フリードリヒの日記

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幻覚剤は役に立つのか マイケル・ポーランド

2020年10月27日 07時00分00秒 | 読書・書籍

今日はちょっと不謹慎な話です。

幻覚剤についてです。

この間「幻覚剤は役に立つのか」という翻訳本を読みました。

なかなか衝撃的な本です。

簡単にいうと、LSDとかマジックマッシュルームとかが、精神的な病を治すのに役立つという話です。

ただ、それだけではなく、

「健常者が幻覚剤を正しく使うと、自我を超越し、神秘状態にり、”悟りの境地”にたどり着く」

「末期がん患者に幻覚剤を投与したところ、死の恐怖から開放され、ここちよく死を受け入れるようになった」

「うつ病患者に幻覚剤を投与したところ、投与から1週間後、”全員”に症状の改善が見られた」

こんな感じです。

人間には、自分が自分であると認識する部分があるそうです。

アイデンティティを司る部分ですね。

それをデフォルトモード・ネットワークといいます。略してDMNです。

このDMNは脳のエネルギーの80%ほどを使います。

そして、このDMNが働きすぎると、自分に対する締め付けが厳しくなります。

それで、脳が疲れてネガティブな思考をするそうです。

その結果、うつになりやすくなる。

幻覚剤を使うと、このDMNの働きを弱めるそうです。

すると、ガチガチの脳みそが柔らかくなって、うつが改善するそうです。

また、年をとって頑固になってしまうのも、このDMNの働きが強くなっている結果だそうです。

だから、幻覚剤を使うと、頑固で凝り固まった性格が直っていく。

ユングは言いました。

若者ではなく中年にこそ、人生の後半を切り抜けるために、「神秘体験」が必要だと。

つまり、著者は、若者ではなく中年にこそ幻覚剤が必要だと言っています。


欧米では、医療目的で幻覚剤を使うことが検討され始めています。

アメリカのコロラド州では、マジックマッシュルームの使用が合法化されました。

僕は、麻薬には否定的です。

しかし、医師の診断の下で、使うことが理にかなっているなら、オッケーすればいいのではないかと思います。

自殺するくらいだったら、マジックマッシュルームとか使ったらいいのでは。

死ぬよりいいでしょう。

じゃあね。

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