『久しぶりに上京してきた親父が呟いた まかり間違えばお前はテロリストじゃないか
 自己実現と理想の実現 中吊りに踊るは低次元の世間
 雑居ビル織り成すコンクリートジャングル ハリボテの街に今日も響き渡るジングル』

疲労からか、右目のまぶたが昨日からドッカン腫れ上がってしまったので、今から目医者行って来ます。アデュウ。


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今漫喫にてDVDを一本見終わったところ。
(ハイファナのリリースパーティのリハと演奏の間にずいぶんと時間が空いていたもので。)

ご存知の方も多いだろう。
『世にも不幸せな物語』。

机に噛付いてる赤ちゃんのシーンを宣伝で見て
「風雅みたいだ」と、可愛くて気になっていた。



純粋にファンタジックなハリウッド映画だが、
『LIFE IS BEATFULL』
で俺が表現していることとの合致に驚いた。

この映画は、痛烈なメッセージを表現している。
裕福で苦労知らずのアメリカや日本の子供たちにこそ味わってもらいたいものだ。
両親を亡くしたボードレール家の子供たちの冒険と教訓を。

人生は「不幸」に満ちていたとしても、
それを解決する勇気と知恵と努力さえ失わなければ、
それは「幸福」なのかもしれないという提示。
 (人生は、よきにつけ悪しきにつけ、ビートに満ちている。
 どのみちそんなもんだから、進んだり戻ったりしながら
 力強く、ビートを刻み続けていこうという提示。=常にポジティブでなくてもいい。)



時代が「豊か」になればなるほど
「不幸を知らぬ者」が多くなっている。

こういった人々や、その子供たちは
「小鳥や妖精の出てくる楽しい映画」に安らぎを得る。

だが、厳しい「現実」に襲われながらも
その中にこそ
例え小さくとも「楽園」を築こうとベストを尽くすという
その行為こそが、そういう生き方こそが
人間が有史以来続けてきた
もっとも価値ある努力だと讃えることができるのではないだろうか。

大草原の小さな家。
家族の肖像。

たとえば、そんなようなもの。


「不幸」も「人の痛み」も知らぬ者が
平気で他人の心や体を蹂躙している世界で
一番恵まれていないのは誰だろうか?

もはや良く知られたエピソードだが、
我々犬式を発掘した熱き男の死は、
我々にとってその後大いなる励みと糧に姿を変えて、
犬式の背中を今日も後押ししつづけてくれている。

俺が言いたいことが、誰かの死を望んでいるとか、
そういうことじゃないことだけは、
必要ないだろうが、
ことわりを入れておく。
そうじゃない。



ネット上で、リスペクトの無いディスり合いを繰り広げる
オムツのとれたばっかの子供たちに言いたい。
「嗚呼、汝他人の痛みがわからんのか」。

すべての「無垢な幸せ」を堪能する皆様に。

せめても、
ささやかな不幸が訪れますように。


でわ、ライブしてきます。
ROOMで、nbsa+×÷アフターパーティも開催されています。


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本当にパワフルなお客さんたちに感謝です。

好奇心も、集中力も、情熱も、生まれたまんまな人だらけでした。

最後に犬式の演奏中ステージに上ってきたお客さんで一杯になったときはさすがに演奏しにくかったけど、でも「なんか抑えきれない」感情を表現することは今日は特に大事だと感じたのでしばらく居てもらいました。
ただ、どうやら柵を越える時に顔を蹴られた女の子や頭から落っこちた奴を何人か目にしたので、こればかりは「思いやり」というか「やさしい」熱さをオーディエンスが育んで共用していただきたいなと思います。

あと、あんま長くステージに居られたら演奏が困難になったり、あと酔っ払ってる人も多かったから楽器踏まれたりしないか、焦りました。実際こぼれたビールで僕のケーブルイカレタし。

なんで、ステージ上は「聖域」っちゅうことにしてもらえませぬか?
来年からは。

まあ、セキュリティを設けなかった運営ミスでもあるので、そこは来年からは改めます。

あがってきてしまいたいくらいの気持ちは、本当に嬉しかったのではあります。

誰を責める問題でもありません。

僕は別に怒っていません。

僕もモッシュ小僧な10代もありましたから、一概にモッシュやダイブは否定しないんだけど。しかし誰かが怪我したら運営サイドの俺らもみんな凹むからね。それだけは、気をつけてね。

あと逆に、モッシュやダイブが許せないくらい嫌いって人もいると思うんだけど、ダイブしてきた人を受け止める位置にいる人は受けてほしいのね。モッシュやダイブって、ちょっと荒っぽいけど、顔も知らないオーディエンス同士の信頼関係に則って成り立っている文化でして。ダイブ嫌いでも、とにかくその場は受け止めないと最悪死んじゃったりするし。叱るなら下に着地させてから、苦言を呈してもいいと思うし。(しかし周りの何人かで綺麗に受け止めてそのままクラウドサーフとかに発展しちゃったりすると、ハマッてしまったりもします。なんか、暑苦しいと思う人もいるかもしれないけれど、ロック的優しさの感じあい?)

相反する二つの「ライブ観」がせめぎ合う中で、共存できるnbsaで在ってください。と切に願う。
最後には融合して、まったく新しいライブ観を共有しましょう。

クラブ系、ライブ系って隔ては必要ないので、
大人に踊りたい人も、
激しく踊りたい人も、
共有できる空間づくりを目指します。

参加する総ての「エゴ」が漠然とでもナチュラルな生まれたまんまの「善性」に彩られていれば、少なくとも8時間の間くらい、皆が好き勝手にしかし誰一人として抑圧されない「理想の世界」が実現できると思っています。



それから早速のコメントを皆さんありがとうございます。

8時間を最高の形でつなぎ続ける、という音楽行為に、1000人以上が入場した会場がついていけるかどうかを懸念していました。
が、まったくもってお客さんの勢いと集中力に出演側との差異は無く、むしろ後押しをされていました。

僕自身も、いろんな可能性を見た二年目でした。

まだまだ、改善すべき点は多いです。
演出から運営にいたるまで、皆さんのご意見お待ちしています。

来年はより大きな場所でやりたいと思っています。より自然で、心地よくて、一人一人が空間に困らないようにしたいです。ハードルは高いですが、皆さんの意見を参考にしてより素晴らしくダイナミックな芸術祭にしたいです。

>イザナミのシンゴ
イザナミにも出演をお願いしたいとずっと思っているし、他にも是が非でも誘いたいバンドがいくつかいます。2DAYSにするという事も考えています。
エニウエ、キープコンタクトで、お互い切磋琢磨していきましょう。
キムたちにもよろしく!

>ケイスケ
FUSSIN & FIGHTINGです。
初期の名作やね。


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just say ありがとう to everypeople gathered around a nbsa soundfire.

nbsa来てくれてマジマジマジマジマジありがとう!!

来年も御逢いしましょう。


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明日は早朝入りのため、早く寝ます。

皆さんも、よく寝て元気で来てくださいね。

15時オープン。
15時半スタート。

でわ、渋谷O-EASTで御会いしましょう。


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nbsa+×÷コンピレーションアルバム「自然発火」を、ポップまで造って展開してくれているタワレコ渋谷店をKeycoと訪問。
ほどなくしてフロアにnbsaALLSTARS"BE AWARE"がかかってニンマリ。

いや少しモジモジ。


この集まり、なんか面白いんで。
ぜひ愛でていただけたらこれ幸い。

なんにしても、
我々の妄想を具現化してくれる
NMNL光山氏、ノス内田氏、キネティック石塚氏に敬礼。

実務をこなしてくれる人って、本当に尊敬します。




いよいよ迫る日曜日。

複雑に絡む人間交差点の交響曲。
それ大袈裟。

でも「ただ揚がれってんじゃ揚がりきれない」。
なんか「意味」を探求してしまう。
馬鹿なんだけど考えちゃう。
最終的には踊っちゃう。

そういう人の祭りですね。

つまり、僕が考えるには
人間は全員そうなんだと思いますけどね。


うむむ。
あがが。

よう言い切らんですわ、nbsaのことって。。。。


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nbsa+×÷開催三日前

どうやら此処から一週間くらい
雨くも雨くもくも雨雨
という感じで
天気に恵まれなさそうだけど、

渋谷の室内に
あったかい音のスコールを
用意してますから、

一張羅を着て
たのしみにきてください。


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山仁 DA SPORTSMAN MC (ヤマジン ダ スポーツマン)

29歳。

元LoopJunktionのMC。
現在ソロ。

ラッパーといえばラッパーなんだが。
一流のラッパーなんだが。
だが、それでは言い足りない。

詩人。

詩人である。

俺が日本で一番好きな詩人が、この山仁である。

はばからず言わせてもらうなら、天才とはこの男のためにある言葉だ。
が、調子にのると厄介だから本人には滅多に言わないことにしている。


LoopJunktion時代の三枚のアルバムはどれをとっても名作だ。


いまどき「生ヒップホップ」なんて言葉も使い古されているが、
近頃の日本におけるそれはこいつらが造ったようなものだ。

少しでも引っかかりのある人には、必聴を促す。

近所の店に無かったら、そのレコ屋には二度と行かないほうがいい。
というのは大袈裟だがそのくらいの話である。
アマゾンなら絶対あるのか。


とまれ、昨年解散した面々は

シゲ(リーダー:ドラム)→Cro-magnon
たくちゃん(鍵盤)→Cro-magnon
ツヨシ(ギター)→Cro-magnon

ヤマジン→ソロ

ジュンゴ(ベース)→椎名純平&バイブレーションズ

という形で、全員が出演するわけである。

人生色々。
四季折々。
人間交差点。
交差点の上の五人。
哀愁の歌。

野蛮で無謀なくせに知的でシャレオツで、
路上で鳴ってる東京のジャズ・ポエット。

リアルが売りのくせに、
全員ロマンチストで、
よく考えるととてもドラマチックな足跡を残しながら
相変わらず人生の線を交錯させたり離れていったり。


山仁は近頃は独りで、無音の中でポエトリィリーディングをやってたりする。
彼は確かに腕っ節も滅法強いが、
言葉の力もへビィ級だ。

日本語の新しい美しさを捻出しているという意味では、
僕と山仁は将来的には日本国政府から表彰していただいたうえで、
国語大臣とかに任命していただきたい。

そういう意味では、お互いをリスペクトしているので
かけがえのない語り合える「同業者」である。

こいつは役者にもなれるし、
壮絶な人生をこの文才で書いたら直木賞とれるし、
完全にジャンルやカテゴリーをはみ出しきった表現者である。


ラストポエッツ LAST POETS
ソウルウイリアムス SOUL WILLIAMS
ギルスコットへロン GIL SCOT HERON

そのへんの人たちに肩並べてることは間違いない。

日本代表。

残念なのは、日本語が世界で理解されてないから、
こいつの作品は日本人にしか楽しめない。

ならば、日本語が理解できる幸運な皆さんは
こういう鯱張ってないリアルなストリートの詩人の
権威主義にも様式にも縛られていない
ビートに乗って溢れ出すような踊りだすような
リズミカルな言葉の羅列と
グッとくるフックと
情景と色とリアリティとファンタジィに身を任せる
という贅沢を味わわずして如何とするか。



居酒屋で飲む高級ワイン。
と形容された町田の野郎たちが、
これからどういう風に動いて行くのかってことは、
LoopJunktionを愛したものたちにとっては
これからもずっと気になるところであろう。

で、俺の敬愛する山仁は
尊敬すべきところと本当にシャーナイところ
つまり天使と悪魔を常時両肩に座らせている。

そういう誰もが持ってる危なさの綱渡りを見事に書き表すあたり、
単品の山仁は随分と熟成したワインになってることになる。



彼の次作に一曲参加する。
久しぶりにワクワクする。


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Q-ILL MC (キューイル) &DIY TOKION(ディー・アイ・ワイ トキオン)

通称:キューイル、ツバサ
と、そのイルでジャジィなバンドDIY TOKION。

山仁(ex.LOOP JUNKTION)と並ぶ町田ゲトー(ghetto)育ちの二大MC。

(ちなみに、犬式のジャケットを描いてもらったBig!とKANEGONも、この町田ゲトーでの彼らの後輩にあたる。)

年齢は確か山仁と一緒だったから、僕の2歳上。
ということは28だか29だかである。

初回のCro-magnonシゲの時からなんとなく年齢について触れているが、
われわれの交友関係で年齢が取りざたされることは、ほぼない。

そういう上下関係がないから、
音だけで認めたり影響しあうから、
こういうイベントが成り立つことになったのだとも思う。



Q-ILLという男については、
かねがねシゲ親爺から聞いていた。

「町田には山仁と双璧を成すラッパーがもう一人いる」
「トラック造りにかけてもヤバイ腕を持っている」

その他、ここには書けないような伝説やエピソードもいくつか。



初めて会った彼の印象は「ILLな花咲爺さん」。
七福神に仲間入りできそうなヤング仙人みたいな感じなんだが、
話し出すとニコニコとサグ話に花を咲かす。

ラッパーに共通するのは、
日常会話が面白いということ。
当たり前かもしれないが。
中には話し下手なラッパーもいるだろうが。

「キレ系」(TWIGY氏などに近い高めの声域)なんだが、
「まったり」としたマイルドさが香る声質で、
繊細できめ細やかなライミングをカマしてくれる。

「IQ」高い路上の詩人?
そんなサッパリしたもんでもないな。
なんというか。
言葉の過激派。
そっちのが近いかもしれない。

とにかく筋金入りの、ライマーである。


ステージでの構え方も、なんか妙にご利益ありそうで。
長鬚蓄えてるから、ジャマイカかなんかの名のあるクラシックディジェイとか
LKJ(LINTON KWESI JONES)とかみたいに見えてしまう時がある。
この男、50歳とか過ぎてまだやってたら、
いわゆる「神様」系になることだろう。

いやに余裕があるステージングには、
直球で硬派のヒップホップを貫いている揺ぎ無さがある。


そしてそんな彼を支えるバンドDIYが、また素晴らしい。
先日のブエノスでのライブでは、純平(椎名)やシゲクロが
「ROOTSよりやばくねえか!?」と本気で息巻いていた。

「分かってらっしゃる!」と唸らされるグルーブ操作。

決めやブレイクやスクラッチやループの仕方や
時計が狂いそうなドラムのタメとか。

Q-ILLのバンド操作も、
トラックを自身で造るDJ QUIKスタイルだから、
ツボを心得ていらっしゃる。

「スカスカ」のまにまに「ドツ・ドツ」「タ!」、
タメに揺られて波間を揺ら揺ら。

愚かにもティーンエイジャーのバンドマンなんかで、
「音は力いっぱい大きくエネルギッシュ」に出せば力のある音になると勘違いしている人が多いが、
そんな人には、ヒップホップがどうとかジャズがこうとか関係ないから、
一度見てもらいたいバンドである。

力のある音とは、グルーブしている音楽であり、
その面子によってしか生まれない唯一なグルーブを彼らが見つけ出しているからこそ、彼らの音は「間」を楽しみつつその「間」つまり音の存在しない空間を作り出すことにかける執念が「静寂の中の爆音」になるのである。

ジャズ。
トキオンジャズ。
奴らのグルーブは、かなりジャジーで、ちゃんと妖しい。

阪神ファンの僕は彼らの演奏をみて、
下柳の芸術的な投球術を思い出したものである。

ああいう感じ。

ということは、下柳はジャズ的なのか。
そうかもしれない。



Q-ILLの三枚目のアルバムが先ごろドロップされた。

「TOKYO AVANT-GARDE」。
町田という、東京ローカルで生まれてくる音楽の
ストリートのリアルを見尽くした浮つきのない、
しかし熱いマグマのような脳内ビジョン。

虚勢張るラップも、
青春パンクラップも、
嫌いだ。

ラップてのは、
いつものことをいつも話すみたいに、
リアルに根ざしたファンタジーを、
面白おかしく、
時には真顔で、
ちゃんと伝えられるやつのことを言うんだと考えている。

だから、うそくさい作り話をコサエル前に、
物語になるような生き様がなければ、
そんなものはちょっとしたやつならすぐに見抜ける。

で、Q-ILLってのはそれができてる、
実に正統なラッパーなんである。

本当の話が聞きたいかい。
嘘臭くないストーリーテラーがほしいかい。
そういうやつにこそ、東京アヴァンギャルド。


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「最後の一週間でタイムテーブルを告知しよう。」

「いや、昨年通り「最初から最後」までのつながりを見てもらいたいから当日会場のみ発表にしよう。」

実行委員のミーティングで喧々諤々しましたが、
結局当日に現地でのみ発表となりました。

いや、しかしそうなると当日も発表しないほうが、
誰が出てくるか分からないという面白味が熱いかも。

「ソコデソウキタカー」
みたいな。

まだ最後まで意見が別れそうな部分ですな。

参考までに、もし来場予定している皆さんでご意見ありましたら、
コメントくださいませ。


今年の栄えあるトップバッターはどのバンドなんでしょう?

将来的にはnbsaの出演順を当てるトトカルチョなんぞやっても、
面白いですな。


ウインドウズは、まだ使いにくい。
新パソコンによる初ブログでした。


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