今年は例年より寒気の到来が早く、東京では11月23日に54年ぶりと言う初雪があり、都内でも2㎝程の積雪が観測されました。
なにしろ東京都内で11月中に紅葉が見られるのは希であり、それだけ寒さの到来が例年よりも早いのです。
そのせいでしょうか、積算温度量が不足して秋野菜のキャベツや白菜の生長が一段と遅れており、東京での市場入荷量が減って野菜類が何でも高くなっています。
―東京で11月に雪が降るのは54年ぶりです!-
先日、プランターで自家育苗した玉ねぎ苗 「泉州黄」250本程の外房菜園での最後の植え付けを済ませ、自家採種して、直播きして置いたソラマメ 「陵西一寸」のベタ掛け覆いを外して土寄せをして来ましたが、菜園の秋植えの白菜やキャベツの生長が、例年より特に遅れていることがはっきり分かりました。
このような例年に無い季節の早い到来、特に急激な温度の変化は、普段の生活習慣にも寄りますが、人それぞれの健康維持にも大いに影響を与えるのであり、先日来読み返している表題の「医療が病いをつくる」の中にあった一節が思い返されました。
人は季節毎の温度変化に対応して、身体のホメオスタシス、恒常性を維持しているのであり、それが上手くコントロールできないと体調が悪くなるのであり、決まって起こるのが身体の冷え等から始まる足腰の痛みの発生であります。
―ホメオスタシスのイメージ画像―WebImagesより
特に年を取ると足腰の筋肉量が減り、運動不足や同じ筋を多く使ったりすると、血流量障害が起こり易くなると言います。気温の急激な変化があると冷えが原因で体のあちこちに痛みが発生するのです。
多くの年寄りの方は、そうした痛みを季節の変り目に起こる一種の神経痛と捉え、痛みが長く続いて我慢出来ないほどになると、医者に掛かって処方されるのが一般に痛み止めの貼り薬等であります。
実は、その痛み止めの消炎鎮痛剤や貼り薬が問題であり、まじめに薬を飲んだり、熱心に貼り薬を常用したりする人が病気を長引かせて悪化させるというのです。
其の「医療が病いをつくる」メカニズム、免疫学者である著者の安保徹先生は次のように説明しています。
―代表的な消炎鎮痛外用薬―WebImagesより
「‥‥中でも老人の多様な訴えを生み出す最大のものは痛み止めの処方である。老化の初期症状として、筋力の低下による筋肉疲労からその部位に血流障害がおこる。この血流障害は、関節や骨などの変形を起こすと同時に、血流が回復して虚血後の再灌流が起こるときに痛みを感じさせる。この痛みは実際は治癒反応であるが、痛みの発症のメカニズムを知らないまま痛み止めが処方されてしまう事が多い。」
「‥‥痛み止めはシクロオキシゲナーゼ活性阻害によってプロスタグランジンの合成を抑制し、痛みの一時的な消去と同時に交感神経緊張状態を招く。プロスタグランジンはカテコールアミンと拮抗系を構成しているからである。痛み止めの連続投与にもたらされた交感神経緊張は、次のようなあらゆる症状や病態を作る事になる。
頻脈、高血圧、抹消循環不全(手足が冷たい)、顆粒球増多、粘膜破壊(胃を悪くするなど)、関節や骨のさらなる変形、尿量低下、腎障害、白内障、不眠、易疲労性(いつも疲れた状態)、食欲不振、便秘、口渇き、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、脳卒中、発癌、多臓器不全、寿命の短縮である。
このように痛み止めは、交感神経を刺激して老化の促進を引き起こすので、次々と別の薬が加わる事になる。痛み止めを処方された患者は必ず降圧剤、循環改善剤、睡眠薬、下剤、胃薬などを合わせ処方されている理由である。もし、整形外科から内科や眼科が紹介されると薬はどんどん上乗せされて行く。
このような患者さんを救う方法が一つだけある。薬を全部やめることである。‥‥」
―痛み止めは原因療法薬?-WebImagesより
それではどうしたら良いのでしょうか。腰痛には良く使コルセットを利用しますが、血流を抑制するので治癒の妨げになると言います。
それで、一時の痛みを消炎鎮痛剤や貼り薬で抑えたら、徐々に運動して血流を増やして筋力を強化して行くと骨や関節が、程よい状態に収まって治癒していくと言うのです。
―誰にでも起こる足腰の痛み!―WebImagesより
痛み止めを中止した後の激しい痛みは、血流が急に改善した為であり、ゆっくり温めてやると痛みは2、3日で完全に消失すると言っています。
温湿布が良いのではと言う人もいますが、その多くが痛み止めの本質を理解しないで作られて居り、痛み止めが混ぜられて、交感神経を刺激し続ける事になり、解決にはならないとあります。
―現代医学に一石を投じた名著です!―アマゾンより
言い換えれば、消炎鎮静剤は全身性の顆粒球増多を招き、多くの人が(医者を含め)痛み止めで胃だけがやられると思っているようですが、胃がやられる時は、関節等を含め、すべての臓器が障害をうけていると免疫学者の安保徹先生は申しています。
此の書の中の第3章で安保徹先生曰く、「‥‥多くの老人達が仕事で通勤しているかのように、どこの病院の待合室も長い行列ができている。とても患者から病気の成り立ちなど聞いている暇はなく、症状に合わせて降圧剤等、数種類の薬が処方されている。」
―血圧管理は2次疾患予防でありますが―Wikipediaより
「しかし、血圧が(降圧剤で)下がっても、生活習慣を変えるようなアドバイスはしていないので、患者はやたらに疲れ元気がなくなり、更に体調を崩す事が少なくない。このように薬剤が進歩すればするほど、対症療法の力が増し、原因を無視した治療に磨きがかかる。」
「現代医学が破たんし始めている理由の一つは、薬の進歩に“病気の本質を知る”考えが追い付いない事にある。今日の日本の医療は誰も悪い人が居ないのに、医療内容が確実に悪化していく危険性を孕んでいる‥‥」
―現代医学は終焉を迎えている?-WebImagesより
以上ですが、老人の皆さんの中に、降圧剤や消炎鎮痛用の貼り薬等を日常的に服用したり、貼ったりして居る方はいませんか?
降圧剤で常に血圧を低く抑えることは正常な健康管理法と言えません。対症療法薬である降圧剤の服用からの解放こそ、真の健康管理であり、脳の血流量を常に抑える事になれば、認知症の発症を助長する危険があるかも知れません。
又、消炎鎮痛用の貼り薬、日常的にお世話になっていませんか?もしそのような利用法であるならば、これも亦、日常的な健康管理違反になり 其の理由、一般には理解が難しいのですが、先ずはおやめなさい、NGですよ!
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