世界中で多くの論議を呼んできたグリフォサート除草剤耐性の遺伝子組み換え大豆ですが、安全とする?官製情報以外に、その安全性に就いて詳しく解説した一般の方々への情報は何処にも見当たりません。更なる情報を得る術も無く、心配でしょうが、「依らしむべし、知らしむべからず」の理不尽が、日本では罷り通っていると言えます。
―大豆は日本人には欠かせない畑の肉!―
そんな中で、問題となるGMOの実態を明らかにすべく、其の危険性の情報を発信されているのが、名古屋大学理学部に居られた河田昌東氏の主宰するサイトです。その中の「遺伝子組換え食品の安全評価に疑義あり」では、グリフォサート除草剤耐性の遺伝子組み換え大豆の日本政府の認可について、其の杜撰さを指摘して厳しく非難しています。
―除草剤ラウンドのアップの拡販目的から始まったGM大豆―
遺伝子組み換え作物の是非を巡る反対運動の出発点は、人類の共通資産と言うべき農作物遺伝子を、私企業や特定団体などが組み替え操作し濫用する事への非難から始まった抗議であり、結果的に起るこも知れない自然環境や生態系に与える予見し難い危険、食料の原点である農業生産活動に対する重大な影響、一方遺伝子組み換え食品の安全性評果への疑問があります。
―GMO反対の動機は正義!―
其の攻防は、単的には、そうした環境生態系擁護派の保守意識と、「農業バイオテクノロジーを伝統的な品種改良に替わる新しい人類に貢献する農業技術」とする推進擁護派の革新意識との見解の相違による対立とも捕らえる事が出来ます。
グリフォサート除草剤耐性の遺伝子組み換え大豆の栽培認可の軸足が、生態系擁護派と新農業技術擁護派との捕らえ方あれば、先の農水省の「学識経験者からは、生物多様性への影響がある可能性はないとの意見を得たので、これらの結果に基づいて生物多様性影響が生ずるおそれはないと判断しました。」と言うのも当然と頷けます。
―大豆はとうもろこしに次ぐ全米の主要作物―
これは、グリフォサート除草剤耐性作物の食品としての安全性の判断とは、別の範疇にあると言う事を意味し、農水省は、「そちらの方は既に認可済みであり、お引き取りください」と言う事です。
―GM大豆の動物実験で、2年間3世代でハムスターは殆ど出産能力が無くなった!ー
アメリカ農務省USDAが、グリフォサート除草剤耐性の遺伝子組み換え大豆の栽培を許可した事と、アメリカ食品医薬品庁FDAが、食料としてのその安全性を、その形態や成分から非遺伝子組み換え大豆と「実質的に同等品」とし、導入された遺伝子によって新たに作られた蛋白質の安全性は評価しますが、大豆に残留する除草剤成分は、農薬としての本来の安全性の検査基準とは別の範疇ですと、メーカー提出の除草剤無散布の大豆検査資料で、さっさと認可した事が頷けると思います。其の裏には、巧みなロビー活動があったとも言われています。
農薬としてのグリフォサート除草剤の使用が許可され、其の使用基準さえ順守されていれば、栽培上は何も問題は無いのです。其の除草剤の殺生能力を無害化する遺伝子が組み込まれた作物が順調に成育して実を付けた訳て、「その大豆への農薬由来の移行成分を以っては、同等の農薬残留基準では規定しない」と言う落とし穴に、除草剤耐性の遺伝子組み換え大豆の消費者の日本人が、否、世界中が落されてしまったと言う事です。その結果、基準を超える除草剤漬けのGM大豆が、大手を振って罷り通る事になりました。
―望めば、アメリカにもこんな有機栽培大豆があるのです!-
日本の厚労省は1999年10月、大豆中のグリフォサート残留基準を、アメリカから20ppmに引き上げるよう要請され、従来の6ppmから20ppmに改定してアメリカからの大豆の輸入を問題なくできるようにしたそうです。
日本の除草剤グリフォサートの残留基準で比較すると、玄米、落花生は、0.1ppm、その他の豆類でも2ppmです。
狂牛病で死者を出した国イギリスで、アメリカ寄りGM食品解禁施策を取ろうとする当時のブレア主相に反対して、タブロイド紙が、「GM食品・・・・!副作用がガンの発症で済んだら、あなたは運の良い方だー!」と言う見出し記事を出したそうです。
世論の反発にと、マスメデアが書きたてたのですが、真実と正義が歪められる事への怒りであり、欧州では、その後GMOに対する方向が大きくかわりました。
ーGMOのイメージイラストです!ー
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