こういうことを報告すべきかどうかは非常に迷ったのですが、
中途まではなしを投げかけた以上はご報告させていただくのが筋と思い到りましたので、
ここに掲載いたします。

能登半島地震への義援金に関する情報を教えてくださった皆様、ありがとうございます。

今自分は、犬式のための事務所を立ち上げるべく、
バンドの収入を全部プールするために
平日は首都圏各地の現場へ赴いて荷揚げ屋をやっております。
要するに建築現場で扱う軽量鉄骨や石膏ボードを職人の作業場まで搬入するという労働です。


当初、今週末に被災地へ赴いて土砂の運搬でも手伝えないかと考えましたが
当面のあいだ人的支援は「県内在住者」のみの応募となっておりました。
顎足枕のまかなえない遠方の人的支援はむしろ当地の負担になりかねないため、
もっともです。

そこでとりあえず
一日分の労働をお金に変えて、義援金受付の口座に送付させていただきました。

恥ずかしながら
現在はそれがリアルに精一杯でした。


当ブログ、日参1000名近い方が見にこられています。

小さなアクションの連鎖に、期待しています。

救援・支援・ボランティア情報
http://www.nhk.or.jp/nhkvnet/spot/200703-noto/index.html

救援物資、義援金等連絡先。
http://www.pref.ishikawa.jp/kenmin/syokuryoubussi.htm

僭越ながら、この場を借りて報告とかえさせていただきます。


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渋谷PLUGにて行われている詩読イベント「開口一番」。
昨年の11月から奇数月の最終火曜日に粛々と行われてきたオープンマイク一般参加ありのポエトリーリーディング。

吉祥寺の東吾のように(このイベントへの一般参加をきっかけに才能に火がついてどっかのコンベンションで優勝してしまった)当イベントにも新しい看板が誕生しつつある。

昨夜もこれまでで一番盛り上がったのではないだろうか。

詩的表現とは
理性と情動の狭間の融解点にある魂を
言葉にして引きずり出すことだと考えます。
小説のように理性的、かつ自己検閲を経たセンテンスでもなく
叫び声や呻き声や喘ぎ声のようなただの情動でもない
感情のメルティングスポットを
敢えて言葉に置き換えて、ユーモアとウイットをちりばめて
他者に伝えて分かちあおうとする行為のように思います。

この行為は心の自浄作用をもたらすと同時に
曝け出された魂の在り方は
それを共有する他者を勇気づけることもできます。

多分に、宗教的な行為といえるでしょう。

クリスト教会における懺悔や告白に似た要素もあるかもしれません。
ひとつだけ違うのは、司祭のような支配者が存在しないということです。
seyやswing-oの主宰二方による軽い導きはありつつも
全てはその場に居る全員と即興でかなでられる音楽に委ねられて
地球の片隅の小さな空間の
さりとてれっきとした地球の一部の確かな在り様を
若しくは其処に生きる人間たちの在り様を
形作っていくのです。

「ミスターロングスパン」こと話の長いことで有名な私も
昨夜は20分ほどの長大な半即興詩を一息に奏でました。
Cro-magnon金子巧の鍵盤に沿ってもらいました。
次回は演奏陣としてだけでなく、巧ちゃんの詩もぶちまけてみて欲しいです。
フハハ。

後半駆けつけた山仁も、私の太鼓のみによる準無音状態で魂を開陳しました。

じんわりと、この自由極まりない言葉の会の輪が、広まっているのを感じた夜でした。

帰りは山仁の運転するディーンモリアーティ的疾走号にて深夜の渋谷から我が家までをひとっ飛び。

自分の中にある「強さの種」を認識して手放さないことが
他者に対する優しさを手に入れるための重要な鍵であることを
はっきりと掴んだ昨夜のセッションでした。

次回は、5月29日火曜日開催です。


追記:RENATURE社との提携で実現した、ヘンプ生地の新犬式Tシャツの第一弾が昨日最終的なデザイン打ち合わせを経て発注されました。4/6の渋谷ASIA・UFO矢部さん主宰の「JAZZIN'」でのライブから販売を開始します。ヨレテモアセテモ荒れても洗っても、どんどん着心地と愛着が増していく魔法の生地にご期待ください。犬式ライフタイムトラベラーたちの人生の旅路に捧げて、精魂こめてつくりましたぜよ。


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うん。
確かに。
誤解や不快を与えかねない表現を用いてしまいました。
申し訳ない。

一応、真意を説明させてください。
「地球が僕らを篩にかけている」という表現ですが
「人間存在そのものがいま、篩にかけられている」という意味で用いました。

人間に優劣があったり
善悪があるという考え方自体、私はもちあわせていません。
むろん、そのことが人の生き死にを決めるとも、思っていません。
私自身、死の理不尽に人生を大きく揺るがされていまだに立ち直れていない部分のある人間です。

だからなおさらでしょうか。
タイムリーかつ、デリケートな領域での発言だけに
配慮が足りませんでした。

大変、申し訳ない。

ご指摘ありがとう。

そして俺が謝ってばかりいても誰も助からないと思うので
引き続き、具体的な救援アクションに対する情報を求めています。
とりわけ現地からの情報が欲しいです。

簡単な話,タオルや毛布、何処に送ったらいいのかな?
とかそういう次元でかまいません。


追記:言葉という表現の難しさに直面している私ですが、
まさにそんな今夜、渋谷PLUGにて詩読イベント「開口一番」にでます。
あと一時間くらいで始まります。一度真っ白になった頭から、何がでてくるか自分を試すつもりです。
お近くの方は、ぜひお立寄りください。


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おーい。
ROCK★DO。マブ。ピロ。
GREENFES泉くん。
前川夫妻。
RALEYREBEL近越くん。


能登半島付近のみんな大丈夫だったかー。


なんでも西日本全体が地震の活発期にあるという専門家の指摘もある。

温暖化だけじゃないね。
自然がおれたちを篩いにかけてきてる。

日々を精一杯生きようなもし。
金はないなりに、備えは万全に。

生き抜こうぜよ。ライフタイムトラベラーたち。



地質学的には100年単位なんて「ごく最近」のことらしく
こうして地震が繰り返されては寺院や古い建物から倒壊していく。
この島の文化が持つ移り気な特性は
そうした100年単位でみていくと分かるような気がする。



自然からのアクションによって哲学するには
自然からのアクションからワイプアウトしない知恵が必要だから
とりわけ今回の地震は原発付近で起きており
この島に原発を設けること自体を
よく考えなければならないということだと思う。


とまれ、被害にあわれた方々の心の救いと生活の救いを。
こういうときこそ、政府や政治が何をするかをよく観察。

それから、何か具体的なアクションを起こす道があれば
ここのコメント欄でも是非教えていただきたいです。
現地からのレポートも、よろしくどうぞ。


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あなたにとって愛とは何か。
と問われたのですが。

近頃、努めて探してる最中なんでよく分かりません。


愛とは七面倒くさくて
こっぱずかしい響きであります。

さりとておろそかにしては
決して人生の満ち足りないものでもあります。

それは与えることよりも
受け入れることであるような気がします。

それは他人を想うことであり
本当に自分を想うことであるとおもいます。

それは情から発しますが
行動に結実させることが大事なのかもしれません。
つまり「愛情」から発して
「愛する」ことへと。

愛とはまるで悟りのようなもので
悟りとはまるで愛のようなものだとも思います。

愛とは幸福への鍵であり
また愛とは自由への試練だとも思います。

しかし愛とは苦難でもあり
大いなる迷いだとも思います。

地球もしくは宇宙全体を包み込めるくらいの
大きなものだとも感じています。

何度か見たことがある気がします。
いつもそれに包まれている気はします。
時にそれそのものに自分が成っていることもある気がします。
全ての喪失感の素でもあります。

言うは易し、行うは難しの究極にあるものだとおもいます。



それ以上のことはまだ分かりません。




分からないなりにも
ただ「愛」と呟いてみるのも愛なのかもしれません。


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現代は非常時である
常時には常識がはびこるが
非常時には非常識がまかりとおる


嗚呼、良い言葉だ。
現代には打ってつけの言葉だ。

そこに「愛」に対する真摯な追究が加味されていれば
その真の意味の追究の面倒くささから逃げなければ
まだこの非常時が非常識によって
多少なりとも美しく、活き活きとするかもしれないじゃないか。

居直るなら、そっちのほうに居直るほうが幸せだと思うよ。私は。

さふいふもので、私は在りたい。


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最高の刺激であり
最高のソウルメイトで
言葉以前に
音と音で
態度と態度で
互いを認め合ってます。

広島・福山で
この度のマッチアップを実現させてくれた
広島ライムキー水口君チーム
そして福山JB'S水田君チーム
マジでありがとう。

ありのままの犬式は
これからもありのままの自分らを
より高みへと
より強さへと
突き進んでいく所存であります。

これからもよろしうに!

最高の音楽サポーターたちにスーパーウルトラローロングサンダー感謝!!

そしてDACHMBO!!
本当にありがとう!!
YESSSS。ブラザー!!

写真:二日間の日程終了後ホテルのロビーにて。京都・大阪へとツアーを続行するダチャの面々と犬式。俺がチアリーダーポーズをとっているのは、広島ライブの日にご結婚あいなったクロマニオンの小菅・美香有坂夫妻へのオマージュです。意味不明ですが詳細はハショリマス。おめでっとう!!!!


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いやー雷雨最高でした。
ライブ最高でした。
雷雨でした。

公私ともにあまりにたくさんの意見をもらいすぎて
頭が混乱レッドゾーンになってましたが
結局、俺ってこうなんね。
こうしかあれないんね。

目の前で野菜を収穫して
それから料理するレストランなんです。

そういう表現方法に
他己愛を優先した味付けをして
最後に自己愛をふりかければ
犬式三宅洋平の農耕とろみチリべジスープが
出来上がるんね。
べジスープだがうちのはベーコンだけちょっと入ってるよ。

食べたらアッツアツで汗かきまくりだずよ。


大好きなダチャンボのライブすら見れなくて
ホテルの部屋に篭って悩んでいた直前の数時間つーのがあって
座禅組んでも組んでもエーペーエーペーの俺には何もみえてこず
閉じかかってた俺の心をこじ開けてきたのは
広島チャイナタウンのまっすぃぶでした。

昨夜のは
そういうドキュメント。

俺はその地下街を彩る夜の表情をドキュメント。

インターアクティブでしたね。
相互交流。

みんなみっつめの目が開いてた。
近くをみてるのに遠くをみる目するんだよね、そういうときに人って。

今度いつか、
犬式メンバーとフロアで各一名づつの交換留学を実現したかよ。

いつか。

でも節操ないやつがマイクとったら
パーチクルボードにして壁にはっつけちまうかな。



ありがとう広島チャイナタウン。
水口クン。水田クン。
ありがとう聴衆。
ありがとうヘッズ。

ありがとう犬式。

人生に決め事は存在し得ないね。
だから難しいんだが
だから楽しい。

此の世誰ぞ常ならむ

有為の奥山今日越えて

本日深夜は福山じゃき。

また一段あがっていくぜよ。


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一昨日の夕方
近藤等則氏と二人で近藤音体研究所にて唄録り。

近藤さんが仲野茂を呼び
仲野茂が俺を呼び
俺がkeycoを呼んで
漫画家水木しげる氏の故郷、鳥取県・港堺町の
水木しげる記念館付近に新設される
「ゲゲゲの妖怪楽園」のために
目玉親爺の曲を造ったのだ。

まるで妖怪が呼び合うように
我々も呼び合って集まり
「dancing 目玉親爺」なる曲をつくった。

老若男女が踊れる
それでいてこの面子だけに
現代社会に妖怪ならではの御気楽悟リズムな視点からアドバイス申し上げる
そんな楽しい曲ができあがった。



録音後
二人でしばし歓談。

近藤さんはその長大で世界を股にかけまくった音楽活動のなかで
人間の弱さをみつめながらも
おもわず弱さばかりとむきあってしまうのではなく
強さのほうをきちんと拾い出して体現してきた男だ。

ジャズの歴史のど真ん中に立った数少ない日本人であり
すべての音楽の分け隔てを超えて
日本人である己の
また己である己の
スタイルを追究・求道してきた男だ。



スタジオに転がるワインとウヰスキーを呑みながら
いい話ができた。

今のこの時期に
こういう人が側にいる。
そういう境遇に
つくづく感謝した。


明日は広島。
あさって福山。

今宵いまから曲がりくねった道を
新・犬式バンドワゴン(おとつい納車)の初ツアーが
始まる。

安全祈願!


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じゅーよんオールじゃないよ。
それじゃあ閃輝暗点になってしまうね。
ワンフォーオールだよ。

昨夜は群馬より帰京してきてすぐに
夕方までウガバと集中してアイデア並べてたリリックを整え
昨年のnbsaフロアもガツンとロックしてくれた仙台の雄GAGLE(ガグル)の
面々が新譜を録音している代々木八幡のスタジオへ。

14ALL という曲にて俺の大好きなMCハンガーことハンちゃんと録音。
この人の独特のフロウ廻しは、もはや日本HIPHOPにおけるひとつのジャンルです。

兄貴MITSU THE BEATSことミツ君は仙台へ一足早く帰ったところでしたが
彼の作ったしっとり柔らかく渋いトラックに乗せて
ミューラー君のキシコシ気持ちよい擦りに煽られて
学年はハンちゃんが一個ウエながらも78年会である俺と彼が
「二十代前半にはこういうイナたいテンション吹き込めなかったねー」
というくらい、地声を生かした「近未来節」を記録。
今のクラブシーンを何十年か経ってから振り返ってまた辿る
といったような物語です。

途中からJAZZYSPORTのレーベルメイトでもあるCro-magnonのシゲと剛も顔を出してくれて、和やかに曲作は進みました。YESSS。ソウルブラザー。

今、俺やバンドに巻き起こっていることごとに
なんとなくリンクした曲の内容だったので
なんとなくリンクした内容のポエトリーリーディングもかましておきました。
ハンちゃんのビートにのったMCと
俺のルーズにのった酔いどれ詩読が
絶妙の掛け合いです。



いかんせん音楽の話。
聴いてみないと分からないよね。

ので、GAGLEの次作を待て!
確か5月とか6月とか言ってた気がします。


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群馬県は赤城山・クロネンベルグ牧場にて晴れて復活ライブを果たすはずであった3/10の未明、ベーシスト石黒祥司のご母堂が突然倒れられて救急車で運ばれたがそのまま急逝。
出発数時間前に突如飛び込んだ訃報に愕然とする我々であったが、兎に角「今はそばにいてあげるのが一番」という判断で、残り三人でのアコースティックスタイルでの演奏を選択した。

石黒のお父さんが亡くなったのが6年前。
きっと無理をきかせて頑張っていたのだと思う。
石黒3兄弟は早くも両親をなくしてしまった。
もっと大きな犬式の姿を、早くお見せしたかった。
ご冥福をお祈りいたします。


群馬に集まったマッスィブは、心に響くソウルフルな空気を僕らに与えてくれた。
三人での復活ライブは、石黒母に届いただろうか。

たたみかける人生のBEATに、頭の整理がつかないまま向かったライブだったが
主宰mija氏が共演のヒューマンビートボクサーAFRA君(写真・左)らと僕らを赤城山頂上付近に在る300年の秘湯「総本家」に宿をとってくれて
素晴らしい聴衆の生み出す空気とスピリチュアルな鉱泉の効能が
明らかに一条の光を投げかけてくれたことを
帰途の車上にて皆が感じていた気がする。

ごっつあんです。赤城山に集結した人々!

引き続き一番・一番、頑張るだけです。


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今帰ってきた。

いやー。
やっぱいいバンドだわ。
やヴァイよ。


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週末、吉祥寺の弟が買いたての軽自動車(中古)で
俺を辻堂の波乗り仲間のところへ連れていってくれた。

心づくしの御相伴に預かり
旨い酒を呑み
いまだ浮沈の激しい俺のテンションを
またまた友達に受け止めてもらい
いや、多くをぺらぺらと語ったわけではないが
静かに皆は俺を見守って、一言二言、勇気を与えてくれた。

翌朝つまり今朝
茅ヶ崎のほうまでビーチクルーザーでえちらおちら板を運んで
そちらの海にお世話になった。

まだまだ初心者の俺で
数本テイクを決めただけの3時間だったが
たゆたう波のリズムに
すっかり心を取り戻させてもらった。

ラインが被って迷惑をかけた地元の熟練サーファーなども
一言詫びれば気前よく許してくれて
そんな海の上での簡単なやり取りが
人間不信になって猜疑心を掻き立てられていた自分の
心の箍を外してくれた。

色々なことが起きて
飲み込めない現実を飲み込もうとしている日々の中で
言動の一致しないこれまでの己に対しての憤りが一番大きく
そうした自身の本性をつぶさに見つめなおしてきた一ヶ月を経て
自身の自身に対する期待を二度と裏切らないように
はたまた高い理想を掲げてしまったことの
それを背負う覚悟を今一度決めなくてはならない事実を前に
おじけづく自分と決別がしたいなどと思いつつ
ここ二週間ほどは8割がたそうした自分が達成できて
あとは具体的な方法論や時間の使い方の勉強だと思い
毎朝起きては
日々是、我道に入門する心持ちで座禅を組み
厳しい言葉や優しい言葉を投げかけてくれた皆に感謝しつつ
これまでどおり、頑張っていこうと思えた。

失ったものが大きければ大きいほど
そこから得た教訓も大きいので
それを生かす以外に道はありません。

さて、明日は犬式の再始動一回目のスタジオワーク。

日々是 我道入門 です。


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