真説・弥勒浄土      

道すなわち真理の奇蹟

弥勒真経~二十四、北方の真武将帥と為し、青臉(せいけん)紅髪(こうはつ)神通を顕す

2023-08-12 20:20:02 | 弥勒真経 解釈

真武とは真武神の神号である。

北方に居して諸々の天兵天将を引き率れる将帥である。

北方の真武神は弥勒白陽の実現を期し、天兵天将を引き率れて善を救い、悪を収め、邪と魔を鎮める。

青臉紅髪とは真武神の威容(いよう)を表わしている。

臉(けん:顔)は青く、髪は赤く、威儀は極めて森厳(しんげん)であり、妖魔はこれを見れば畏怖(いふ)を生じて退散する。

神通とは千里でも見える天眼通(てんげんつう)、遠方の微声でも聞こえる天耳通、水空(すいくう)でも歩ける神足通(じんそくつう)、人の心を見透せる他心通(たしんつう)、自他の前世が解る宿命通、煩悩が滅される漏尽通(ろじんつう)である。

真武神の神通は広大で変化不可思議、一切の悪魔妖精は一見して怖れ退散して影を潜める。

全く真武神の白陽に於ける働きは甚大であり、邪魔障害ならびに道を阻む魍魎(もうりょう)を除く神仏である。

注:真武神・北方の神。元、玄武神(げんぶしん)と称していたが、宋(そう)の祥符(しょうふ)年間、聖祖(せいそ)の諱(いなみ)を避けて真武と改められた。漢代、浄楽国の太子、生まれながらにして神異(しんい)、長じて邪魔を除かんと志し、東海を越え、天神に遇って寳剣を授けられ、武当山(ぶとうざん)に入って修煉し、四十二年にして功成り白日飛翔(はくじつひひょう)し、上帝(ラウム)の命を奉じて北方を鎮す。

続く

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 性理題釋~四十一、先に説明... | トップ | 済渡の心構え 七 »
最新の画像もっと見る

弥勒真経 解釈」カテゴリの最新記事