地元なのにあんまりじっくり見たことがなかったかも。結構楽しめる観光地だってことがわかった。
それから歴博はあいかわらずの東北密着渋目路線。にもかかわらずクオリティーは高い。もっと知られてもいいと思うがな。
今度は家族で行くことにしよう。(のり)

松島や~

2006年08月18日 09時27分17秒 | 仏像・歴史
松島瑞巌寺の五太堂五大明王像が今日から33年に一度のご開帳ということで、仏像マニアのりは仕事を休んでまで参拝を計画。万全を期して出勤時間より早く家を出た。
…にもかかわらず濃霧の松島には長蛇の列が。これは相当かかりそう。
甘かったわー。この教訓を33年後に活かさなきゃ。

しかし子ども連れは大変だ。目の前のママが虐待しまくりで怖いよ。じじ・ばば・おばちゃんまでいるのに子ども二人を押さえられないってどういうこと?後ろの三人親子は和気あいあいなのにこの違いはなんだろ?
でもやっぱ難しいよな。勉強になるな。

追記
この写真だと全然よくわからないんだけど、遠くの木立は実は島で、三角の屋根が五太堂。
結局入るのに一時間半くらいかかった。
お堂目前まで来たとき、村井知事がたぶん公務で列を止めて横入りしていったから石投げてやろかと思った。
ちなみに五大堂かと思いきや五太堂が正式らしい。


酒田プチひとり旅

2006年07月09日 13時31分22秒 | 仏像・歴史
先週の土曜日念願の酒田へ行ってきた。
もちろん目的は前にも書いた土門拳記念館で開催中の「土門拳・入江泰吉二人展」。

仙台を午前中に出発→山形で妻子を降ろす→ひとり一路酒田へ→とりあえず大日坊(鶴岡市)で即身仏参拝→念願の土門拳記念館(酒田市)!!→夕方頃までに山形の実家帰還→夜こうちゃんを風呂に入れてお義父さんと酒飲み&一泊というスケジュールでとにかく寸暇を惜しんで突っ走った。

最初に行った大日坊は旧朝日村にある即身仏のお寺。
即身仏とは厳しい修行を積み重ね生きながらにして土中に入りそのまま往生した僧の遺体を掘り出し洗い清め仏様として祀ったもの。
それはまさに壮絶の一言に尽きる。
仏門に一生を捧げることによって人々を救おうとした真如海上人の尊い姿そのものと凄まじい魂が目の前にあるということにとにかく圧倒された。

ただ!説明していた坊主がくだらん話を延々していて興ざめ。いや興ざめというか不快だった。
細木とかいうあの女はどうとか宜保愛子は4回来たとか各地から寄せられる供え物は何がいいとか、ほんと真如海上人様の前でよくもそんなクソ話をぐだぐだとできるなオメエと思った。しかも1時間半も。
おかげでその後の予定が大幅に狂ってしまった。

そんなわけで運転しながらおにぎりをパクつき土門拳記念館へ。

土門拳記念館は二回目。入江泰吉の写真をナマで見るのは初めて。
大和路を愛した二人の巨匠の写真を見て率直に入江の写真はやっぱいいなぁ好きだなぁと思った。同時に土門の良さを初めて知った。

人それぞれの大和路のとらえ方。比較する必要はないんだけれど、二人の写真を並べて見るといろんなことに気づく。
入江の作品は見る人を選ばないんだと思う。
叙情豊かな風景、気品ある仏像、一言で表現すればゆかしいといった感じ。そういったものを入江は写す。
それを見て多くの人が美しいと感じるだろう。だけど実はそこにはしっかりと訴えるものを写しこんでいるから、たとえばその風景の背後に見え隠れする歴史を知っていたり、その場所を訪れたことがあったり、入江その人を知っていたりすれば、それはますます味わい深いものとなるのだろう。
一方で土門はこちらから積極的に見なければその良さや意図がわからないと感じた。
漠然とではなく向き合って目を凝らしてじっと見る。主張するものは何かを真剣に探求する。そうすることによって土門自身が感じた感動とか気づきとか心に響いた何かが写真から見えてくると感じた。
すごいよ、土門拳。感動した。

ところで入江泰吉は東大寺大仏殿裏の風景を
「探そうとしなくても、風景そのものから誘われ『さあ撮りなさい』と構えてくれる感じがする」
と言っていたそうな。
オレは凡人だけれど、実は同じことを感じたことがあったりなんかしてちょっと驚き。
そんとき撮った写真を下にご紹介。
2005年9月某日早朝、東大寺大仏殿の正面を右に曲がって三月堂に向かっていた途中、この景色に出くわし思わずシャッターをきった。

それっぽくない?

そんなこんなで酒田プチひとり旅を大満喫。
大和路と仏像への憧れをさらに倍加させつつ、オレなりの大和路をこれからも追い求めて行こうと思いながら帰ってきました。(のり)