そうか、年を取りつつ見えてくる実態もあるのだと、溜め息をつくのでもない。お腹が空いていた。
携帯に電話が入っていた。確か大阪の二字が見えた。
希望の光のようだった。
プリゼンを嬉々として3人でやる学生たちの頬はピンク色で華やいで見えた。
けっこう発音もイントネーションも良いね‼️
なぜ彼らが単位を落としたのか、英語に飽き飽きしていたのかもしれない。
大阪からきたハンサムなダブルの学生はTEDの英語押し付けの問題提起を敢えて選んで中身を発表した。英語が進学の条件だなんておかしいではないかと~。
沖縄でよく見かけるマリンカットではないアメリカ人の風貌の彼は、シングルマダーの母親の苦労に報いたいと英語でスピーチした。
大阪でどんな幼少年期を過ごしたのだろうか。沖縄のキャンパスライフは心地いいだろうか。
などと思ったりしたが、全く英語の歌なんて歌えないと言った韓国からきた留学生がMy Wayをとても素敵に歌っていて聞き惚れた。
農学部の学生がゲーム感覚の音楽を歌ったり、何とも楽しい補講だった。お腹は空いていた。
教務で補講追加時間の確定を連絡する必要があった。
その前に電話があり、いいニュースはやってきた。沖縄への眼差しの柔らかな光が差していた。美しい心と、人と人の出会いの奇跡と必然を感じた夕暮れ時だった。