Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

12月の花のアルバム ②

2024-01-11 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 12月の花のアルバム ① 2024-1-6


12月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。12月は花が少なくなる季節でもありますが、木の実や紅葉などを中心に、84品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として6回に分けて投稿しています。

今回も、11月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

枯れ葉  岸 洋子

 

 

カエデは世界のカエデ類約150種の総称である一方、一般には本種(イロハモミジ・タカオカエデともいう)を指します。

葉が対生して手の平のように5~7つに深く裂け、裂片に不規則なギザギザ(鋸歯)があって、先が長く伸びるというのが大きな特徴です。

カエデは葉の形を「カエルの手」に例えたもので、イロハはこの裂片をイロハニホと数える子供の遊びから来たものだとされます。カエデはまたモミジと呼ばれるように、紅葉の代表的品種です。

秋の紅葉の代表とも言える「モミジ」と「カエデ」。モミジのことを「カエデ」と言ったり、カエデのことを「モミジ」と言ったり同じ意味に使われる場合も多いようです。何か違いがあるのでしょうか。

実はモミジもカエデも、どちらもムクロジ科カエデ属の広葉樹(落葉高木)の総称で、植物の分類上は同じです。しかし、「モミジ」と「カエデ」は別の意味を持った名称で、それぞれに由来があります。

モミジは、秋に草木が黄色や赤色に変わることを意味する動詞「もみず」に由来し、それが名詞化して「もみじ」になり、それから転じて、特に目立って色を変えるカエデの仲間を「モミジ」と呼ぶようになりました。

一方、カエデは、葉の形がカエル(蛙)の手に似ているので、「かへるで」、後に「カエデ」と呼ばれるようになりました。昔は、カエデの仲間で、葉が手のひらのように切れ込んだものをすべて「かへるで」と呼びました。

「モミジ」も手のひらの形をしているので「かへるで」と呼んだようです。そのため、今も「モミジ」と「カエデ」は同じ意味のように使われているようです。例えば「イロハモミジ」のことを「イロハカエデ」と呼ぶこともあります。

モミジとカエデの違いは、葉の見た目で使い分けています。葉の切れ込みが深いカエデを「○○○モミジ」、葉の切れ込みが浅いカエデを「○○○カエデ」と呼んでいます。例えば「イロハモミジ」「ハウチワカエデ」です。

<イロハカエデ(イロハモミジ) ムクロジ科カエデ属>
12/8 本土寺

 

 

 

 

北海道を除く日本各地に自生するアサ科の落葉樹。山地や雑木林の縁、川沿いなどで普通に見られる木です。

大きな木陰を作るため、エアコンのない江戸時代、各地の一里塚や神社仏閣に植栽され、その巨木が今日でも見られます。

たくさんの花を咲かせますが、それは小さく、また花被片が淡褐色のため目立ちません。秋に橙色の実をたくさんつけ、実は甘いので鳥がよく食べます。

本種の名前の由来は諸説ありますが、「縁の木」に通じることから、縁結び、あるいは「縁退き」の意味で縁切りの木としても知られています。

<エノキ(榎) アサ科エノキ属>
12/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

東南アジアや北アメリカ、南アメリカに自生するヒルガオ科の一年草(多年草)です。葉腋に花径2~3cmほどの濃い青色の花を咲かせます。

日本ではアメリカン・ブルーの名前で呼ばれ、広く販売されています。初夏から開花する可愛らしい丸い青花が好まれます。

横に這うように生育することから、ハンギング・バスケットなどにも使われます。最近は、白花の品種も販売されるようになりました。 

<エボルブルス(アメリカンブルー) ヒルガオ科アサガオガラクサ属(エボルブルス属)>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

頭をフリフリ泳ぐ真っ黒い鳥で、白い額がトレードマークです。全長39cm。全体は灰黒色で額とくちばしは白色です。

足は緑青色。「キュイッ」と聞こえる声を出します。陸上を歩くこともありますが、水上生活が多く、すばやく水上へ逃げていきます。

「水鶏(すいけい)」と書いてクイナと読みますが、名の通り、その種類の多くは水辺の草やアシの中にすんでいます。本種も、クイナの仲間ではいちばん大きく太っています。

西洋では、白い頭部の連想から、英語で「額がハゲあがっている」ことをas bald as a coot(オオバン)といいます。

<オオバン ツル目クイナ科 全長約39cm>
11/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

ブラジル原産のアリノトウグサ科フサモ属の抽水植物(水を吸って生きる植物)です。葉は白っぽい緑色をしていて夕方はたれます。熱帯魚店などで「パロットフェザー」という名前で売られていました。

河川、水路、水田の浅水中に生育し、繁茂して在来種との競合、水質の悪化、水流の阻害が報告されており、外来生物法により「特定外来生物」に指定されています。

拡散を防ぐため、栽培、保管・運搬、譲渡、放出等が禁止されています。ただし、死んだ(枯れた)個体は規制対象外となります。

<オオフサモ アリノトウグサ科フサモ属>
12/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

北アメリカのテキサス、ルイジアナ原産の草花で、毎年花を咲かせる多年草です。日本へは明治時代中ごろに入ったといわれています。

蝶が羽を広げたような美しい姿の花を咲かせます。花は咲いてから3日ほどで散ってしまいますが、春から秋の長い期間、次から次に花を咲かせていくため、長い間観賞することができます。 

花の大きさは1.5cm、細長い花茎に小さな蝶が舞っているように見え、その花のかたちから「ハクチョウソウ(白蝶草)」の別名があります。

<ガウラ(白蝶草) アカバナ科ガウラ属>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

原産地は日本や東アジアです。日本では、東北南部以南から四国、九州、沖縄に分布しています。湿り気のある照葉樹林内や海岸近くによく見られる樹木です。

3~5ヶ所に切れ込みの入った、やや大きめな葉を蓑に見立てています。成木になると葉の切れこみが目立たなくなります。


縁起がよいとされ、庭木としても人気のある樹木です。実は花の後すぐ9月からもう膨らんでいますが、黒っぽく熟してくるのは10月下旬ないし11月以降です。

<カクレミノ(隠蓑) ウコギ科カクレミノ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

アメリカ原産のアゲラタムで、現在ではアメリカ南東部の他、アフリカやアジアなど世界の広い地域で帰化状態にあります。日本でも沖縄で帰化植物として定着しています。

5月~10月の花期になると、ふわふわとした質感の青や紫のアザミに似た花を咲かせます。仲間は約40種あり、花色はブルー系が一般的ですが、白やピンクの花が咲くタイプもあります。

和名は、葉っぱのかたちが薬草のカッコウ(シソ科の多年草)に似ていて、アザミのような花が咲くことから付けられました。

<カッコウアザミ(霍香薊)  キク科カッコウアザミ属(アゲラタム属)>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


ツバキ科ツバキ属の常緑小高木で、サザンカとツバキの交雑種(異論もあり)のうち、背丈が高くなりにくく、八重咲きあるいは半八重咲きになる品種群の総称です。

開花は12月~2月。花弁は紅色、ピンク、白などでその先端は浅く裂け、縁は波打つようになります。花が落ちる様子はサザンカと同様で、花弁はバラバラになります。

代表的な品種は「獅子頭」「勘次郎」であり、関西では古来、シシガシラと呼ぶことが多いようです。

<カンツバキ(寒椿) ツバキ科ツバキ属>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

地中海原産の宿根草ですが、夏の暑さに弱いため日本では半耐寒性の一年草として扱います。草丈は20cm~1m程まで品種によって異なります。

古くからヨーロッパで品種改良が進み、最近ではペンステモン咲きや八重咲きの品種も人気があります。花色は白、黄、桃、赤、紅紫、橙、複色など豊富にあります。

花穂を大きく伸ばして金魚に似た色鮮やかな花を咲かせることから名前がつきました。

<キンギョソウ(金魚草) ゴマノハグサ科キンギョソウ属(アンティリナム属)>
12/20 アンデルセン公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「12月の花のアルバム②」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「12月の花のアルバム ③」に続きます。