日本刀鑑賞の基礎 by ZENZAI  初心者のために

日本刀の魅力を再確認・・・刀のここを楽しむ

刀 肥後同田貫上野介 Kouzukenosuke Katana

2017-09-28 | 
刀 肥後同田貫上野介


刀 肥後同田貫上野介

 同じ上野介の刀。こうして眺めると、地鉄の綺麗さ、詰みよう、地沸や地景の様子などはよく似ている。刃文は湾れに小互の目が交じり、刃中は沸筋、砂流し、金線が渦巻くように入る。帽子も調子を同じくして浅く乱れ込み、先掃き掛けてわずかに返る。刃文は薙刀の出来に良く似ている。二尺三寸強、幅広く肉厚くがっちりとしている。「同田貫」は、言い難いのでつい「どうたぬき」と呼んでしまうが、「どうだぬき」と読む。だから、刀身の平肉がたっぷりとして狸の胴体のようだというのはまったくの創作。決して肉厚の刀ばかりを製作していたわけではない。ごくごく穏やかな作もある。



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