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フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

世界を揺るがす 3  言葉の呪術性

2013年01月22日 23時59分50秒 | 社会・政治・思想哲学

 名前には呪術性があるといわれる。
 昔、人は知らない人間に自分の名前を教えなかったという。
 なぜなら、相手に自分の名前を知られると、呪術師に呪いをかけられてしまうからだ。
 それが本当かどうかは私はよくわからない。しかし、名前には呪術性があることは確かだ。
 例えば、Aという名前の人がいたとしよう。
 後ろからAさんに「Aさん」と呼びかけると、Aさんはこっちを振り返った。当たり前の事である。しかし、よく考えてみよう。

 私が呼びかけた「Aさん」というのは、単なる音である。私がその音を出すことによって、Aさんは振り向くという行為を反射的にさせられているのである。
 つまり、単なる音がAさんを操っているということになる。それが、言葉という術である。


 私たち人間は、言葉にとらわれるという性質を持っている。
 頭の薄い人は「ハゲ」という言葉に敏感に反応する。その「ハゲ」という言葉の呪術にかかっているわけだ。 

 また、洗脳は言葉による呪術である。
 あるワンフレーズをしつこく脳みそに刷り込むことによって、私たちはそれが嘘であったとしても、信用してしまう。
 
 現代における呪術師は、広く言葉伝える職業についている者である。
 例えば、ニュースキャスター、コメンテーター、お笑い芸人、政治家、弁護士など、その言葉に影響力を有している人たちである。
 社会的地位が高く、信用できるとおもわれる人間ほど、呪術力が強い。私たちは、その言葉を簡単に信用し、思考を操られる。

 

 

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