lemonの日記

音楽、トールペイント、パン、猫のみかん

グリーグ編曲・2台のピアノによる モーツァルトピアノソナタ K.545

2013年11月28日 | 音楽

Mozart - Grieg Sonata K.545 "Sonata facile" in C major - I. Allegro

 

 グリーグ編曲 モーツァルトピアノソナタ K.545

リヒテル&レオンスカヤ演奏

 

この楽譜を大阪のササヤ書店で偶然に見つけたのは、もう10年以上前のことで、

普通にモーツァルトの楽譜の棚に並んでいたのだから、珍しいのではないのだろうのに、

当時の私には、大発見でよろこんで、当時のピアノの先生のレッスンに持って行きました

 

古い曲にもう一つの曲が重なるものでは、

たとえば、バッハの平均律の1番のプレリュードにグノーが旋律をつけ加えた、

「アヴェ・マリア」が思い浮かびます。

(持っていたレコードには、

<古い花瓶をそのまま台に使って、新しい電気スタンドをこしらえたもののようです>

と解説がありました。)

そしてこちらも、ピアノを習ったことのある人の多くが親しんだだろうK.545のソナタが、

原曲通りで演奏される第1ピアノに、新しい第2ピアノが、すてきな背景になったり、

並んでお話しを始めたり、

2楽章にはいると、さらに、古典の曲に、「うん?」とおどろくような和音が添えられたりしています。

 

グリーグは、この第二ピアノを、教育的な意図をもって作ったと

伝えていたようです

が、本来の音楽を楽しむ気持ちにもあふれているようです。

余分な話ですが、

私のピアノの先生も、古典のソナタやチェルニーの練習曲に、時おり

もう一台のピアノで、即興伴奏をして下さいました。

その都度、バックにオーケストラパートがついたように音が広がり、

うれしかったのを思い出します

 

あれからうんと時が過ぎ、今、私も、自分の生徒さんの練習曲に、

やはりもう一台のピアノで、セカンドの即興をしています。

先生はもう雲の上で、・・・遠く遠く、及びませんが

それでも生徒さんが喜んでくれ、アンサンブルは楽しいものだなと思います