-ユーモアがある職場の方が成果が上がるか?
冗談のような話題ですが、結構重要なテーマだと思います。
ビジネススクールで、通常の授業の他に教授と自主共同研究をすることで単位をもらえる制度がありました。
リーダーシップや組織心理に興味があった筆者はそうしたテーマで文献研究をしてみたのですが、指導教授は上記のようなテーマを専門にしていました。
ビジネスをやっていると日々ストレスにさらされます。
成果が出ないと上司が部下を叱り、部下はしめつけを受け、上司は思い通りに進まないことを憤り…
真面目に仕事をすればするほど、心理的な負担が増していったりします。
そこでユーモア。
冗談交じりの会話なら、深刻にヒトを追い詰めることも無く、笑いが適度な余裕を生みます。
ある程度変なことを言っても許される空気が出来、発想も広がりやすく、クリエイティブなアイデアが浮かび易いかもしれません。
実際のところこうした研究は新しい分野なので、定まった結論が出たわけではありません。
が、実務の経験から考えても結構ユーモアの効用はある気がします。
問題はどうやってユーモアのある空気を作り出すか、でしょうか。
「何か面白い事を言え」と言ってもユーモアは醸成されませんし、毒のあるユーモアばかりでは赤提灯の愚痴と大して変わらず、かえって空しくなってしまいます。
ヒトを動かすために必要な、重要なポイントであるのに、効果的な使い方をマスターしているリーダーは限られているのが現実だと思います。
このあたりの解決策をトレーニングパッケージにして売ったらヒットするかもしれない気がしますね。
("ユーモアと創造性で結果を出すリーダシップ"、みたいな)
冗談のような話題ですが、結構重要なテーマだと思います。
ビジネススクールで、通常の授業の他に教授と自主共同研究をすることで単位をもらえる制度がありました。
リーダーシップや組織心理に興味があった筆者はそうしたテーマで文献研究をしてみたのですが、指導教授は上記のようなテーマを専門にしていました。
ビジネスをやっていると日々ストレスにさらされます。
成果が出ないと上司が部下を叱り、部下はしめつけを受け、上司は思い通りに進まないことを憤り…
真面目に仕事をすればするほど、心理的な負担が増していったりします。
そこでユーモア。
冗談交じりの会話なら、深刻にヒトを追い詰めることも無く、笑いが適度な余裕を生みます。
ある程度変なことを言っても許される空気が出来、発想も広がりやすく、クリエイティブなアイデアが浮かび易いかもしれません。
実際のところこうした研究は新しい分野なので、定まった結論が出たわけではありません。
が、実務の経験から考えても結構ユーモアの効用はある気がします。
問題はどうやってユーモアのある空気を作り出すか、でしょうか。
「何か面白い事を言え」と言ってもユーモアは醸成されませんし、毒のあるユーモアばかりでは赤提灯の愚痴と大して変わらず、かえって空しくなってしまいます。
ヒトを動かすために必要な、重要なポイントであるのに、効果的な使い方をマスターしているリーダーは限られているのが現実だと思います。
このあたりの解決策をトレーニングパッケージにして売ったらヒットするかもしれない気がしますね。
("ユーモアと創造性で結果を出すリーダシップ"、みたいな)
冗談を言っても意味がないような気がします。
やっぱりうまく機能している職場で
適度な緊張感があってこそ
ユーモアが生きてくるんじゃないかと思います。
この間、テレビを見ていてテストドライバーが
修羅場で笑えなければプロじゃないと言ってました。
再放送もあるようです。
テストドライバー・加藤博義
NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/060511/index.html
「テストドライバー」という仕事自体初めて知りましたが、大変そうですね。
命を賭けた、本物のプロフェッショナルと言う感じがします。
考えてみたら、
+余裕があるうちになるべく創造性を高めようと笑いのある場を作る
というユーモアをイメージしていたのですが、
+修羅場でもあえて笑う、またそれだけの準備を徹底する
という、ちょっと違う笑いのアプリケーションが確かにありそうですね。
前者の場合だと、
「自由な発想を促進する、あえて拡散する、結果として幅広いアイデアからより面白いものを探し当てられる確率を上げる」
といった効用がありそうですが、後者では
「余裕をもつ、そのための準備を十二分にしておく、結果として精神的に揺るがず集中力を保って任務を遂行する確率を上げる」
という感じでしょうか。
また、
「互いの好悪の感情・信頼関係」
や
「適度の緊張感」
など、ご指摘の通りユーモアも色々な前提条件によって機能の仕方が違うと思います。
このあたりの、成果と心理条件の関係の研究では、特に突き詰めていくべき議論になるのがこうした前提条件だと思います。
つまり、
「ユーモアは場合によっては成果につながる」
という叙述なら、論理的に正しいとしても"常識的な推論"に過ぎません。
これだけでは現実への適用可能性もとても低いものですが、
「ユーモアはXXという条件があれば成果につながるが、YYという条件下では逆に働く」
というところまで突き詰めることで、初めて現実社会で誰かが試したり学びを得たりすることが出来るのだと思います。
このXXやYYが何なのか、また仮説としてXXやYYが浮かび上がったときに、それを実験して有意な因果関係があるのか、それらをどんなモデルに統合できるのか。
こうした一連の知的作業が研究者(ビジネススクールの学者系教授もそうですね)のライフワークなんでしょうね。