Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

7月の花のアルバム(8)

2024-08-26 | みんなの花図鑑

7月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。7月は夏の花もピークを過ぎ、夏枯れ状態でした。しかし、つくば実験植物園の稀少植物を中心に約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として9回に分けて投稿します。

 

 

<本日のバラ うさぎのロップ> 2024/5 自宅
系統:シュラブ 作出:2023年 坂野 将史(日本)

咲き始めは黄色で外弁にうっすらピンクがかり、咲き進むと透明感のある黄色に、花の終わりには退色して蛍光色のピンクとなって、一株で色々な花が楽しめます。

 

 


南アフリカ原産の多年草。葉は50cm程の長楕円形で、縁は波状になり刺があります。

茎につく葉は互生し、葉柄はなく、アザミのように葉の縁は波状になり、刺があります。

7-8月に花茎の上部に数個の頭状花序をつけます。キク科なので、頭花は舌状花と筒状花からなり、舌状花は淡い藤色~濃い藤色まれに白色、筒状花は紫色です。

<ベルクヘヤ・プルプレア キク科ベルクヘヤ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


遺伝子の変異によって、さまざまな色や形に変化した花や葉が生じるアサガオです。

アサガオを種から育て、そのアサガオの変異が花や葉、茎などに現れる”出物”と言う朝顔を”変化朝顔”と呼びます。

遺伝法則はおろか受粉のしくみさえ知らなかった江戸時代の人々によってつくりだされました。

幾多の絶種の危機を乗り越えて現代に受け継がれています。

世界的に見てもこれほどまでに変化を遂げた園芸植物はほかになく、生きた文化遺産ともいえます。
(変化朝顔図鑑(仁田坂 英二 著・化学同人より)

 

<ヘンカアサガオ(変化朝顔) ヒルガオ科サツマイモ属>
7/20~7/31 自宅

 

 

 

 


北米東部の水湿地に群落を作って自生するズアオイ科の多年草です。

草丈は50~150㎝程度。葉は根出葉で、長い葉柄を持ち、その先に細長いヘラ状(細長い披針形)の葉をつけます。

6~10月頃、根茎から根茎より長い花柄を出し、先端に穂状花序をつくります。

筒状の花穂の周囲には淡桃紫色の6弁花が多数開花する。中央の上弁には淡緑黄色の模様が入ります。

 

<ホソナガバミズアオイ(細長葉水葵) ミズアオイ科ポンテデリア属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

アメリカ先住民が、古くから消化・解熱剤として用いてきたと言われるシソ科の一年草で、草丈は70 ~100㎝程度となります。

葉はほぼ線形に近い狭楕円形で茎に対生し、葉を揉むとミントの香りがします。

7~9月頃、茎頂並びに枝先に、白色地の花弁に紫色の斑点模様の入った花を散形状につけます。

<ホソバマウンテンミント(細羽マウンテンミント) シソ科アワモリハカ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

中国原産の多年草で、日本でも山野などに自生している植物です。別名釣鐘草と呼ばれ、釣鐘型の花を下向きに咲かせる植物です。

立ち上がった花茎から各節に釣り下がった花を2~5輪程度咲かせます。改良交雑品種があり花色が赤紫~白から、紫~青紫まで揃います。

花の形は変わっていますが、全体をみると野草の雰囲気があり素朴な雰囲気の花です。

控えめな印象の可愛い花が古くから親しまれてきました。昔この筒状の花に子供がホタルを入れて遊んでいたことから、この名前になったと言われています。

 

<ホタルブクロ(蛍袋) キキョウ科ホタルブクロ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

水田や沼地に生える高さ20~40cmほどになる1年草で、国内では北海道・本州・四国に広く分布します。古名をナギといい、葉を食べたといわれます。

現在は除草剤や基盤整備、河川の性質の変化などによって激減しており、環境省RDBでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

夏から秋にかけて葉よりも高く花序を出し、青紫色の花を次々に咲かせます。花は径3cmで花弁が6枚、中心から1本の雌しべと6本の雄しべを出します。

ウマノスズクサ科のフタバアオイのように4~15cmのハート形の葉(心形)の葉となり、これが名前の由来です。

 

<ミズアオイ(水葵) ミズアオイ科ミズアオイ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


北米大陸南部に分布するクズウコン科の大型宿根草で、日本へは昭和初期に水質改善と観賞用に導入されました。

紫色の花と白い萼の色が混ざりあい、紫白色に見える美しい花を咲かせる、草丈の高い水辺の植物です。

葉は長さ30-60cmの披針状楕円形。花茎は長さ1-3mになり、頂部に穂状に紫色の花をつけます。

その名の通り、葉っぱがカンナに似ていること、水湿地を好むことが名前の由来です。

 

<ミズカンナ  クズウコン科タリア属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

日本や朝鮮半島を原産とする、宿根性の多年草です。日本全土の湿地や田んぼの畦など、日当たりがよく湿り気の多い場所に自生しています。

お墓やご仏壇に供える盆花として知られている植物です。すっと長く伸びた茎の先に、サルスベリを思わせる紅紫色のフリルがきいた可憐な花を咲かせます。

本種はお盆に作る精霊棚のごはんの横に配置されます。これは、お盆で供養する餓鬼は、のどが狭くごはんが食べられないことから、水とのどの渇きを抑える作用のある本種を添えておくためです。

<ミソハギ(禊萩) ミソハギ科ミソハギ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

春早くに株を覆うほどの黄色い花を咲かせ、よく目立ちます。名前のとおり葉色が銀灰色で観賞価値が高く、庭園樹として人気があります。

日本では黄色の花を咲かせるアカシアの仲間をミモザと呼ぶことが多いのですが、アカシアのなかのフサアカシアという種類がミモザになります。

フサアカシアの英語名・仏語名がミモザであることがその背景です。なお、アカシアの仲間にはミモサアカシアという和名を持つ別種もあります。

<ミモザ(銀葉アカシア) マメ科アカシア属>
7/18 あけぼの山農業公園

 

 

 

 



アッサム州(インド)原産でサトイモ科 コンニャク属の非耐寒性塊根(多年草)です。葉の上に小さな珠芽(むかご)をつくって繁殖します。 

初開花まで3年を要します。仏炎苞は緑色を帯びた淡いピンクで、肉垂花序はきれいなピンクです。コンニャク属で、花がピンクなのは珍しいです。

 

<ムカゴコンニャク (零余子蒟蒻) サトイモ科コンニャク属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


原産地は中国で、平安時代に日本に渡来しました。韓国の国花としても知られています。

初夏~秋までの長期間に次から次へと涼やかで優しい大輪の一日花を咲かせます。ハイビスカスの仲間であるフヨウ(芙蓉)とよく似ています。

本種とフヨウの違いは葉を比べるとわかります。フヨウの葉は花と同じぐらいの大きさで薄い緑色です。

葉形は掌状に浅い切れ込みがあります。本種の葉は花より小さくて濃い緑色です。葉形は卵型で葉縁に荒い切れ込み(鋸歯)があります。

 

<ムクゲ(槿) アオイ科フヨウ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


全長24cm。全身は黒味のある褐色で、頭は灰色がかった黒褐色。目の周囲から頬にかけて不規則な白斑があります。この白斑は個体によって違っていることが普通です。くちばし、足は黄色です。

地上を歩いて餌を探すことが多く、その時にはくちばしを草株の間に入れて開くことで、地面や草株にひそむ虫を探しています。「リャー リャー」とか「キュリリッ」といった声を出します。

平地から低山地の人家や人家近くの林で繁殖し、農耕地、公園の芝生、草地などでよく見られます。繁殖が終わると群になり、多い場合は数万羽の群になることもあります。

<ムクドリ(椋鳥) スズメ目ムクドリ科 全長約24cm>
7/3 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


アオイ科の宿根草です。ムスクの香りがするため、和名では麝香葵(じゃこうあおい)と呼ばれています。

ハーブに分類され、若葉はサラダ、花はお茶やエディブルフラワーとして利用されています。

葉は株元付近の葉は丸い形ですが、生長すると深い切れ込みのある葉になります。

草丈は、マロウ類の中では低めの40~60cm程度で、初夏から秋にかけてピンクや白の花が株一面に開花します。

 

<ムスクマロウ(麝香葵:じゃこうあおい) アオイ科ゼニアオイ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

北米原産の多年草で、耐乾性、耐寒性、耐暑性などがあり、極めて育てやすい植物です。

草丈は60~100cmになり、初夏から晩秋まで赤紫色の花を咲かせます。和名は、開花終盤に15枚ほどの舌状花が垂れ下がり、その形が「バレン」と呼ばれる「火消しのまとい」に似ていることに由来します。

属名はラテン名でエキナセア(Echinacea)またはエキナケア(同)とも呼ばれます。

 

<ムラサキバレンギク(紫馬簾菊) キク科ムラサキバレンギク属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

東北地方南部以西の本州、四国及び九州に分布する日本原産の落葉低木です。

園芸では、基本種の緑葉はほとんど用いられず、赤紫や黄金葉などの美しい葉色を楽しむカラーリーフとして利用されています。

本種は輝くような黄金葉品種です。春早い時期に輝くような色で芽吹き、夏も黄金葉を保ちます。秋にはオレンジ色に紅葉します。

花は非常に小さい黄色花。春から初夏に咲きますが観賞価値は低いです。実は、秋に赤く熟しますが、こちらも小さく観賞価値はあまりありません。

 

<メギ(目木)「オーレヤ」 メギ科メギ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


中国南西部を原産とするスギ科(またはヒノキ科)の落葉高木。端正な樹形や四季折々に変化する葉色が美しく、各地の公園、庭園、街路などに植栽されています。

日本に渡来したのは1950年のことで、アメリカで育苗された100本の苗木が皇居を始めとした各地に配られたのがきっかけです。

中生代(約2億5,217万年前~約6,600万年前)から生きている植物で、日本をはじめ、北半球の各地で化石として発見されています。

 

<メタセコイア(曙杉) ヒノキ科メタセコイア属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

北アメリカ原産で、明治中期に観賞用に渡来しました。繁殖力が強いため、しばしば大群生して、背の高い草やぶを作り、もともと生えていた植物の生息場所を奪ってしまう可能性があります。

各地の道ばたや荒地、河原などに野生化しています。花は夕方から咲き始め、朝にはしぼむ1日花です。夏の夜に咲かせる花は、幽玄な美を感じます。

花の直径は2センチメートルから5センチメートルほどです。季節が進んで気温が下がってくると日中も開いたままになります。

新芽や花、蕾は茹でて和え物にしたり、天ぷらにしたりと山菜にして食べられます。

 

<メマツヨイグサ(雌待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属>
7/3 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

フランスで交配によって作出された園芸品種。交配親は檜扇水仙(ヒオウギズイセン)と姫唐菖蒲(ヒメトウショウブ)で、どちらも南アフリカが原産地です。

グラジオラスに似た草姿で、夏に径3,4㎝で6弁の漏斗型の花をたくさんつけます。草丈は40~100㎝。花色は一般的に緋紅色です。

日本へは明治時代の中期に渡来し、鑑賞用に栽培されましたが、繁殖力が旺盛なので現在は野生化しており、佐賀県などでは在来種・希少植物を駆逐してしまう恐れがあるので、移入を禁止しています。

 

<モントプレチア(姫檜扇水仙) アヤメ科クロコスミア属>
7/3 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


八重咲きの園芸種。日本や東アジアからヨーロッパに渡ったクチナシ が品種改良され、里帰りしたものが流通しています。

しかし、熊本の立田山では自生が見られ、天然記念物に指定されているとのことです。

花は八重でも実はクチナシと同じです。熟すとクチナシの実やコクチナシの実  同様にオレンジ色になり、料理の着色に使われます。

一重咲きの品種は秋になると橙色の実をつけ、熟しても口を開かない事から「クチナシ」の名が付いたと言われています。

 

<ヤエクチナシ(八重梔子) アカネ科クチナシ属>
7/3 近隣のショッピングモール

 

 

 

 

 

北アメリカ原産で、日本でも古くから薬草として利用されており、ベルガモット、あるいはモナルダというハーブの名前の方が良く知られています。

同じ仲間のタイマツバナとよく類似しています。ただ、花色は淡い桃色か白色です。

開花期はタイマツバナ同様に7~9月頃。花形は、シソ科特有の唇形花です。

葉には、薄荷のような香りがあります。茎は学名や中国名に見られるように中空であり、タイマツバナよりもやや細く、密生して株立ちとなります。

 

<ヤグルマハッカ(矢車薄荷) シソ科ヤグルマハッカ属>
7/9つくば実験植物園

 

 

 

 


今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「7月の花のアルバム(8)」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム(9)最終回」に続きます。

 

 

 


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (necydalis_major)
2024-08-27 09:18:44
だんちょう

おはようございます!
朝から雨の札幌です。
ヘンカアサガオ、、色が素敵ですね。
ミズアオイもかわいいてます😆😆
返信する
変化朝顔 (ピエロ)
2024-08-27 18:06:41
ninbuさん こんにちは
今年は何種りゅいくらいの変化朝顔が咲いたのでしょうか。
奥が深くて数えきれないくらい種類があるのでしょうね。
ミソハギの群生している場所がありました。
コインランドリーの脇 去年は無かったのに\(◎o◎)/!
返信する
変化朝顔、今年で3年目になります (ninbu)
2024-08-27 19:48:45
だんちょうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

台風10号が接近しており、日本全国広い範囲に渡って影響が出そう
です。十分警戒しなければなりませんね。

変化朝顔、今年で3年目になります。花の色や形、葉の形など色々
な組み合わせで咲いてくれます。

ミズアオイ、残念ながら花を見る事は出来ませんでしたが、葉だけ
でも観賞価値がある植物ですね。
返信する
咲いた花を毎日撮影しています (ninbu)
2024-08-27 19:49:59
>ピエロ さんへ
>変化朝顔... への返信

ピエロさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

変化朝顔、今年も咲いた花を毎日撮影しています。毎朝庭に咲いて
いる変化朝顔がどんなものが咲いているかを見るのが私の楽しみで
す。

9月になったら整理して、変化朝顔日記にまとめて投稿しようと考
えています。ただ、昨年のような詳しいまとめは無理なので、期待
しないで下さい。

ミソハギの群生は見栄えがありますね。コインランドリーの近くに
鳥が種を運んできたのかもしれませんね。
返信する
遅くなりました~ (なつみかん)
2024-08-28 06:59:09
ninbuさん、おはようございます。
ざっくりスマホで拝見していたのですが、コメントがおそくなりました。
(職場変わって、出張や宴会が多くなりました・・・)

初っ端から「横文字つくば」で心が折れかけましたが、あとは比較的サクサク分かって良かったです。
ポンテデリアやミソハギなど私も最近投稿した花が登場しましたね!
ナギと言えば神社によく植えられている木の名前なのでちょっと混乱してしまいました。
確かに、コナギによく似た葉なので、なるほどです。

今回のバラのうさぎのロップ、覚えてしまいました!
そして変化朝顔、特集を楽しみにしていますね~

今日の投稿はこれから拝見しますね。
返信する
ナイスネーミング (ninbu)
2024-08-28 11:05:35
>なつみかん さんへ
>遅くなりました~... への返信

なつみかんさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

お仕事がお忙しいそうで、充実した毎日を過ごされているようです
ね。なつみかんさんが以前言われていたように、お忙しい時は「ブ
ログ見ましたよ~」の1コメントだけで十分ですよ。(^.^)

私もここ1週間、韓国ドラマ「7人の脱出」視聴に忙しくて、今朝
2時に全34話を見終えました。でも、何と「7人の脱出」シー
ズン2がまだありそうですが、もうやめておきます。(笑)

「横文字つくば」、ナイスネーミングです。とても上手い表現で感
心してしまいます。即、採用させていただきます。(^.^)

ポンテデリア、ミソハギ、ナギなど、なつみかんさんも投稿されて
いる花木が登場すると、私も少し成長したと実感します。うさぎの
ロップ覚えていただき嬉しいです。

変化朝顔日記、あまり期待しないでください。わが家の変化朝顔く
ん、今年も「出物」は出なかったようです。
返信する

コメントを投稿