雲雷とは明師(めいし)の鍵を言い、戌己(つちのえつちのと)の土(とち)とは玄関のことであり、震い開けばとは点破(てんぱ)することである。
つまり、三期の世に明師が現れ雲雷一閃(うんらいいっせん)、霹雷(へきらい)すれば六万年間縛られていた鎖(錠前)に震いちぎれて、古い真人(本性)が出現する。
天下の神鬼(しんき)も安寧(あんねい)ならずとは三界の神鬼諸霊(甄姫諸霊)も恐れ驚くことである。
一点を点破された者は静かに深く宮中(玄関)に坐(ざ)して微動だにもしないが、明師の鍵を受けないものはすべて天宮(理天)に帰ることを許されない。
この句は三期末劫、天盤が変動する時には天下の神鬼も安間(あんかん)としていられなくなることに言い及んでいる。
続く