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12月の花のアルバム ④

2024-01-17 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 12月の花のアルバム ③ 2024-1-14

12月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。12月は花が少なくなる季節でもあり、木の実や紅葉などを中心に、84品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として6回に分けて投稿しています。

今回も、11月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

寒 椿 森 昌子 1984   Masako Mori   Kantsubaki

 

 


サザンカは、自生種に近い「サザンカ群」、本種の実生またはその後代と考えられている「カンツバキ群」、サザンカとツバキの間で自然にできた雑種またはその後代と考えられている「ハルサザンカ群」の3グループに大別されます。

花はサザンカ群が10~12月、カンツバキ群が11~3月、ハルサザンカ群が12~4月と、グループごとに10月中頃から翌年4月にかけて順に咲いていきます。

本種はサザンカ群に入る品種です。開花期は10~12月。生態・形態的に、サザンカの自生種に近いグループで、一重か二重の花を咲かせます。花色は、白、桃、紅、紅色の覆輪ぼかしがあり、香りが強い種類です。

<サザンカ「花自慢」 ツバキ科ツバキ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

アメリカ南東部、北アメリカ原産のシソ科の多年草。サルビアの中では一番草丈が高くなる種類で大株になります。

サルビアは、初夏から秋の花です。一年草扱いのスプレンデンスやブルーサルビアは、初夏から晩秋まで長く咲き続けます。本種は開花時期が晩夏~秋にかけて咲くサルビアです。

学名のazurea(空色)にちなみ、透明感のある空色の花が穂状にびっしりと咲く姿がとても美しく目を引きます。

<サルビア・アズレア シソ科アキギリ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

南アメリカに分布するシソ科アキギリ属の多年草です。非常に強健で、暑い夏の盛りから秋まで花を咲かせてくれます。

最大の特徴は非常に濃い花色と、大きく口を開いた様な個性的な花の形(唇形)にあり個々の小花は長さが5cmと大きい所も魅力です。

日本ではメドーセージという名前で流通していますが、本来はサルビア・プラテンシスの英名であり、名前が間違ったまま国内に出回ってしまい定着したものと思われます。

<サルビア・ガラニチカ(メドーセージ) シソ科アキギリ属>
12/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

アメリカ南部・メキシコに分布する低木性のサルビアで、近縁種のサルビア・グレッギーとまとめて、チェリーセージと呼ばれることが多いです。 

茎の先端から花穂を伸ばして、ちらほらと花を付けます。1度に咲く花数は少ないですが、茂ってくるとたくさんの花穂を出し、初夏~秋まで咲き続けます。

一般的な花色は赤ですが、白、紫、ピンクなどの品種も出回っています。草丈は30㎝~1mほどです。

<サルビア・ミクロフィラ シソ科サルビア属>
12/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

冬になると園芸店やホームセンターに並ぶ、サクラソウ科の球根植物です。カラーバリエーションや花の咲き方がさまざまで、鉢植えだけでなくガーデニングとしても楽しめます。

地中海沿岸地方やヨーロッパ中部に約20種〜30種ほどが分布しています。種類は「原種」「ガーデン」「ミニ」の3つに分類され、それぞれ栽培方法や温度管理が異なります。

日本ではシクラメンは「死」や「苦」を連想させるという理由でお見舞いには向かない花とされていますし、プレゼントするにも少し気を遣う花です。

日本はマナーや常識を重んじる国ですから、マナーや常識に引っかかることを強く記憶して避けるのは仕方のないことだと言えます。

<シクラメン サクラソウ科シクラメン属>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

原産地がよくわかっていない園芸品種で、関西では本種の名で呼ばれ、古くからよく栽培されています。

本種は、サザンカとツバキとの交雑によって生まれたとする説が有力で、最近では本種の形質を受け継いだ品種群をまとめてカンツバキと呼ぶことが多いようです。

真冬(11~3月)に次々に花を咲かせる常緑の低木です。花弁と雄蘂とが合着しているというツバキの特徴と、花弁が一枚ずつ散り落ちるというサザンカの特徴を併せ持っています。

<シシガシラ(獅子頭) ツバキ科ツバキ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

南アフリカのケープ州原産の多肉植物、ハオルチアの一種です。ハオルチアは、新しい園芸品種を作るための交配が盛んに行われているため、とにかくたくさんの種類があります。

ハオルチアには、とがった硬い葉っぱを付ける「硬葉系ハオルチア」と、葉っぱに半透明の窓をもっていて柔らかい「軟葉系ハオルチア」がありますが、本種は、ゼブラ柄で先のとがった硬い葉っぱを放射状に伸ばす、硬葉系ハオルチアです。

本種は比較的ゆっくりとしたスピードで成長し、品種にもよりますが、通常は高さ15センチ程度まで育ちます。

<ジュウニノマキ(十二の巻) ツルボラン科ハオルチア属>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

中国が原産となる帰化植物で野山に多く自生しています。秋に白やピンクの花が開花するキンポウゲ科の宿根草です。名前に菊とありますが、学名からもわかるように菊ではありません。


 
花弁に見える部分はがくが花弁化したもので実際には花弁はありません。華道の素材としてや秋の茶花としても親しまれ、切り花として流通しています。

濃いピンク色の花は別名で京都の貴船地方に多いことから「貴船菊(きぶねぎく)」とも呼ばれます。

<シュウメイギク(秋明菊) キンポウゲ科イチリンソウ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

春にヤマブキ(山吹)の花に似た白い花を咲かせるバラ科の落葉低木。花が同じ季節に咲くヤマブキ(山吹)の花に似ていることから名づけられました。

果実は、果皮に黒い光沢があります。果実は痩果(そうか)で、4個が集まってつき、9~10月に熟します。痩果(そうか)とは、薄くて硬い果皮の中に一つの種子が包まれている果実のことだそうです。

<シロヤマブキ(白山吹) バラ科シロヤマブキ属>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

ユリ科ユリ属に分類される球根植物です。日本が原産で、中部地方よりも北の海岸や崖などに自生しています。

自生している環境にちなんで、ハマユリやイワユリなどとも呼ばれます。ユリの多くは下向きに咲きますが、本種は上向きに咲くのが大きな特徴です。

本種の開花時期は6~8月ですが、地域によって異なります。太平洋側に分布しているものは7~8月、日本海側は5~6月に咲きます。

草丈は20〜60cmほど。花色はさまざまで、オレンジや白、黄色、赤、ピンクなどがあります。ユリの仲間は香りが強いものが多いですが、本種には香りがないのが特徴です。

花弁の付け根部分が細くなっていて、花の基部が透けて見えます。これが本種名前の由来になっています。

<スカシユリ(透百合) ユリ科ユリ属>
12/20 アンデルセン公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「12月の花のアルバム④」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「12月の花のアルバム ⑤」に続きます。