木下牧子さんの歌曲作品

昨日20日は、作曲家・木下牧子さんにお誘いいただいて、ソプラノ野崎由美さんのリサイタルに出かけました。
幸いなことに計画停電も実施されなくて電車の心配は無かったのですが、駅という駅の電気が半分ぐらいしか点いておらず、いつも何気なく乗っていたエスカレーターもすべてストップ。しばらく家に籠っていたので階段ってこんなにキツかったっけ？って感じでした。電車の本数は減っていて、なんと登戸から急行に乗るのに20分近く待ってしまいました。新宿に着いても駅ビルは暗～い感じ…びっくりしました。でも仕方がないですね。これも慣れれば平気です。
余裕を持って出かけたつもりなのに、会場に着いて見たら開演5分前。ううむ、油断していた！ついいつものつもりで…でも間に合って良かった！

野崎さんのリサイタルはオール木下牧子作品で構成されていて、意欲的なプログラムです。彼女のコケットな魅力がとても生かされている歌唱や、また木下さんの抒情的な美しい作品を聴く事が出来て、とても充実した時間を過ごすことが出来ました。
大地震の後 色々混乱もあり、ことごとく演奏会がキャンセルされていますが、そんな中での開催は勇気ある決断だったと思います。準備が大変だったとも思います。しかしそんな中で音楽に触れる事が出来た聴衆は、きっと、ほっとしたに違いありません。私自身も歌いたい気持ちにさせて頂きました。

コンサートホール・川崎ミューザは、この間の大地震で客席の天井が全て落ちてしまうという大変な事態になっています。当日はオルガンの松居直美さんがリハーサルをされていたそうです。舞台は大丈夫だったようですが、きっとびっくりされたでしょうね。
もしお客様がいらっしゃったら、それこそ大惨事になっていたことでしょう。まだまだ新しいホールですし、耐震設計だと聞いています。本当に何がどうなるか分かりませんね。
私自身も川崎ミューザでのコンサートが4月と5月にありましたが、きっと公演は不可能でしょう。5月のコンサートは会場を変更して8月に延期になりそうです。さて4月のコンサートはどうなるのか…どうぞ関わって下さっている沢山の皆さんの準備が報われますように。

(写真は昨日の朝にアルの散歩で見つけた二ヶ領用水に早くも咲いていた桜）