芸能文化が盛んな集団は初源の精神が強固に残っているということかもしれません。しかし、祭祀が盛んな国々や地域は少なくないですよね。祭祀芸能と見せる芸能との分離が始まったのは、人類史の発達と共になんですね。おもてなしの芸能が始まったのですね。歓待芸能から見せるための芸能に磨きがかかってきた歴史があって不思議ではありません。集団のための祭祀芸能から見せる、見るための芸能が宮廷芸能として様式化されていったのですね。遊里でも見せるおもてなしの芸が発展していったのですね。琉球の芸能史は劇場国家の様相を持っているのですが、それも薩摩や中国の使者を歓待せざるをえなかったゆえでもあったのですね。
21世紀現在の沖縄社会は紙面の芸能欄に見るように結構盛んですね。多様な催しが毎日のように繰り広げられていますね。伝統芸能だけではなく、現代演劇も闊達です。最近はお笑いも人気ですね。伝統芸だけではなくクラシックもジャズもバレエも盛んです。表現する意気込みがあふれる空間は悪くないですね。伝統と現代が混交する磁場です。芸道無限、のことばもあります。美を極めていく精進する魂がもたらす舞台の花は、多くの観客の「命薬」ですね。生きる喜び、勇気を与えます。単に陶酔ではない、普遍的な美の在り処?!