Jean SIBELIUS :The spruce, Izumi TATENO(HQ)
今から15年ほど前、門真のホールで舘野泉さんのピアノコンサートがあり、
主人と聴きに行きました。
プログラムは、第一部が、グリーグをはじめ、
シベリウス、メラルティン、カスキ、パルムグレンといった、
その頃まだ私の知らなかった北欧の作曲家の作品で、
第二部はムソルグスキーの「展覧会の絵」でした。
当時の舘野さんが、一曲ずつ曲について解説しながら演奏してくださり、
そのおだやかにお話しされる様子と、ふんわりした笑顔も、
訪れたことのない国々の、
風や木々の音、空や大地から届いたような響きも、
とっても心に残りました
さて、フィンランドの作曲家シベリウスの「樅の木(もみのき)」
今は、子供さん向きのピアノ曲集にも載っていて、
よく演奏されています。
「もみの木」というと、クリスマスの讃美歌の曲のほうや
ツリーを飾る楽しいイメージが最初にうかびますが、
北欧の国々の人にとってこの木は永遠の生命の象徴であるそうで、
この曲にも深い思いが感じられますね。
短調だけれど、悲しいのではなく、湧き上がってくるような旋律。
まっすぐな幹、しなやかな緑の枝葉、しっかりふんばる根、
大自然と生きていく木の命であり、人の命である・・・
心に寄り添い、支えになるような音楽です。
組曲なので、他の曲も聞いてみたいなあと思いました。
シベリウスは好きな作曲家です。
「フィンランディア」も好きです。
旧ソ連や北欧の音楽家の音楽を聴くと、
なんといっても壮大さ、自然の偉大さを感じますね
この「もみの木」も、きっとぽつんと立っているのではなくて、
ざわざわと林のように立ち並んでいるのではないかしら
風や空気の流れも感じられます。
自然と共に生きる厳しさと喜びを感じられる曲でした
紹介をありがとう
フィンランディア、聴いていると元気がわいてきそうよね
以前は私はフランスものばかり弾いていましたが、
曲の好みも少しずつふえたり変わったりしてきて、ロシアや北欧の曲も弾いてみようと思うようになったよ。
5つとも樹の名前の小品集
「ピヒラヤの花咲く時」
「孤独な松の木」
「はこやなぎ」
「白樺」
「樅の木」
どれも2~4ページの短い曲ばかりなのに、
フィンランドの森が広がっている感じがします。
もっともポピュラーな「樅の木」は、
寒くて長い冬の風や雪にも耐える木の、凛とした感じが好きです。
もりっちゃんの、たくさん立ち並んでいる、というところは、私は気がつかなかったよありがとう