7月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。7月は夏の花もピークを過ぎ、夏枯れ状態でした。しかし、つくば実験植物園の稀少植物を中心に約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。
<本日のバラ ウォーブリング> 2023/11 坂野ローズガーデン
系統:シュラブ 作出:2018年 坂野 将史(日本)
ガーデンでこの花々が風になびく姿がまるで、鳥が楽しそうにさえずっているように感じられた事から、鳥がさえずっているという意味の「warbling」と名付けました。
原産地は北アメリカ大陸と言われています。紀元前から、ネイティブ・アメリカンの間で豊富な栄養を持つ大切な食物として育てられていました。
日本には17世紀頃に伝わり、始めは観賞用とされていましたが、明治時代からは油の原料や飼料として重用されたと言われています。
輝く太陽の下で元気いっぱいに咲き誇り、見るだけでパッと明るい気持ちにさせてくれる花です。
明るい黄色やオレンジの色彩と、エネルギーに溢れた佇まいはポジティブなイメージです。
キク科の一年草ですが、学名・英名とも「太陽の花」という意味を持ち、ゴッホゴーギャン、モネをはじめとした多くの芸術家の心を魅了してきました。
和名で「向日葵」と表記するほか、「日廻り草」「日輪草」「日車」「天竺葵」などとも呼ばれます。
大きな花を1つ咲かせているイメージが強いですが、実は多くの花が集まって1つの花の形を形成しています。
これは「頭状花序」と呼ばれ、キク科の植物に見られる特徴です。
黄色い花びらの部分の花を「舌状花」、内側の色が濃く花びらがない部分の花を「筒状花」とも呼びます。
<ヒマワリ(向日葵) キク科ヒマワリ属>
7/9 つくば実験植物園 、7/19 あけぼの山農業公園
埼玉県の安行に古くからある品種で、ヒメアジサイの一種です。
本種はホンアジサイとエゾアジサイとの交雑種と推測されています。本種の自生種は確認されていません。
本種は澄んだブルーの美しい花色で6月頃から咲き始め、霜が降りる頃まで少しずつ咲き続けます。
<ヒメアジサイ「安行四季咲き」 アジサイ科アジサイ属>
7/9 つくば実験植物園
スイス、クロアチア、イタリア、フランス、スペインなどの南ヨーロッパ及び西アジア原産で、キク科の小形の多年草です。日当たりの良い草原に自生します。
開花時期は初夏から秋、黄色の花(頭花)を花束(散房花序)の様に密につけ花を咲かせます。
非常に矮性で地面を覆うように広がり、植物全体が白い毛で覆われシダ植物の様な羽状する葉を持ちます。
草姿は直立で根茎により広がり高さは約10(30)cm × 幅は約45cmまで成長して、葉はシダ植物に2回羽状して互生葉序につきます。
<ヒメノコギリソウ(姫鋸草) キク科ノコギリソウ属(アキレア属)>
7/9 つくば実験植物園
フランスで交配によって作出された園芸品種。交配親は檜扇水仙(ヒオウギズイセン)と姫唐菖蒲(ヒメトウショウブ)で、どちらも南アフリカが原産地です。
日本へは明治時代の中期に渡来し、鑑賞用に栽培されましたが、繁殖力が旺盛なので現在は野生化しています。
佐賀県などでは在来種・希少植物を駆逐してしまう恐れがあるので、移入を禁止しています。
<ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙) アヤメ科ヒメトウショウブ属>
7/3 あけぼの山農業公園
北海道から九州の各地に分布するキク科の多年草。日本の在来種であり、山野の草地や林縁に自生し、夏から秋にかけてフジバカマに似た花を多数咲かせます。
花は頭状花と呼ばれるタイプの小さなもので、枝分かれの多い花茎の先に散在します。
筒状の小花が五つ集まって一まとまりになり、花色は普通、白色だが、土壌によっては淡い紫を帯びます。
名前は、ヒヨドリが鳴く頃に咲くこと、あるいは花殻に生じる綿毛(冠毛)がヒヨドリの冠毛に似ることが由来です。
<ヒヨドリバナ(鵯花) キク科ヒヨドリバナ属>
7/3 あけぼの山農業公園
ヨーロッパからシベリアが原産。ゴマノハグサ科の二年草です。わが国へは明治時代に観賞用として導入されました。
現在では各地に帰化して、河原や荒れ地で見ることができます。高さは1~2メートルほどになり、全体に灰白色のビロード状の毛に被われています。
根生葉は長楕円形で大きく、茎葉は上部にいくほど小さくなります。6月から9月ごろ、総状花序をだして、黄色い花を咲かせます。
名前は、雄しべに青紫色の毛が生えることに由来します。
<ビロードモウズイカ (天鵞絨毛蕊花) ゴマノハグサ科モウズイカ属>
7/9 つくば実験植物園
本種の仲間は、約100種があり、アジア、南北アメリカ、アフリカに分布します。日本にもフジウツギとウラジロフジウツギが自生しています。
長い円錐形の花穂が甘く香り、チョウが集まるため、英名では「バタフライブッシュ」と呼ばれています。
藤色を基本に、白や紫などの花色があり、ほかに葉に斑が入るもの、小型のものなど、数多くの園芸品種があります。
一般に栽培されるのは、本種の園芸品種のブッドレアで、紫色の小さな花が穂状に集まったような花を咲かせます。
<フサフジウツギ(房藤空木) マノハグサ科フサウツギ属>
7/9 つくば実験植物園
日本原産のつる性の落葉高木で、日本人には万葉の時代からなじみのある植物です。
観賞価値の高いつる性の花木で、4月下旬から5月上旬に長い穂のような花序を垂れ下げて咲きます。
樹齢が長く、家紋とする藤原氏に縁の深い春日大社には、樹齢700年とされる「砂ずりの藤」がありますが、樹齢1000年といわれるものもあります。
<フジ(藤) マメ科フジ属>
7/3 あけぼの山農業公園
アメリカに自生する野生種のブラックベリーから品種改良された園芸作出品種です。
4~5月頃、野バラに似た5弁花をつけます。花は淡桃色を経て白色になります。5~6月頃、径5~7cm程度の果実は赤色を経て黒熟します。
数あるブラックベリーの中でも、果実が大きい点と果汁が豊富なことで知られています。
<ブラックベリー・カイオワ バラ科キイチゴ属>
7/9 つくば実験植物園
本種は育てやすく、場所もとらず、手軽に楽しめる小果樹です。生食のほか、ジャムやホームメイドのスイーツなどにも使えます。
花期は4 - 5月で、春に白またはピンク色のドウダンツツジに似た釣鐘状の花を咲かせます。
花後に0.5 - 1.5センチメートル (cm) ほどの青紫色の小果実が生ります。葉は秋に紅葉をして美しいです。
<ブルーベリー ツツジ科スノキ属>
7/9 つくば実験植物園
米国中・東部及びカナダ東部原産の多年草です。オイランソウ(花魁草)や、宿根フロックス、クサキョウチクトウとも呼ばれます。
夏に、花茎先端から円錐花序を伸ばし、2cm程の丸い花を10個程咲かせます。花色には白やピンクがあります。
属名のフロックスとはギリシャ語の「phlogos」(火炎)から派生しています。種小名のパニキュラータは、「円錐花序の」という意味です。
<フロックス・パニキュラータ ハナシノブ科フロックス属>
7/9 つくば実験植物園
北米の中部・東部原産で、キキョウ科ミゾカクシ属(ロベリア属)の短命の多年草です。
河川や沼地など湿り気のある場所を好みます。茎は分枝せず真っ直ぐ高く成長します。同属のサワギキョウは青紫色の花を咲かせますが、本種は鮮紅色の花を咲かせます。
注意すべきは、全草が有毒であること。間違って食すと嘔吐、下痢、血圧降下を起こし、ショック状態に陥ります。
<ベニバナサワギキョウ(紅花沢桔梗) キキョウ科ミゾカクシ属>
7/9 つくば実験植物園
初夏から夏にかけて次々と花を咲かせる多年草で、日本にはニッコウキスゲやノカンゾウ、ヤブカンゾウが自生し、古くから親しまれています。
「デイリーリリー」の英名どおり、花は一日花ですが、1本の花茎にたくさんの花を咲かせ、何本も立ち上がるので、長期間花が楽しめます。
<ヘメロカリス ツルボラン科ワスレグサ属(ヘメロカリス属)>
7/19 あけぼの山農業公園
原産地はラテンアメリカ。春から秋遅くまでヒメジョオンに似た花を咲かせます。葉が薄く、ヨメナのような花を付けることから命名されました。
1949年に京都市で野性化が知られました。関東以西で、河川や道ばたの石垣の間などに発生します。
和名の異名としては、「ペラペラヒメジョオン」、「メキシコヒナギク」、「ゲンペイコギク」、「ムキュウギク」など。
<ペラペラヨメナ(ぺらぺら嫁菜) キク科ムカシヨモギ属>
7/9 つくば実験植物園
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「7月の花のアルバム(7)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム(8)」に続きます。
おはようございます!
いよいよ、食欲の秋ですね!
ブルーベリー美味しいですよね!
ひまわりも元気いっぱい☺️☺️
>だんちょう... への返信
だんちょうさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
ブルーベリー、わが家では必須の果物で、毎日パンのジャムやヨー
グルトに入れて食べています。
夏の間、元気よく咲いてくれたヒマワリもそろそろ終わりに近づい
ていますね。ヒマワリが終わると秋を感じます。
昨日は花の整理が忙しくて、訪問が一日遅れました。
おかげさまでほぼ道草の整理完了です!
今日は「ヒメ」2種類以外は全部分かりました!
私も見かける花が多かったので・・・
そうそう、ブッドレアはフサフジウツギでしたね。
ザ・フジも咲いていたようでびっくりです。
こちらでは、まだナツフジが満開です。
クリーム色の花は結構夏らしくて綺麗ですよ~
>まあまあの出来!... への返信
なつみかんさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
毎月の道草日記、大作ですよね。これを毎月続けるというのは大変
な労力がかかるのかと推測します。
ただ、私と違って、なつみかんさんの頭の中には、膨大な山野草の
データベースがあるので、まとめるのは私と違って比較的容易なの
かもしれません。
今回もほぼ正解なのは、なつみかんさんのデータベースがしっかり
しているからでしょうね。
私は昨日、6か月ぶりの韓国ドラマデイでした。午後3時頃から11時
頃まで、食事とシャワータイムを除いて8時間視聴しました。
韓国ドラマは見始めると面白くて途中で止めることができません。
ただ、難点はドラマ回数が多く時間がかかってしまいます。
私が昨日見た「7人の脱出」は全34話と比較的短いのですが、まだ
16話まで見ただけです。本日中に全話視聴する予定で、とても忙し
い一日になりそうです。(笑)