レオナルド・ダヴィンチの言葉に「幸運の女神には、前髪しかない」というものがあります。高柳健次郎が座右の銘の一つにしたことでも有名です。誰もが経験したことのない激動の1年が終わり、新しい年を迎えました。危機が叫ばれる新聞業界に身を置く者として、昨年を振り返って、皆さんにお伝えしたいことがあります。コロナ禍で激震が起きるたびに、早朝、新聞をコンビニに買い求める人が目に付きました。健康のために毎朝１時間ほど歩いているのですが、こんな風景は見たことがありませんでした。ステイホームが叫ばれたころには、家まで持って帰るのがもどかしいのか、信号待ちをしている交差点で紙面を広げる人さえ何人もいました。「何が起きているのか知りたい」「確かな情報が欲しい」「どうすればいいの？」「これから先、どうなるの？」新聞を買い求める人の声です。
分からないなりに、何が問題でどうすればいいのか、それぞれの時点で正確な情報発信、情報共有は今こそ必要です。日々、確かな情報を！今までを振り返り、より確かな先見性を！
新年になり、劇的に変わることはないかもしれませんが、よりどころになるのが新聞。そう信じています。「社会の木鐸」という言葉は今も生きています。先が見えない不安を乗り越えた先に、きっと素晴らしい世界が待っていると信じます。
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