志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいても世界とつながる21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

離婚カウンセラーになろうかな?トラウマを抱きしめながらあなたは言った。そして?

2011-02-23 17:11:05 | 心の劇場
かつて【限りなく愛は奪う】の小説などをもって大学に来て夫との離婚訴訟の大変さを語っていた貴女は離婚を勝ち取り、娘たちの愛を勝ち取った。そして年月を経てやってきた年賀状に是非お話したいとあった。

久しぶりに会うあなたは以前より落ち着いて見えた。でもランチの後、精神安定剤と思える薬を飲んだ。 それでも日差しのせいか、陽光がこぼれるように柔らかい光があなたの顔にさした時、かすかな希望を見たと思った。それは話している時のあなたの表情の中にあった。語っている時は精神がキラキラ輝いているのである!

遠い年月が嘘のように昨日のように思い出されてきた。そうだったのよね、あの時弁護士を雇い、その弁護士に嫌な事を言われていたあなただった。その後、女性弁護士に助けてもらって離婚した彼の財産分与を受け、娘たちといっしょに暮らし始めたのだという事は知っていたが、20代になった娘さんたちの話も含め、世の推移の激しさを感じさせた。

あなたの人生そのものが惹きつけられる小説のような物語そのもので、とてもわくわくさせ、波乱万丈に思えた。いきつくところは関係の絶対性に思えた。関係性の海の中で人は苦しみ、泣き、笑っている。

上のお嬢さんがレズビアンらしいという話を含め、携帯電話時代の人と人の交流において若者たちが容易にセレフを持ったり、孤独を埋める旅や錯誤を続けているという事は身近な若者たちの姿からも感じる。それらをまたうまく利用し吸い取る♂族もいて、♀族もいる。あなたの闘いの成果?彼、一途なマルキストだったという彼は結局、妻に逃げられ、娘たちに逃げられ、離婚を余儀なくされ、自殺した!その根幹にあったのはDV!彼は彼女を感情のはけ口として暴力を振るったのである!

「殺したかった」という言葉は数多の女たちの声に重なる!女を身体的に脅し痛めつける。あるいは言語で襲う男たちの悪意の淵に何があるのか?孤独の淵で身を滅ぼしたのは彼であった。しかし、彼と彼女が生み出した命のトラウマがあり、その二人の愛憎、関係の絶対性のあからさまの果実が娘たちの精神と魂のゆらぎでもある! 人のゆらぎ、たましいの揺らぎが痛く迫ってきた。関係性の絶対性!人の不幸の深さを思った。幸せの深さはどれほどだろうか?!

あなたにこれから幸せになってほしい!おそらく赤裸々に自らを見つめ書き記すことによってしかあなたは救われないのかもしれない。そして新たなパートナーシップですか?携帯電話症候群のように人とのつながりにひねもす生きる縁を得るも一つ、それでも若いパートナーを得て幸せという女もいる。

携帯メールの人脈の波で泳ぐ若者たちの危うさ!レズで、セフレもいて、男たちの性(sexuality)は、女を満たせないという思いを語る若い娘の顔からまた50代になった彼女は学んでいた。

新たな出逢いがいい出逢いであったらいいね。すでに遺書を書いているという貴女!死は常にそばにあって、無視はできない。いつ、死がやってくるのか?今輝くあなたの今日・明日にさらなる幸いを!と、ただ念じるばかりである。

しかし、自殺を余儀なくされた男の姿が気なっている。DVをせざるを得なかった男の哀れさが迫ってくる。DVはほら素敵に見える彼でも?!ことばのAbuseも含め、ほらあの知事が、あの教授が、あの公務員が、あの店長が、あの優秀な学生が、ほらあの、あの、あの、ありふれた風景?

それらの風景の闇と光の川の中、おぼれないように皆生きている!あなたは幸せですか?とアメリカ留学中、学内を走るバスの運転手は一人一人に「 Are you happy?」と笑顔で聞いていた。「Yes, I'm happy.」と、あの頃応えていたように覚えている。

あなたは幸せですか?

(写真はあがりはまの海鳥)


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