志情(しなさき)の海へ

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最近「近代」が迫ってくる。『沖縄芸能史研究会』に顔を出す。組踊の系譜のシンポの企画もある!

2011-12-21 09:00:45 | 琉球・沖縄芸能:組踊・沖縄芝居、他
             (「真境名安興の沖縄芸能研究ー組踊を中心に」をお話する當間一郎氏)

それと沖縄芸能史研究会で「真喜志康忠」を語る、座談会をもってもいいと思うのだが、當間一郎先生は研究者の矜持をもって昨夜もお話されていたのだが、氏の姿勢には国立劇場おきなわを支えるシステムの方々と異なる視点があって、また興味深い。

来年2月8日夕方から「組踊の系譜――朝薫五番から沖縄芝居、そして『人類館』へ」の題でシンポジウムを開催する予定である。その基調公演を當間一郎氏にお願いした、詳細は年度内に詰めないといけない。

3月11日には『劇場と社会』のテーマで博物館・美術館講堂でやはりシンポジウムを持つことにした。日本演劇学会の「お能を演劇」とはっきり知覚して多くのお能や世阿弥の著書を書かれている研究者に基調講演をお願いしたいと考えている。芸能学会のセンスとは一味も異なる視点が提示できないだろうか?

三間四方の歪みがあり、劇場の系譜を研究発表するする過程で気がついたのだが、琉球王府時代から現代にいたる系譜をまとめる予定である。何事も地味な検証が必要で、あれもこれもと課題は多い。

さて昨夜の研究発表の中身は沖縄学の御三家のお一人真境名安興と氏の組踊論文の検証である。組踊は「お能の郷土化」の過程だったのか?その中身の吟味が問われる。琉球独自のカラーはどこにあるのか?

當間氏のアウトラインは
1.真境名安興について
2.沖縄研究の御三家の一人であることについて
3.『沖縄一千年史』の著者について
4.芸能研究者としての真境名安興
5.論文「組踊と能楽との考察」を読む
6.『執心鐘入の史実の考証」「おほんしゃり節についての卑見」「劇詩家玉城朝薫」「平敷朝敏」等について

(12月20日、琉球大のキャンパスで撮った空、朝7時35分頃!41年前の20日、「コザ暴動」があった!)

真境名安興の『沖縄一千年史』の文章は瑞々しい。また氏の組踊とお能の比較の論文は今でもやはり読み応えがある。「笑古」のいわゆるペンネームで新聞で批評も書いているね、注意して見なければ、です。沖縄近代の知性は現在の知性(知識人)を凌駕するほどの巨人に見えてきたりする。

沖縄研究の御三家は、伊波普猷、東恩納寛淳、そしてこの真境名安興である。彼らが近代沖縄の「表象文化」に果たした役割の大きさが今頃迫っている。特に伊波普猷の果たした影響の大きさについて、英語で台湾で発表したいと考えている。うまくまとまりますように!

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2 コメント

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ご苦労様 (「美ら島沖縄大使」)
2011-12-21 11:14:51
 流石に、故真喜志康忠師匠研究第一人者らしい、深奥の記述Blogですね。
 ただ「新報、タイムス」両紙とも故康忠師匠の多彩、豊富な沖縄文化担い手の係累、Coco以外は書きにくいのでしょうね!
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優れた元女優で古代信仰研究家の真喜志きさ子さんがいますよ! (なさき)
2011-12-21 16:01:06
真喜志きさ子さんはまたご本を執筆中で、きっといい本が世にでると思います。真喜志康忠氏の才能は彼女にも受け継がれているはずですよね!大手メディアの目線とまた「何が真実か」を別の目線で見つめている方々がいますよ。

真喜志きさ子さんはCocco
とは事なる才能です!楽しみにしています!応援しましょうーー。
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