渋谷PLUGにて行われている詩読イベント「開口一番」。
昨年の11月から奇数月の最終火曜日に粛々と行われてきたオープンマイク一般参加ありのポエトリーリーディング。

吉祥寺の東吾のように(このイベントへの一般参加をきっかけに才能に火がついてどっかのコンベンションで優勝してしまった)当イベントにも新しい看板が誕生しつつある。

昨夜もこれまでで一番盛り上がったのではないだろうか。

詩的表現とは
理性と情動の狭間の融解点にある魂を
言葉にして引きずり出すことだと考えます。
小説のように理性的、かつ自己検閲を経たセンテンスでもなく
叫び声や呻き声や喘ぎ声のようなただの情動でもない
感情のメルティングスポットを
敢えて言葉に置き換えて、ユーモアとウイットをちりばめて
他者に伝えて分かちあおうとする行為のように思います。

この行為は心の自浄作用をもたらすと同時に
曝け出された魂の在り方は
それを共有する他者を勇気づけることもできます。

多分に、宗教的な行為といえるでしょう。

クリスト教会における懺悔や告白に似た要素もあるかもしれません。
ひとつだけ違うのは、司祭のような支配者が存在しないということです。
seyやswing-oの主宰二方による軽い導きはありつつも
全てはその場に居る全員と即興でかなでられる音楽に委ねられて
地球の片隅の小さな空間の
さりとてれっきとした地球の一部の確かな在り様を
若しくは其処に生きる人間たちの在り様を
形作っていくのです。

「ミスターロングスパン」こと話の長いことで有名な私も
昨夜は20分ほどの長大な半即興詩を一息に奏でました。
Cro-magnon金子巧の鍵盤に沿ってもらいました。
次回は演奏陣としてだけでなく、巧ちゃんの詩もぶちまけてみて欲しいです。
フハハ。

後半駆けつけた山仁も、私の太鼓のみによる準無音状態で魂を開陳しました。

じんわりと、この自由極まりない言葉の会の輪が、広まっているのを感じた夜でした。

帰りは山仁の運転するディーンモリアーティ的疾走号にて深夜の渋谷から我が家までをひとっ飛び。

自分の中にある「強さの種」を認識して手放さないことが
他者に対する優しさを手に入れるための重要な鍵であることを
はっきりと掴んだ昨夜のセッションでした。

次回は、5月29日火曜日開催です。


追記:RENATURE社との提携で実現した、ヘンプ生地の新犬式Tシャツの第一弾が昨日最終的なデザイン打ち合わせを経て発注されました。4/6の渋谷ASIA・UFO矢部さん主宰の「JAZZIN'」でのライブから販売を開始します。ヨレテモアセテモ荒れても洗っても、どんどん着心地と愛着が増していく魔法の生地にご期待ください。犬式ライフタイムトラベラーたちの人生の旅路に捧げて、精魂こめてつくりましたぜよ。


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