ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

高階良子先生、『なかよし』の別冊ふろく

2020年07月21日 | 高階良子
前回のブログで、高階良子先生の「赤い沼」を載せたので、この機会にホームページに『なかよし』の別冊付録をアップしました。

秋田書店の雑誌付録はアップしてありましたが、『なかよし』の付録は手を付けていませんでした。「赤い沼」をスキャンしたついでに、他の作品もスキャンし、合わせてアップしました。

『なかよし』のふろくで、私が所持しているのは、5作品、7冊です。

最初の作品は「ヘア・プリンセス」、昭和45年の作品です。



昭和45年(1970年)の高階良子先生は、若木書房での単行本が終了し、『少女フレンド』で青春ものを中心に執筆されていた頃でした。

同じ講談社の雑誌『なかよし』への最初の登場は、昭和45年3月号掲載の「アマゾンの樹霊」でした。「ヘア・プリンセス」は、これに続く『なかよし』掲載でした。

前編は5月号ふろく、完結編は6月号のふろくでした。昭和45年は、青春ものを中心に『少女フレンド』、『なかよし』に加えて、『別冊ファニー』、『希望の友』にも執筆しています。

「ヘア・プリンセス」は若木書房の『ティーン・コミックス』で単行本化されました。


若木書房『ティーン・コミックス』昭和46年5月25日発行

次のふろくは「おしかけ秘書」で、前編が昭和45年11月号、完結編が12月号のふろくでした。



青春ものを描きながら、そこからの脱皮に苦しんでおられた頃で、記念碑となった作品「黒とかげ」は『なかよし』昭和46年4月号からの連載ですから、本当に直前ですね。


「おしかけ秘書」は『ティーン・コミックス・デラックス』で単行本化されました。


若木書房『ティーン・コミックス・デラックス』昭和47年7月1日発行

次のふろく作品は「くらやみに悪魔が!」です。昭和48年『なかよし』新年特大号ふろくでした。


160ページの描き下ろし作品です。別冊ふろくについては、『少年』など少年雑誌のふろくのすごさは体験していますが、少女雑誌のふろくもすごかったんですね。

「くらやみに悪魔が!」も『ティーン・コミックス・デラックス』で単行本になりました。


若木書房『ティーン・コミックス・デラックス』昭和48年9月10日初版発行


若木書房『ティーン・コミックス・デラックス』昭和55年2月20日第2刷発行

次の作品は「昆虫の家」です。昭和48年『なかよし』8月号ふろくでした。


9月号から「死神の歌が聞こえる」の2号連続掲載、11月号からは「血まみれ観音」の連載が始まり、続いて「ドクターGの島」連載と続いていますから、精力的に代表作を生み出していた頃ですね。

「昆虫の家」も『ティーン・コミックス・デラックス』でコミックス化されました。


若木書房『ティーン・コミックス・デラックス』昭和49年7月25日初版発行


若木書房『ティーン・コミックス・デラックス』昭和55年11月20日第2刷発行

そして、私の持っている『なかよし』ふろくで一番最後の作品が、「赤い沼」です。昭和51年11月号ふろくでした。


「赤い沼」掲載の直前には、『ヤングレディ』10月12日号に「野辺の送りに消えた女」を掲載し、女性誌への掲載が始まった時でした。

「赤い沼」は『講談社コミックスなかよし』でコミックス化されました。


『講談社コミックスなかよし』昭和52年5月4日第1刷発行

コミックスの復刊の状況です。

「赤い沼」は『講談社漫画文庫』の「高階良子傑作選」で文庫化されています。


『講談社漫画文庫』1999年(平成11年)8月6日第1刷発行

「くらやみに悪魔が!」「昆虫の家」は『ボニータ・コミックス』で復刊されています。


『ボニータ・コミックス』昭和60年11月10日初版発行


『ボニータ・コミックス』昭和61年1月5日初版発行

更に、『角川ホラー文庫』にも収録されています。


『角川ホラー文庫』平成14年3月10日初版発行

「くらやみに悪魔が!」「死神の歌がきこえる」「昆虫の歌」の3作品が収録されています。

ぶんか社の『ホラーMコミック文庫』には「昆虫の家」「赤い沼」が収録されています。


『ホラーMコミック文庫』平成21年8月20日初版第1刷発行


『ホラーMコミック文庫』平成22年7月20日初版第1刷発行

「ヘア・プリンセス」、「おしかけ秘書」の2作品は復刊されていないと思います。

ホームページ更新しました。

『高階良子の部屋』

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