宮古島から遠出して、仙台にいった話をしましたが、今度は東京。 しばらくここでの話になると思います。
東京はやたらと坂が多い土地です。 板橋区も坂が多いです。 平坦な宮古島になれてしまった私には、”散歩”という軽い歩きもコースを間違える(道を間違える)と”登山”に近いハイキング状態になります。
地形的に坂、というより崖みたいな地形の変換点をみると、商売的に”湧水”があるのでは? と疑います。
やっぱりありました。 上り坂の道路を挟んで、数mくらいの崖があり、その上は公園,住宅と台地のような場所が・・・・・・
この道の下を崖沿いに歩いて行きましたら、看板がありました。
”不動の池公園” お不動さんの公園ですか? 別の看板には”赤塚不動の滝”という物々しい名前がついています。 東京都の湯水57景に選ばれているそうです。
ここが”水取場” たしかに大きく囲われており、石で補強されていることから崖全体より湧水が出ていたことが想像できます。
奥の石の水鉢の大きさから見ると、滝を連想するほど出るとは思えません。 この日も数リットル/分程度の湧出量に見えました。 かつては滝のごとく(崖全面から)湧水していたのかもしてません。 周辺の宅地化をみれば、降雨が湧水にかん養される量も少なくなっていることが容易に想像できます。
名前の通り、湧水場の近くには不動像が2体置かれていました。 台地上は宅地化が進み、湧水量はかなり減ったと思いますが、”水が湧き出る場所”はその土地の息づかいを表しているように見えます。 赤塚不動の滝は昔からの貴重な水汲み場だったと思います。
よそから来て無責任な言い方かもしれませんが、水量が減ったとしても、昔からの水汲み場を歴史的遺産として何時までも残してください。