Naomi's Letter

ソプラノ・佐竹由美のブログです。
定期的に公演や、近況をお知らせいたします。
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ふたつのメサイア

2007-12-17 | Weblog

先週はふたつの「メサイア」がありました。立教のメサイアと新潟のメサイア。どちらも40年以上の歴史を持つ公演です。そして指揮者のこだわりのある、良いメサイアになりました。最近は、ほぼ全曲演奏に近い形で演奏される機会がほとんどで、これまでカットされてきた第3部のソプラノのアリア「If God be for us」を歌うことが多くなりました。立教のメサイアはモーツァルト版を基本に、この曲も少し違った編曲のもので、初めてのバージョン。ソロパートでの合唱部分もあったりで、ソプラノは大活躍!!ソロ曲6曲の上にレチタチーヴォ6曲、ソロのクァルテット3曲と、かなり大変で疲れ果てましたが、やりがいもありました。練習の時に少々心配した学生オケも、本番では見事なチームワークで演奏し、合唱は素晴らしく美しい声で歌い上げ、若さ溢れる見事な充実した公演になりました。
新潟のメサイアは、これまた前日の練習から合唱の皆さんの上手いこと!!ほとんどの方が暗譜をして歌っています。自信に満ちた歌声と流れるように運ばれるテンポ感。
オケは、お馴染みで私がもっとも信頼しているコンサートマスター川原さん、チェロの田崎さんを中心としたメンバー。響きの素晴らしいリュートピアのホールでの演奏は、私にとって今年最後のメサイア公演であり、とても嬉しい思い出となりました。 木曜は、国立音楽大学でのカンタータの演奏会。こちらも小ホールながら暖かい拍手に包まれ、プロデュース下さった先生や共演の皆様のお陰で内容的にも濃い素晴らしい公演になったと思います。
 さすがに水・木と張り詰めたコンサートの後に、金曜日はどうしても大学に補講に行かなくてはならず、土曜日に新潟入りした時はかなりヘトヘト状態。日曜日の本番朝は、もろに低血圧状態。体がフワフワした感じで、支えが入りにくい。はぁ、どうなるだろう・・・と危機感もありましたが、なんとか徐々に温まってきて良かった・・・舞台の上で、色々な考えや想いが渦巻いた演奏会でした。喜んでいただけてホッ・・・。写真は、羊飼いの部分のレチタディーヴォを歌ってくれたボーイソプラノ君とソリストの皆さんと。