待ちどうしい面会日

「一時帰宅できるかもしれないから、
鍵とお財布持ってきてくれる」
入院中の妹から電話があったのは一昨日の夜。

え？でも外の売店に行くにも看護師さん同行なのに...
まぁ、持って行くのに越したことはないっか。

妹の好きな京樽を買って、入院費の支払いをしてから看護師さんと話していたら14時過ぎになってしまった。
その間に留守番電話あり。
多分妹だ。いつもは面会時間ピッタリの13時半には行ってるから。

私の姿を確認するなり、
ホッとしたような面持ちで
「お姉ちゃんの来る日、勘違いしてるかと思った」

「看護師さんが、お姉さんと一緒なら16時まで外出して良いって言ってたよ」
妹が出した外出届が受理されたらしい。

家に帰るには無理な時間だよと言うと、
髪の毛染めたいと言う。
生え際の白髪が気になるらしい。
そこで駅周辺の美容室を探してみると、
部分染めはやってなく何処もチョット染めたいには金額が高いし、時間も無い。
諦めて、身の回りの足りないものを買いに100均に行ってから、喫茶店でコーヒータイム。
病棟には缶コーヒーしか売ってないらしく、
ブラックのアイスコーヒーを美味しそうに飲む妹は、
入院時の悲壮な感じは微塵も感じなかった。
どうやらお友達も出来たようで、
あれだけ不味いと言っていた食事も完食し、
今では体重が40キロになったと喜んでいた。

それに、天才的音痴の上をいく方が大勢いるらしく、
「カラオケもしたよ。みんなに上手と言われちゃった」

帰り際に貰った書類に、
入院6ヶ月と書かれていた。
すぐに退院できると思っている妹、
どうするかな...

妹に買った京樽の巻き寿司、
今日の私の晩御飯だな。