lemonの日記

音楽、トールペイント、パン、猫のみかん

ラフマニノフ・前奏曲 Op.23 No.6 in E flat major

2013年06月30日 | 音楽

Ashkenazy plays Rachmaninov Prelude Op.23 No.6 in E flat major

左手のやわらかく湧き上がるようなフレーズで始まるこの曲は、

ラフマニノフの前奏曲の作品23の中の6番目で、

メロディーも和声も美しく優しい曲の一つです。

わずか4ページの曲のなかに、ラフマニノフ特有の和音が広がっていき、

どこかなつかしく昔を回想するようなのだけど、

思いが届きそうで、届かなかった切なさ、ほろ苦さも感じさせながら、

まぶたをとじるように終わります。

 

鍵盤の12度届いたというラフマニノフは、たくさんの和音をつかむ作品も多く、

学生時代には、楽譜も高くて手に入りにくかったこともあり、

弾けないだろうと避けてきた作曲家でしたが、

今習っている先生にすすめられ、実際に楽譜を見るようになると、

指遣いや、左右のアサイメントを考えると、案外弾けるものもあると気づきますし、

和声的にも、各声部が細やかに入り組んだり、最近ようやくそのおもしろさに気がついてきた感じの私です。

でも、まだまだ、先生から、「ラフマニノフは、音をずっとつかんでいて、音が浮かんでこないように」

と言われ、苦労していますがんばらねば

 

最近、娘の友達が来て、この曲を弾いてくれました。

その子はホルンを専攻にしながら、ピアノでもいろいろ弾きますが、

おもしろいですね、演奏してくれるこの曲のメロディーも、ホルンがうたうようにあたたかく聞こえるのです・・・

演奏は、その人の心の声なのだなとつくづく思います