志情(しなさき)の海へ

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『表現者クライテリオン』5月特集号を読んだ。東 浩紀や佐藤 優、與那覇 潤、小林よしのりの名前が並んでいる!

2021-05-12 21:36:38 | 日本の過去・現在・未来
特集はコロナ疲れの正体ー暴走するポリコレである。Political Correctnessが一人歩きをして、メディアで煽られ全体主義の方向へ?日本の現況への視点が興味深かった。日本の言論の動向にあまり興味はなかったのだが~。YouTube動画でもおなじみの藤井聡さんが編集長なのらしい。

知識人はポリコレにどう向き合うのか。⇒東浩紀さんの発言が興味深かった。「自由を制限してもウイルスは消えない」の論稿を文藝春秋3月号に寄稿している。コロナはインフルエンザより毒性が弱いと尾身会長自らが発言しているにも関わらず、恐怖や不安を煽っているメディアがあり、「コロナ脳が終息したらコロナが終息するという」現況の蒙昧さを生み出している。不要な自粛をメディアや政府や知事などが煽って袋小路にハマっている日本のイメージ。

自粛論者への批判の論なんですね。藤井さんはテレビでコロナで42万人が死ぬと予測した自粛論者の西浦教授を激しく非難している。コロナの収束に自粛が関係ないにも関わらずものすごい不安を煽って経済を止めて社会を疲弊させ、多くの自殺者を出してしまった結果への怒りが感じられる。科学的統計データへの疑問が、ポピュリストの科学者への疑惑へ眼を向けさせる。

コロナ禍はフーコーのいう「生権力」ー人の生き死にを担保としながら人の生活の隅々まで権力が入っていく、その典型例だったという指摘はなるほどで、ユヴァル・ノア・ハラリも似たような指摘をしている、個人が権力に掠め取られていく脅威が指摘されている。健康のために、プライバシーが侵害されていく。ITとバイオ技術の結託による支配はすでに~。

リベラリズムとポリティカル・コレクトネスーーー自由な感性、生の感受性が不条理なほど壊されている。
日本を席巻する『欧米は科学的で正しい」という思い込み---日本メディアと知識人界の欧米信仰
コロナ騒動はヨーロッパの思想史における大きな汚点ーーーロックダウンや自粛
ポリコレが日本の経済と社会を破壊するーーージェンダーやマイノリティー、緊縮財政、構造改革、グローバリズム 「政治的に   正しいとされているもの」ポリコレ。空気で動く大衆社会(メディアに操作されている)
コロナへの恐怖が言論人たちの言論を激しく歪めた---コロナが怖いという怯えの感情と危険だとする西浦教授など科学者
西浦教授の無敵さが示す科学との付き合い方不全ーーー医師会は民間病院の既得権益集団
徹底自粛派は我が身を守るために論理を振り回しているに過ぎないーーー自分が叩かれるのは避けたい結果教育の機会を奪った。
社交が不在なら、生まれなければ良かったというロジックのコロナ自粛にはまるーーーステイホームの矛盾。ホームと公的領域の循環の必要性。ここでの東さんの発言がいい。
「生の哲学」に裏打ちされたプラグマティズムがあればポリコレ棒も有用たりうるーーー絶対的善とか絶対正義を振りかざすことに関心がない東さん。藤井さんはマッチョなイメージ。ジェンダーに関してこの『クライテリオン』は女性がいない。
ポリコレと戦うのが文学であり思想だったのではないか?ーーー徹底自粛派は相当な悪
共同体で倫理を守ってきた日本は、コロナ自粛で被害は極度に大きいーーー社交がなくなるダメージ
今の知識人たちはポリコレを商売道具と勘違いしているーーー「もう大学は死んでいる。だからゲンロンを作った」東さん。「大学は死んでいた」と藤井さん。学者にとって真善美は何よりも操である。その操を金のために売り飛ばす学者、言論人、ジャーナリスト。
 以上見出しです。

與那覇潤さんの視点、「コロナ依存症」に陥った日本社会をどう癒やすかはとても繊細で良かった。コロナ自粛は一種の依存症であるもなるほどで~。精神的痙攣からの脱却。

小林よしのりさんはズバリと語っている。恐怖に怯えきったコロナ脳は戦前の一億総玉砕精神と同じ。世界一の日本のコロナ全体主義レベル。それを導いた似非科学者の罪は重大。自粛が若者の人生を奪い、日本を破壊している。

三浦瑠麗さんも登場。本心ではコロナはインフルエンザと同様の扱いにすべきだと思っていますよ。けれども一旦、こういう感染症の指定にしてしまった以上、ここから何ができるかというふうに現実的に考えています。人為的に経済を止め、学校を止め、ステイホームさせたら何が起きるか。DVの激化、小中高校生の女性の望まざる妊娠が増え、女子校生の自殺者数が2倍になった。
なぜそれを前もって察知して対処できなかったのか、と思う。
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以上取り急ぎメモの備忘録。日本の言論界の動向はじっくり読んでいなかったので、興味深かった。與那覇潤さんが小林秀雄賞を受賞した『心を病んだらいけないの?』が読みたい。


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