MBAで教える「交渉術」

MBA留学先での「交渉」の授業内容を配信。といっても最近はもっぱら刺激を受けた本やMBAについて。

クリスマス

2005-12-19 | フランス暮らし
今週末がクリスマスですね。
日本でもすっかり町のライトアップが定着したみたいで、どこも綺麗です。

さてクリスマスといえば、日本だと「恋人たちの…」とか「クリスマスデート」という感じが強いように思います。
高校生くらいの頃までは、そんなイメージに振り回され、「ああクリスマスなのに自分は一人だ…」と暗い気持ちになったような気もします。

しかしフランスに行って気付いたんですが、向こうの常識でははっきりと「クリスマスは家族のイベント」になっています。
日本のような感覚で、
「クリスマスはボーイフレンドと過ごすんでしょ?」
などと女友達に聞いてみると、「何言ってんの?」みたいな反応がかえってきたりします。
要は、一年に一度家族が全員はるばる集まって一緒にケーキやツリーを楽しむ、童心に返る、日本で言うとお盆か新年のようなイベントなわけです。

逆に向こうでは新年があんまり特別なことではないので、年末年始の休暇はごく短いものだったりします。
日本だと大晦日のカウントダウンも家族でこたつでみかん食べながら皆で、みたいな感じですが。
向こうでは逆に恋人や友達同士でうわっと楽しむ方が普通なようです。

昔より薄れたとはいえ本来は宗教的な荘厳さも必要、ということを考えても、日本のクリスマスフィーバーは面白い現象だと思います。

「何で日本のクリスマスはそんなに過熱するの?」
とフランス人に聞かれ、いったい何と答えたものか考えてしまったことがあります。

「偉大なヨーロッパ文明に憧れを持っているから」

と言えばフランス人が喜ぶことは知りつつも、たどりついた自分なりの答えは、

「楽しいから」

というものでした。
(実感として、キリスト教徒でもないのにクリスマスを祝ってる理由はこれだけじゃないですか?)
真面目な意味で、「メリットさえあれば他人の宗教行事でも無邪気にパクッてしまえる」こだわりのなさが、日本の強みだと思いますね。

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