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「沖縄芝居」の舞台美術、道具の保存、技術の継承の課題をどう対処するのか、沖縄県の文化関連部局はどうするの?

2019-01-09 14:08:35 | 琉球・沖縄芸能:組踊・沖縄芝居、他

舞台美術は「組踊」は単純だが、沖縄芝居の継承に重要ですね。琉球舞踊も舞台美術が晴れやかになっている昨今です。

派手な舞台の幕開けにびっくりしたのですが、つまり「姫の敵討」の中身とそぐわないような桜色でしたね。きれいな舞台の華やかさは目を楽しませましたが、それが「沖映演劇風」との紹介に、なるほどです。「泊阿嘉」も1時間を3時間に引き延ばして上演した「沖映演劇」は華やかな、立体的な舞台美術が評判でもあったのですね。しかし、「沖映演劇」で主役で演じた久高将吉さん(歌劇保持者)がなぜこの舞台にかかわっていないのか、不思議でした。沖映演劇については誰よりもよく知っているはずですね。

いずれにしても「背景幕」によっていかに「沖縄芝居」が引き立つことか。背景幕一本で何万円も借用費用が掛かるとも聞いています。それゆえに歌劇保存会の伝承者公演では助成金がわずかなので、十分いい背景幕を借用できない舞台を披露したりしていますね。

その背景幕の美術を継承する方々がいないのでしょうか?新城喜一、新城榮徳さんの背景幕美術はすでに何巻かすべて写真に複写されて書籍が販売されていますね。「国立劇場おきなわ」は解説つきの非売品上下巻をすでに発行しています。新城兄弟は独自に新星書房から背景幕を複写して冊子にしていますね。それは新城氏ご兄弟の財産ですね。それをさらに実際の背景幕に複写して舞台に利用することも可能ですが、著作権が派生しますね。あるいは新たな作品にそった背景幕・美術の製作が要求されています。

似たような背景幕が「沖縄芝居」で利用されるケースも多いですね。作品に固有の背景幕が選択でき、場面と一致するととてもいい舞台になります。その辺はいい舞台を実現するにも潤沢な資金が必要になっている所以ですね。

とかく舞台芸術はお金がかかります。舞台借用で、国立劇場だと40万から60万でしょうか?照明、音響、衣装、大道具・小道具・衣装とたいへんですね。どうして国立劇場おきなわは組踊や自主公演は自前ですが、沖縄芝居の公演などに助成金を出さないのでしょうか?沖縄県の公務員が国立に派遣されて運営しているのですが、特化された舞台公演の中に県指定無形文化財「琉球歌劇」の舞台公演に対して、無料で大劇場を提供するほどの助成がなぜできないのでしょうか?大劇場は組踊より、素敵な花道があり、沖縄芝居に最適だと言えるようです。

「組踊劇場」としては不適切ですね。首里城の「北殿」の前に仮説舞台を設営して本物を上演する気概がほしいものです。お能もそれぞれの寺社にあった野外ステージに屋根がついたものです。三間四方です。現在の国立劇場おきなわは三間四方ですらありません。

多良間の八月踊りの舞台のように三方からしっかり観劇できる組踊劇場を建立したらどうでしょうか?

せっかくの顕彰舞台でしたが、招待席はがら空きで、ギャラなしで出演している方々もチケットを売り、入場客が少ないとわかってから招待券を出すなどの手際の悪さについて、主演者がお話していました。年末(12月28日)の公演というのが厳しかったですね。師走は何かとせわしいです。

 


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