ベルリンにあるドイツ最大の百貨店「KaDeWe」(カーデーベー)に最近、日本製の5本指靴下の販売コーナーがお目見えした。この「健康商品」、血行促進や水虫対策として効果があるため日本でも人気がある。
ところで、この靴下の販売を担当する日本人(28)によると、コーナーに売り子を置こうとした際に百貨店側から、「ぜひ東洋人を。エキゾチックな雰囲気を醸し出したい」と懇願されたという。
気のせいかもしれないが、複数の在留邦人も指摘するように、欧州でも有名なこの百貨店は最近、店内の飾り付けや商品の配置などで日本のある一流デパートを意識しているように思えてならない。
百貨店側に取材すると、そのデパートとは提携していないとの答えだったが、展示担当者が旅行か何かで訪日した折に訪問、ヒントを得た可能性もなくはない。
この独百貨店は、観光客が大勢押し寄せたサッカー・ワールドカップ(W杯)を境に、顧客への対応も格段に良くなっており、客あしらいの悪さで知られるドイツにあっては異彩を放つ。
時に過剰とも思えるサービスで知られる日本を手本としているかどうかは不明ながら、心地好い雰囲気作りをするのなら大歓迎である。