無用の用無 失敗の記録帳、こうすりゃよかったのね。

webは失敗回避の知恵でいっぱい。他人には無用の用ですら無い自己中心的な備忘録です。口頭だけでまだ無形な話もあります。

CDLinux という名のdistro(その7)

2009年10月13日 | Weblog
旧バージョン
CDLinux-0.4.9
CDLinuxはCDベースのmini linux です。CDROMから起動します。システム管理者として手軽にPCの管理・復旧ができるツールです。色々自在に変更できます。幅広いハード(PCMCIA, SCSI, USB, etc.)に対応していて、たくさんのネットワークプロトコル(FTP, SSH, NFS, SMB, DHCP, etc.)をサポートします。
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CDLinux という名のdistro(その6)

2009年10月13日 | Weblog
Q7 パッケージをコンパイルしたい。どのdistroを使えばよいのでしょう
A7 CDLinux 0.6.x 以上なら slackware11とbinaryコンパチブルです。slackware11のパッケージがCDLinuxでそのまま使えます。自分のパッケージをコンパイルするなら、slackware11が使えます。すべてのdependencyをpackages に加えておく必要があります。

    CDLinux 0.4.x ならslackware8.1とコンパチブルです。slackware8.1で
CDLinux 0.4.xのパッケージをコンパイルできます。またすべてのdependencyを付け加えておくことが必要です。

Q8 CDLinuxでCD/DVDを焼けますか
A8 もちろんです
CDLinux 0.9.0からlibburniaをCD/DVD/BD書き込みに使うように変更しました。libburniaは光学ディスクの読み込み、マスタリング、書き込みをするプログラムです。cdrecordの代わりにcdrskinを使います。cdrskinでCD/DVD/BDに書き込めます。例えば書き込みたいディスクが /dev/srXにあれば
cdrskin -v speed=N dev=/dev/srX -data /yy/zz.iso
もしCD-RWを使っているなら
cdrskin -v speed=N dev=/dev/srX -data blank=fast z.iso
("speed=N"と"srX"とは自分の環境に合わせること)
みて分かるとおりコマンドラインはcdrecordやwodimとまったくおなじです。別に新しいことはありません。

CDLinux0.6.X
CDlinux 0.6.x では 書き込みに cdrkit と dvd+rw-tools を使います.CDに書き込むには"wodim”を使います。例えば /dev/sr0 で書き込むには
wodim -v speed=24 dev=/dev/sr0 -data /xx/yy/zz.iso
もしCD-RWを使っているなら, 次のように変えます
wodim -v speed=24 dev=/dev/sr0 -data blank=fast x.iso
DVDに書き込むなら“growisofs”を使って
growisofs -dvd-compat -speed=8 -Z /dev/sr0=/xx/yy/zz.iso

ISO イメージのマスタリング
ISO イメージを作るには“genisoimage”を使います。これは mkisofsのエミュレータです。genisoimage.sh で使えます。 Genisoimage は cdrkitの一部です。それは iconv を file/folder 名の操作に使います。中国語で名前をつける説明の必要はないでしょう
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CDLinux という名のdistro(その5)

2009年10月13日 | Weblog
Q5 CDを焼かずにCDLinuxをインストールできますか
A5 CDLinux 0.9.2以降のバージョンをCDに焼かずにUSBメモリーにインストールする方法を解説します。
なんとかしてCDLinuxを立ち上げなければなりません。CDLinuxからインストールウィザードを起動して、後は指示にしたがってください。ISOイメージから直接起動する方法を以下に解説します。
仮想環境 Virtual Machine
いちばん簡単な方法がこの方法です。たとえばVMwareでCDLinux.ISO イメージを起動できます(OSタイプはgeneral linux 2.6 カーネルにしてください)。CDLinuxが立ち上がったら、USBメモリーをさしてゲストOSへ割り当ててください。CDLinuxからインストールウィザードを起動して、後は指示にしたがってください。
GRUB4DOS
仮想環境が無い時にはGRUB4DOSを使ってISOから直接起動して、インストールウィザードを起動できます。その方法は FAQの"ISOイメージから直接起動できますか"にあります。
ほかのブートローダー
GRUB4DOS以外のブートローダーでもISOを直接起動できます。CDLinuxのカーネルとinitrdをコピーします。以下のようなコマンドラインパラメータを付けてブートローダーで起動します。
CDL_DEV=xx CDL_DIR=yy CDL_IMG=zz.iso
ここでCDL_DEVはISOのコピー先のデバイスです。CDL_DIRはISOをコピーしたディレクトリ、CDL_IMGはISOイメージのファイル名です。
詳しい説明は FAQ”CDLinuxのカーネルコマンドラインパラメータは?”
を見てください。
カーネルファイルは CDLinux/bzImage にあり、initrdはCDLinux/initrd にあります。windowsが使いたければISOをwinRAR,7zipで解凍しこれら2つのファイルを引き出してください。Linuxを使っているなら mount -o loop, Midnight commander,probe-fs (すでにCDlinuxの古い版を動かしている時)です。

Q6 CDLinuxのカーネルコマンドラインパラメータは?
A6 カーネルコマンドラインパラメータを示します。どれも付けなくても
かまいません。大抵は無視できるので、デフォールトでかまいません。
CDL_AMOUNT
CDLinuxではディスクやパーティションをコールドプラグ,ホットプラグにかかわらずに自動で検出しマウントします。この機能はstandard版でも使えます。しかし安全のために、CDLinux_miniではデフォールトで不可にしています。例えば、CDLinuxでディスクまたはパーティションを復旧したいときには、この機能は無い方がいいでしょう。この機能を使いたくなったら次のようにこのパラメータを使います。
default: yes for CDlinux standard
no for CDlinux_mini
example:
CDL_AMOUNT=yes # auto detect and mount
CDL_AMOUNT=no # don't mount, detect only

CDL_CMD
他のpackageやmoduleがインストールされる前に起動しておきたいときに使います。かなり早いinitのステージで走らせたいので無い限りは使わない方がよいでしょう。大抵の場合にはrc.localで代用できるでしょう。
default: no default
example:
# 最初の md を /dev/md1 にして /dev/md0 を使わない:
CDL_CMD="mdadm -Ac partitions -m 0 /dev/md1"
# いろいろなコマンドがつかえます:
CDL_CMD="echo 'Hi!'; echo 'Hi!' | sed 's/!/ again!/'"

CDL_DEV
CDlinux をインストールしたデバイスの指定
default: /dev/sr0
example:
CDL_DEV=/dev/hda1
CDL_DEV=UUID=42656e5a-1971-0825-0001-d5d4d1b1bae9
CDL_DEV=LABEL=YourDiskLabel
CDL_DEV=LABEL="Your Disk Label"

CDL_DIR
上のデバイスのどのディレクトリに CDlinux のファイルがあるか
default: boot/CDlinux, CDlinux
example:
CDL_DIR=Some/Dir/CDlinux
CDL_DIR="Some Dir/CDlinux" # ブートローダーにこの機能
                     #があること

CDL_GUI
GUI(X Window) を自動起動してよいか
default: yes, if X installed and RAM >128M
example:
CDL_GUI=yes
CDL_GUI=no

CDL_LANG
システムの言語/localeは
default: en_US.UTF-8
example:
CDL_LANG=zh_CN.UTF-8

CDL_LOOP
RAM使用量軽減。すべてのmoduleを"loop"モードでインストールするか
default: ダイナミックに変わる.
RAMが十分にあればメモリーで実行.
不十分なら "loop" モードで畳み込んでおく.
example:
CDL_LOOP=yes
CDL_LOOP=no

CDL_WAIT
記憶デバイスが用意できるまで何秒待つか
default: 8 秒まで
example:
CDL_WAIT=16
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CDLinux という名のdistro(その4)

2009年10月13日 | Weblog
Q3 CDLinuxのインストール方法を教えてください
A3 0.9.1以降は、GUIのインストールウィザードが使えます
現時点ではこのウィザードは次の2種のデバイス USB ディスク/パーテシ
ョン、とwindows c: ディスク、 にインストールしたいときに使えます。これと
は違うデバイスにインストールしたいときや、もっと細かく指示したいときには手動でインストールします。
一般的なヒント
CDLinuxは標準的なdistroのように起動します。つまりブートローダーは
カーネルとルートファイルイメージ(initrd またはinitramfs)とをロードします。その後はlinuxが面倒を見ます。
CDLinuxではカーネルはbzImageです。ルートファイルイメージはinitrdで
す。使いたいブートローダーの読めるパーティションにCDLinuxフォルダーをコピ
ーします。そしてブートローダーの設定ファイルにカーネルファイルは bzImage で
initrdファイルは initrd であると書き込めば、それだけで起動します。もっとこま
かく制御したければ次を読んで下さい。

    CDLinuxカーネルのコマンドラインパラメータを教えてください

ブートローダーとして使えるのは、GRUB/GRUB4DOS/Lilo/SYSlinux です。Macでなら
Lilo/Grub2 が使えます。GRUB4DOS を例にとるとCDLinuxのISOイメージにある /CDlinux/boot/menu.lst を読んで下さい。

Q4 ISOイメージから直接起動できますか
A4 0.9.0からはCDに焼かなくても直接起動できます
CDLinux0.9.0からあとの版はGRUB4DOSでISOイメージを直接起動できるようになりました。GRUB4DOSはGNU GRUBベースの汎用ブートローダーです。DOSからでもLINUXからでも起動しますし、windowsのブートマネージャー/syslinux/liloからでもMBR/CDからでも起動します。BIOSディスクエミュレーション、ATAPI CDROMドライバーも含まれています。最近のGRUB4DOSにはISOエミュレーションと呼ばれる機能があり、CDLinuxにはこの機能をもつGRUB4DOSが入れてあるので使うことができます。CDLinux ISOから起動するためのmenu.lstの例を示しておきます。
#========================= begin =========================#
title GNU/CDlinux (ISO emulation)
map --mem (hd0,0)/boot/CDlinux/CDL.iso (hd32)
map --hook
map --status
kernel (hd32)/boot/CDlinux/bzImage quiet CDL_IMG=CDL.iso
initrd (hd32)/boot/CDlinux/initrd
map --unhook
boot
#========================== end ==========================#


自分の環境に合わせてこれらを変更してください。
CDLinuxのイメージをRAMにロードします。環境によっては、数秒から数十
分かかります。とくにUSBで接続した機器から起動する場合バグのあるBIOSでは数時間かかることもあります。すべてのイメージをRAMにロードするので、RAMサイズはISOより大きい必要があります。このモードでは、設定や変更は保存できません。
GRUB4DOSの詳しい情報は、googleで検索してください。例や詳しい解説が一杯あります。
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