熱帯果樹写真館ブログ

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「おきなわ花と食のフェスティバル2014」の果実コーナー

2014年02月04日 | イベント

 平成26年2月1日(土)~2日(日)に那覇市奥武山運動公園で開催された「おきなわ花と食のフェスティバル2014」に行ってきました。
 同イベントでは様々なイベントが開催されますが、沖縄県立武道館内に設置されていた果実コーナー(果樹フェスティバル)の紹介をします。

 冒頭の写真は「果樹品評会」の上位入選した出品物です。
 昨年までは、タンカンとパッションフルーツだけが品評会の対象品目でしたが、今年からはアテモヤとスターフルーツ(ゴレンシ)が増えました。
 いずれも沖縄県内で生産された果実です。
 昨年の夏は台風被害が少なかったためか、果実外観が良いものが多かった様に思えました。
 入賞者の皆様、おめでとうございます。

 「果樹展示コーナー」では、沖縄県産果樹の様々な情報が確認できるパネルと沖縄県産果実の展示が行われていました(写真2)。



写真2.果実展示コーナー



 中でも目を引いたのが、果樹生産者が品種登録や商標登録、育種を行っている果実たちです(写真3)。



写真3.果樹生産者が品種登録や商標登録、育種を行っている果実



 写真3に写っているバナナ、パッションフルーツ(一部ミズレモン?)、アテモヤは、オンリーワンを信条に果樹生産を行われている「トロピカルファーム ちゅらび」の生産物です。
 「果実展示コーナー」では、その旨は明記されていなかったのですが、私が同コーナーを拝見中に偶然にも隣に立たれていたのが、「トロピカルファーム ちゅらび」代表の城間氏だったのでお話を伺いました。

 私が特に関心を持ったのが、大きなアテモヤ?です(写真4)。



写真4.今回、特に気になったアテモヤ?



 冒頭写真で紹介した品評会で入賞したアテモヤは2kg箱に5果(約400g/果)入りでした。
 約400gのアテモヤでもそれなりに大きく感じましたが、写真4のアテモヤ?は800g程度はありそうです。
 とにかく大きいです。
 そして小果(鱗目)が目立っています。

 確認すると、このアテモヤ?も城間氏が育成されたものだそうです。
 来歴を伺ったのですが、「(海外から導入したものも含め)様々な系統を交雑しているので・・」と育種親は名言されませんでしたが、「これは、今年初めて結実しただけで、形質も安定しているかわからない。あと何年か観察が必要」と慎重な姿勢で語られていました。

 私がアテモヤ?にばかり食いついていると「僕はバナナ(琉球もちっ娘® )に注目して欲しいのに、パッションフルーツとか別の品目への質問が多いんだよね(笑)」と苦笑いされていました。
 とは言っても、「食感がもちもちしていて良い」「島バナナよりゾウムシの被害が少なそうだ」と云う城間氏談の「琉球もちっ娘®」の特性は、果房展示では伝わりにくい魅力だと思います。

 その他、私が関心をもったのは、果実コーナーから少し離れた「有機農産物コーナー」に展示されていた宮古島産のミズレモンです(写真5)。



写真5.有機栽培農産物コーナーで見つけたミズレモン



 私は同イベントを10年以上楽しんでいますが、毎年着実に「新しい何か」が積み重なっている感じがします。
 沖縄県の果樹産業の未来は明るい!そう感じられる同イベントをこれからも続けて欲しいと願います。


〇参考サイト
 ・「おきなわ花と食のフェスティバル公式サイト
 ・「トロピカルファーム ちゅらび





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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2014-02-19 21:57:22
「トロピカルファーム ちゅらび」の果実はバンレイシ(釈迦頭)にしか見えません。台湾の釈迦頭はそれくらいの大きさがあったと思います。品種と言うよりも栽培方法のようです。ちなみにアテモヤも800gくらいにはなります。
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バンレイシ科果樹について (ねこがため)
2014-02-26 21:09:16
>Unknown さん
「トロピカルファーム ちゅらび」の果実は、沖縄で機知の果実で判断するとバンレイシに近い感じがしますね。
ただ、近年台湾で選抜されたアテモヤとバンレイシの交雑系統?では、パッと見がバンレイシみたいなものがあります。
そう云ったものをバンレイシと呼ぶべきか、交雑果樹であるアテモヤの変異と見るかは難しいところです。
そのため、今回の様に微妙なものはアテモヤ?としました。
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