1月23日(水)
不動産経済研究所(東京・新宿)が21日発表したマンション市場動向調査によると、2012年12月の首都圏の新規発売戸数は前年同月比3.0%減の7773戸だった。前年同月を下回るのは4カ月連続。東京都区部などで大型物件が堅調だったものの、このところ回復が続いていた反動で千葉県が大幅に減少し、全体の足を引っ張った。
併せて発表した12年年間の発売戸数は11年比2.5%増の4万5602戸と、2年ぶりの増加。東日本大震災後に発売を見合わせていた物件の供給などで年前半は好調を維持したが、年後半になると消費増税に伴う負担軽減策を見極めようと買い控えが広がったという。13年の供給については「12年に発売を見送った物件がずれ込む」として、12年比9.6%増の5万戸程度と見込んでいる。
近畿圏の12年12月の発売戸数は前年同月比34.8%増の3271戸。大阪市内で大型人気物件が即日完売となるなど、需給ともに好調だった。12年は11年比15.1%増の2万3266戸だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕