熱帯果樹写真館ブログ

 熱帯果樹に関するトピックスをお届けします。

名護市・国頭村がタンカンの拠点産地に認定されました

2007年02月11日 | 柑橘類


 これまでも沖縄県が拠点産地(定時・定量・定品質を出荷原則に、市場の信用とおきなわブランドの確立を目指す農林水産物の産地)に認定した果樹産地に関わる記事を「東村のパインアップル」「うるま市の中晩柑(あまSUN)」で書いてきました。

 それらに加え2007年1月30日に沖縄本島北部地域の2市村、名護市と国頭村が中晩柑(タンカン)の拠点産地に認定されました(図1)。


図1:名護市・国頭村の位置


 名護市・国頭村が中晩柑(タンカン)の拠点産地に認定された旨を沖縄タイムス(2007.2/1)は以下の様に報道しています。

県のタンカン拠点産地 名護市・国頭村を認定

 【北部】県は(1月)31日、戦略的な農林水産物を育成する拠点産地に、タンカン生産地の名護市と国頭村を認定。国吉秀治農林水産部長が名護市の宮里武尚収入役、国頭村の上原康作村長に認定証を交付した。

(中略)

 名護市では2000年に市かんきつ拠点産地協議会を設立。生産農家198戸で作付面積は100ヘクタール、05年度の出荷量は816トンで県内最高。10年までに900トンの出荷目標を掲げている。国頭村は1999年に村中かんきつ産地育成協議会を設立。生産農家は127戸で作付面積は37ヘクタール、2005年度の出荷量は301トンで名護市、本部町に次いで3番目。10年までに出荷量を360トンに拡大する計画。


 名護市、国頭村と言えば、沖縄県内において結果樹面積、収穫量ともに上位を占めている産地ですが(図2)、今後も引き続きタンカンの振興を計画的に行う模様です。


図2:市町村別タンカン占有率(結果樹面積・収穫量)
「平成17年産 園芸・工芸農作物市町村別統計書(沖縄総合事務局)」より抜粋・加工


 図1、2より沖縄県内のタンカン産地が沖縄本島北部地域に集中していることが伺えます。

 また、これで沖縄県の果樹拠点産地は10箇所に増え、平成19年2月現在における果樹拠点産地は表1の様になりました。

表1:果樹の拠点産地認定一覧(平成19年2月現在)

沖縄県農林水産部園芸振興課ホームページ;園芸の拠点産地の項より抜粋・加工


 今年のタンカンは、不作であり、また出荷時期が早まっているため間もなく収穫シーズンを終えようとしています。
 タンカンは今が旬。
 食べ損ねないうちに一刻も早く入手して下さい。

○参考資料
 ・「平成17年産 園芸・工芸農作物市町村別統計書」.2006.沖縄総合事務局農林水産部統計調査課.
○参考サイト
 ・「沖縄タイムス 経済ニュース;県のタンカン拠点産地 名護市・国頭村を認定:07/02/01
 ・「沖縄県園芸振興課





最新の画像もっと見る

コメントを投稿