最強のライバル、そして試合前の時点で北京五輪出場権に王手をかけていた韓国が相手。勝利が決まると、星野監督は安堵(あんど)の表情を浮かべた。「これはむちゃくちゃ重い勝利。この試合に懸けてきたから」。
張り詰めた空気の中、粘りの投球で韓国に試合の流れを渡さなかったのが川上、岩瀬(ともに中日)だ。先発の左腕・成瀬(ロッテ)を四回途中であきらめると、星野監督から先発でなくリリーフ役を命じられていた川上を投入。さらに六回途中からは3番手に岩瀬をマウンドに送り込んだ。
最大の見せ場は八回2死一、三塁の場面だ。岩瀬に対して韓国ベンチは左の李大炯(イ・デヒョン)に代えて右の朴勍完(パク・キョンワン)を打席に立たせた。カウント2-2から岩瀬と矢野のバッテリーが選んだ勝負球は内角低めの直球。朴勍完はスライダーを警戒していたのか、全くバットを出せなかった。
「気持ちで負けないように投げた」。
ベテランバッテリーは裏をかく配球で見逃し三振に仕留めた。
星野監督は「つなぎの野球」を掲げるとともに、投手中心の守りを重視したチーム作りを進めてきた。最悪のケースを何度も頭でシミュレーションし、継投策を練り続けたのだろう。
この日の試合後、「あした(3日)の台湾戦の先発はダルビッシュ(日本ハム)。先発は若い3人で、日本の野球を背負っていく男に託した。その後は、働き盛りにつないだ。これが日本の野球だ」と説明した。
いやー本当に心臓に悪い試合だったよね。でもさすが星野監督!選手を信頼する采配、ずっと先を見てる感じだったね。ここで小手先の継投で逃げ切らないとは先が本当に楽しみ。また一つ楽しみが増えました。
ガンバレ ニッポン!!
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