無皇の勅令とは、老〇(ラウム)の至上命令である。
下生に寄せとは弥勒古仏の世に下る時に言付ける指令であり、収伏とは収め伏する意味である。
南閻とは仏典では須弥山(しゅみせん)の南方にある大洲(おおす)で、閻浮提(えんぶだい)とも言うが、この場合は地球上を指す。
正宗に帰すとは千門万教を根本に統べ、祖師を認め、天道に帰らせることである。
道の普伝を主す弥勒古仏は三陽の御代(みよ)に、老〇(ラウム)の特命を奉じ、老〇(ラウム)の言付け勅令を頂いて下生し、更に諸々の原子達を警(いま)しめ、一日も早く悟り、迷塵(名人)を破って、正宗に帰一するよう尽くされている。
仙仏が臨壇したり、或いは各方に顕化(けんげ)し、奇蹟を顕したり、あらゆる形に寄せて衆生を目覚めさせているのは均しく老〇(ラウム)の御心を心としての働きであり、老〇(ラウム)の大辯者(だいべんしゃ)であり、真理の証者である。
自分の意識ではなく、天の御意を伝えているに過ぎない。
これらの働きによって地球上に充満せる千門万教を収め伏するのであるが、目的は一つ、共に天命に従い、正法を信じ、祖師を認め、揃って正宗に帰依させるが為である。
地球上隅々まで収められて真なる天道が顕揚(けんよう)されるのである。
続く