花満DAYs

趣味パチDiary

「死」を身近に感じた瞬間 2

2012-03-14 22:58:24 | 日記
15:00頃帰宅。
すると変わらずに電気は煌々と点けっぱなし。

もう、動くしかない。
決意を固めた瞬間、作業服を来た50代位のオッチャンが、その部屋の周りをうろうろしていた。

何か感じた一人なのかなと近寄ってみると、アパートの管理会社の名札がしてあった。
すかさず声をかける。

ひととおりの状況を説明すると、おっちゃんが言った。
「メールでもそういう指摘受けていて、来てみたんだよ、メール出したのあんたかい?」
「いや、違います」

他の住人にもやはり異変に気付いた人がいて、その人がメールを出していた様だ。
とりあえず管理会社に相談しに行くからと、そのオッチャンはその場を後にする。

ひとまず「ホッ」と一息。
管理会社に電話するという方法もあったかと、その時に気が付く。

自宅に入り、物凄くそわそわしながら時を待つ。
2時間後・・・・・事態は急変。

というか予想通りというか、サイレンを鳴らした警察車両がアパートの前に到着。
もう、この時点で、嘘で合ってほしいと願っていた嫌な予感が的中した。

続々と到着する関係車両、窓際から様子を見守る。
しばらくしてチャイムが鳴る。警察の人が事情聴取をしに。

「とりあえず、近所の状況を把握したいので、名前住所ひととおり書いて~」
と、書類を渡される。

書き終わりその人に渡しに行くと、ちょうど管理会社の人だろうか、その部屋を開けようとしている所。
しばらくその様子を見守っていると、開けた瞬間、今まで嗅いでいたものよりも強烈な匂いが解き放たれた。
とりあえず、いたたまれない気持ちになり、その場から身を引いた。

後から警察の方から聞いた話だが、60代位のおっちゃんが、窓際で倒れていたらしい。
死後2週間位たっていた様子だとの事。

家の中で考える。
自分の行動は正しかったのかと。
もっと、早く知らせてあげる事は出来たんじゃないかと、
心のどこかで、逃げていた部分はあったんじゃないかと。

ここのアパートの住人は、少なからず気づいていた人はいたんじゃないかなぁとか後になって思う。
感じることはありながらも、誰も(自分も含めて)行動を起こさなかった、都会の一風景。

その部屋はその後リフォームみたいな工事が行われ、何もかもが新しい部屋に生まれ変わっていた。

今日仕事から帰ってきた時、その部屋の明りが煌々と点いてた。
!!!!!!!! 超ビックリ。
まぁでも、半年以上も経てば新しい住人だってやってくるもんだよね。

ただ、今でもその部屋の玄関の左側には、ちょっと山盛りになった黒く風化された塩が盛られている。。。

ご冥福をお祈り致します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「死」を身近に感じた瞬間 1

2012-03-14 22:30:37 | 日記
昨年の海の日。

その5日前程からであろうか。

アパートの自室から外へ出入りするには、必ず入口の部屋の前を通る事になる。
その部屋から何やら物が腐った匂いがしていた。

ちょうど猛暑になる前くらいの日であったので、貯めたゴミが匂っているのかなぁなどと思っていた。
次の日も次の日もその匂いは止まない。
ちなみにその部屋の住人とは面識は一切なかった。

事件の前日、土曜日、時間は開店前の9:30頃。
いつものように自転車置き場に向かい、自転車に乗ろうとした時、違和感がよぎる。

その、例の部屋のベランダ側が見えるのだが、ふと見上げるとカーテン半開きで電気が点けっぱなしであった。
??? この時間に電気点けっぱなし? 消し忘れ?

最初はこの程度しか考えていなかった。
しかし、よーく窓を見ると、外側に何やら小さい虫のようなものが、何十匹もへばりついていた。

うわ気持ち悪ッ、ゴミ貯めてっから寄ってきてんのか?
と思いその時はすぐさま立ち去った。
その日の夜、帰って来た時にはまだ電気は煌々と点いていた。

次の日の日曜日、同じく時間は9:30。
例の部屋の隣を通ると、匂いは相変わらずしたまま、電気は点けっぱなし。
その瞬間、ふと、とてつもない嫌な悪寒に襲われる。

思い返すと、この匂いは確実に何かが腐ったもので、どこかで嗅いだ事のある、嗅いではいけない匂いなのではないか。
それは、過去に何回か嗅いだことがある、悲しみの思い出しかない安置所の匂い・・・。

ベランダの窓を再度覗くと、その虫は窓の外ではなく、なんと部屋の中で蠢いていた。
この瞬間、何かの衝動に駆られた。
これは、自分が何か確認しなくては、行動しなくてはいけない状況なのではないか?

とりあえず、動き回る気持ち悪い虫を気にしながら部屋の中を覗こうと思ったが、下半分は見えない工夫がしてあり見えない。
次に、勘違いで有ってほしいと願いながら、少しためらいながらその部屋のチャイムを押す。
反応は何もなし。。。。2,3回押すが何も無し。。。

考えあぐねた挙句自分が取った行動は、とりあえずもう少し様子を見てみようと、ひとまずパチ屋へ向かう。
打ちながら考える。

これだけの状況が揃えば、間違いなく考えられることは一つしかない。
だが万が一という事もある。もう一度帰って同じ状況であれば、とりあえず近くの警察署に話をしに行こうと心に決める。

続く・・・






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする