吉田氏の著書の中に出てくる、ニホンオオカミは灰色の大型のものと、それより少し小型の赤いタイプがいるという部分があります。大型の方は和歌山大学の剥製のようなニホンオオカミだとすれば、それよりも小型のタイプのものは何でしょう?これは仮説ですが、ニホンオオカミが、日本がまだ大陸と陸続きだったころ、タイリクオオカミがまだ現れる前にいた、別の犬科動物で日本に渡ってきて、その子孫だとすれば、他にもう1種の犬科動物も渡ってきたかもしれません。それは何でしょう?画像は東南アジアから中国、朝鮮、南ロシアまで広く分布するドールです。日本ではオオカミとヤマイヌがいて、それぞれ狼、豺と呼ばれていました。豺とは中国ではドールのことを指します。普通は中国ではドールのことを赤狼もしくは赤犬というそうです。ドールは足が細い、耳先が丸い、鼻先が太く短いなどオオカミとは違う特徴をもっていて、数十万年以上前には日本にも棲息していたとされ、その化石も発見されています。私は、赤い小型のタイプがドールだといっているのではありません。オオカミや犬とドールは犬科ですが、属が違います。このため、仮に両者に子供ができても、繁殖能力はないでしょう。つまり、子孫を残していくことはできません。つまり、昔ニホンオオカミの先祖と同じく、今はいないドールによく似た犬科動物が日本列島に渡ってきたかもと思うのです。
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