きつねの戯言

銀狐です。不定期で趣味の小説・楽描きイラストなど描いています。日常垢「次郎丸かなみの有味湿潤な日常生活」ではエッセイも。

Bitter Sweet Memoriesあとがき解説

2022-11-23 14:01:10 | 日記

本編投稿から少し間があいてしまいましたが、『Bitter Sweet Memories』あとがき解説になります。

発端は半年くらい前のGW明け頃になるかと思います。動画サイトでとある動画を見たのが最初の切欠でした。以前にも同様の動画を見たことがあったけど、内容が複雑で後から思い出した時に混乱した記憶があり、たまたま同じような動画を見つけたのでおさらいのような気持ちで見たのです。

題材は大人気RPGシリーズのナンバリングタイトルの続編の、更に後日談にあたるノベライズの内容を解説するという動画でした。

元のゲームはよく知っているけれど、続編はほぼ全く知らないので、その後日談なんて知る由もないのですが、なかなか面白い内容だったので、そこからヒントを得て何か物語ができないかと思いついたのですが、最初に考えたプロットは殆ど元ネタをなぞるようなもので、(これは単なる叩き台に過ぎないのでまあそれは良いとして)そこに他のゲームやら漫画やらいろんなところから引っ張って来たヒントで改変していくといういつもの手法でした。

最近の物語の根底の世界観は一応共通していますが、今作に限っては、あまりそれを前面に押し出す形にはなっていないと思います。

物語を構成していく途中で、どうもしっくりこない一番の理由は登場人物の多さとその関係性の複雑さにあるということに気づき、(そもそもの元ネタ動画が複雑すぎて見直したくらいなので、元ネタよりは随分簡略化したのですが、それでも難解過ぎました)ばっさりとカットして(元々複数の人物だったキャラクターを一人に纏めるなど)簡略化単純化に努めましたが、それでもやはり全くややこしくなくなったかというと、どうでしょうか。書き手はすっきりさせたつもりでも、読者は「う~ん」かもしれません。

紆余曲折のプロセスの中で、大小様々な改変点は多岐に亘るのですが、最大の改変は、主人公の設定かもしれません。

当初は霊体が具現化したような存在だったのですが、とある漫画を読んで、書かんとしている主題なりを現すのに、エルフのような人物でも出来るのではないか、と思い直したことです。

要は主人公は歳を取らず、ヒロインや周囲の人物だけが歳を重ねるというシチュエーションを作り出す必要があったということです。

そこを変えると、世界観に通じるような根本設定も多少変えないといけなくなったりはしたのですが、まあ、それは何とかなりました。

挿絵は描いてみたものの画力の劣化が甚だしく、もう載せまいかと迷いましたが、一応はそのまま載せることにしました。脳内の姿とは似ても似つかぬものにはなっていますが、そこは読者の皆さんの脳内でよしなに改変して頂くとして。

主題も従来の作品より少し漠然としていたこともあり、内容も内容なので、従来の私の作風のイメージからすると激甘、マイルド過ぎる感は否めないかもしれません。

タイトルは終盤まで決まらず、幾つか思いつくまま列挙した中から、一番主題に近いものと思えたのを選びました。その時私の脳内で「ペンギンの女の子が松田聖子の声で歌っていた」と言えば年齢がバレバレですが、同名のCMソングが大ヒットしたと言っても、若い人にはわからないと思います。

何とか物語は完成したのですが、投稿する直前になってトラブルが発生して大慌てでした。

日常生活の合間に執筆するため、PC画面で入力を行った部分と、スマホアプリで入力した部分とのつぎはぎになるのですが、行間と言うか、改行というか、そのスタイルが自動的に変わってしまい、プレビュー画面で見てもバラバラなのが気になって、どうにか修正したかったのですが、試行錯誤の結果できないまま見切り発車で投稿することになってしまいました。

途中で何事かやらかしたのか、それとも知らぬ間に更新で仕様が変わったのか、よくわからないのですが、「改行キー一回押しただけでは行間が空かず、二回押したら行間が空く」という普通の状態に戻って欲しいのですが、改行するたびに行間が空いてしまう設定になっています。現時点でもそのままで、何でなのかは未だにわかっていません。

そしてブログの仕様で30000文字以上入力できないため、完成時点でざっくり①26000超、②20000弱、③25000位というように物語の展開上の切れ目を考慮して分けていたのですが、①を投稿しようとしたら、「30000字を超えている」とエラーが出て、(後から考えるとフォントサイズをいじったのがいけなかったのかもしれません)そのままではどうにもならないので、仕方なく切り目をずらして①~④に分けました。①~③の予定だったので挿絵も3枚添付したし、切り目にもこだわっていたのが台無しですが、仕方ありませんでした。これ以上何かいじって余計おかしくなるよりは、と諦めてそのままで投稿したので、最後の最後になってケチがついたようで、ちょっと残念な気持ちになりました。

何だかそれでちょっと心が折れて、あとがき解説もすぐに書けなかったという豆腐、いや、豆乳なみのよわよわメンタルでしたが、いつまでもそのままなのも気持ちが悪いので、間延びした感はありますが、やはり投稿しておくことにしました。

挿絵のイザヨイとイトのラフ画は、(これもまた脳内とは大分違うんですけど)このあとがき解説を書くためにPCを立ち上げた途端にPCの自動更新が始まってしまったので、更新待ちの間の落描きです。ちょうど描き上がったくらいに更新が終了したので良い暇つぶしになりました。

やっと一つの作品を書き上げて、次回のことなど全く考えられませんが、ブログ開設から十年を過ぎ、自身も年齢を重ね、何度かあったスランプも乗り越えて来ましたが、ただ徒に突き進む時代はもう過ぎたと思っています。まだ過去の自分から脱却しきれずにいますが、これからは、今の自分になら自然体で描けるもの、自分にしか(というのも偉そうですが)描けないものとは何かということを考えながら、ゆっくりと創作活動を続けるような時代なのかなと思っています。

本編及びあとがき解説をお読み頂き、ありがとうございました。

追記 2023年8月末、タイトル表記を「Sweet Memories」から「Bitter Sweet Memories」に変更しました。
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