Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

今井の桜(千葉県白井市)

2022-04-04 | みんなの花図鑑
私の住む千葉県柏市に隣接する、白井市北部の今井地区に「金山落(かなやまおとし)」と呼ばれる用水路があり、4月1日のテニスの帰りに立ち寄りました。



ここは知る人ぞ知る「桜の名所」であり、春になると菜の花と桜のコラボや、水路に映りこむ桜が美しい穴場的スポットとして訪れる人が増えています。



水路の両側に約280本の桜の木が植えられており、春には2キロメートルの桜並木を楽しむことができ、のんびり歩いて観賞すれば、往復2時間ほどの行程です。



もちろん、ここには駐車場もトイレもコンビニなどのお店もありません。無粋な花見客のブルーシートや喧騒とはまったく無縁の、静かにマイペースでお花見ができます。



普段は殺風景ともいえる何の変哲もない田園地帯に、川面を覆うように伸びた満開の桜は、澄み切った青空によく似合い、素晴らしい景色を楽しませてくれます。



両岸から競うように桜の枝が、川面にせりだすように伸びています。そして川面に逆さに映り込んだ桜を覗き込むと、笑顔の自分がそこにいます。



遥か彼方までのびるピンク色の帯のような「さくら並木」、菜の花の黄色、農道に生える野草たちの新緑、そして晴れた大空のブルーに思わず感動を覚えます。



ハラハラと散り始める桜の花びら、時折届くヒバリやウグイスのさえずりに、新たな春を感じながら「満開の桜」を愛でれば、日本に生まれたことを本当によかったと思えます。



この水路は、江戸時代に度重なる手賀沼の氾濫に対し、享保12年(1727年)沼の開発が行われ、「名内川」を灌漑用水路として整備されたものです。



その後、戦後の土地改良により、昭和32年から10年かけて、桜の名所「金山落の今井の桜」が生まれました。



こちらの用水路は、今でも護岸工事がなされておらず、昔ながらの川岸の風情が、残されています。



この「今井の桜」は、地域の景観を保つため、緑の羽根の還元資金により、名内橋から手賀沼まで約2Kmの河川堤に、ソメイヨシノや八重桜を、150本ほど植えられたことが始まりです。



そして、昭和58年には千葉県の「美しいふるさとづくり運動」の一環として指定を受け、地域環境保全のために、手賀沼土地改良区白井支部に管理されています。



今井の桜、お楽しみいただけたでしょうか。千葉県柏市に春に訪れる機会がありましたら、ぜひ一度お立ち寄りください。

JR常磐線「柏駅」の東口にある「1番」の東武バス停から「布施(ふぜ)」行き(系統番号:柏25)か、「手賀の丘公園」行き(系統番号:柏27)に乗り約25分。「手賀農協前」で下車してください。