今日は何と言うか寒いくらいの一日でした。寒いは大袈裟か、とっても涼しかったというべきですか。最高気温が19.2度ですから、昨日より6度も低かったことになります。
それなのに熊本ではなんということでしょうか、36.3度というではありませんか。仙台のほぼ倍の気温です。本当に日本は南北に長い国です。それでも仙台はあさって、明々後日は30度近くになるらしいです。
昨日から沖縄方面では台風12号の影響で大変なことになっているし、同じ東北でも秋田県と岩手県は秋雨前線のいたずらで大雨。河川はものすごい増水となって、各地で被害が出ています。
被害に合われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
それにしてもテレビで見ましたが、秋田県の米代川や阿仁川の大増水、氾濫は凄まじいものです。先月末に釣りをした同じ米代川とはとても思えませんでした。
岩手県でも北上川が氾濫したりして、大変なようです。今は岩手県は天気は回復したようですが、今度は宮城県が北上川の増水に注意をしなければならなくなっています。
何しろ北上川はとてつもなく大きい川で、盛岡以北から石巻市まで流れる大河です。今年の北上川は、近年にない大アユの釣れる年だったそうで、「北上川の大アユ」というHPを開設している人はとってもいい思いをしたようです。29センチも釣れたと言うことですが、この大増水では北上川のアユ釣りもお仕舞いになるのでしょうか。
地元の広瀬川は増水したものの大したことはありません。でも濁りはきつくなりました。
16日は日曜日ということで、毎週読書特集があります。その中に、「日本彫刻の近代」という本の紹介がありました。
今日の写真は例によって宮城県美術館にある屋外彫刻の紹介ですが、今日で15回目になります。もう少し続きますが、この本の企画監修に宮城県美術館も入っていました。実際に展覧会も17日まで開催されました。見てはいませんが。
その紹介記事を読んでいて、そんなものなのかと知らされたことがあります。記事の引用ですが;「美術を代表する絵画とちょうこくというジャンルのあいだには序列がある。美術館でも美術学校でも筆頭に置かれるのは絵画と相場が決まっている。美術が視覚に狙いを定める芸術である以上、これは当然のことといえる。彫刻は視覚的な純粋性において絵画に一歩を譲らざるを得ないからだ。」と。
「彫刻・・・には裏と表がある。つまり一目で全部を見るわけにいかない。前面を見ているときは後ろ側については想像や記憶にゆだねられるほかない。視覚的な純粋性において彫刻が絵画に劣るゆえんである。」
皆さんはどう思いますか。一目見て全てが見える、見えないでの差。一目で全部が見えるほうが素晴らしいことなのでしょうか。優れているということになるのでしょうか。
平面的なものより三次元的、立体的なもののほうが奥が深く、すごいような気がします。それとも三次元の世界を二次元で表現するということにおいて、絵画のほうが優れているということになるのでしょうか。そもそも絵画と彫刻に優劣を付けようとすること自体間違っている、おかしいとも思います。
紹介記事は更に続きます。「それかあらぬか彫刻を扱う展覧会は絵画に比して極端に少ない。そもそも彫刻展は金ばかりかかって入場者も少ない。要するに割に合わないのである。」
「しかし、なぜいま彫刻展なのだろうか。・・・。・・・その背景には、コンピュータリゼーションにともなう映像の氾濫があるように思われる。千変万化する映像の基底に、不動の実在を求める真理が社会的に醸成されているのではないかということである。」
ここでもコンピューター社会のせいかあ・・・。そういえば今は何でも説明できるのではないでしょうか、それなりに。
絵画も彫刻も昔からあったのに、民族性を問わずに。
私ごときが批評できるわけはないのですが、僭越ながら、おもしろいことをいうなあと思って読んでいったら、結論はなあんだという感じでした。
北上川、米代川の氾濫の怖さと被害の大きさが良く分かります。
被害に遭われた方々お見舞い申し上げます。
天災は避けようも無くお気の毒としかいいようがありませんが災害に会われた皆様お体に気をつけてください。