MBAで教える「交渉術」

MBA留学先での「交渉」の授業内容を配信。といっても最近はもっぱら刺激を受けた本やMBAについて。

移動祝祭日

2005-10-17 | フランス暮らし
フランスについてネガティブなことも含めあれこれ書いてきましたが。

-このヒト、悪口ばかり書いて、フランスでは嫌な思い出しかなかったの?

皆さんはこう思われるかもしれません。
確かに、ある側面を見ると筆者のフランス経験からの感想は、

-みんな東洋人はフランスというと基本的に「良い」と思っている
-でも実際にはとんでもない偏見や不便さに満ちた社会だ
-旅行で短期間だけ来てる人達はそんなことも理解できずに帰っていくのだろう
-フランスへの片思いもいいところで、外から見たら日本人のフランス信仰はみっともない話だ

といった部分もありますが、もう一つ全く逆のイメージもあります。
というのも、留学が終わって今、よくふと思い出すのはやはりフランスの光景なのです。
アンビバレントというか、愛憎は紙一重というか、とにかく田舎の村やパリの光景は心と記憶に残って離れません。

何かの文豪の言葉で、こんなものがあったかと思います。

「若き日のパリでの日々は移動祝祭日だ。たとえ貴方がパリを離れても、時が経ったとしても、パリは常に形を変えて、いつも貴方に訪れる」

実際のところ、予想を超えて心に引っかかるものが多かったのがフランスでの日々だった点は否めないと思っています。

(この話続く)

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